ルヴァンカップ決勝プレビュー:ジュニーニョの思いを継いだキャプテンの思い。


どうも、いしかわごうです。

 ルヴァンカップ決勝です。
試合前日には埼スタでの公式練習と前日会見も取材。

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フロンターレにとっては、2009年以来となる8年ぶりのリベンジの舞台となります。

 当時のエルゴラで担当したのはジュニーニョのインタビューでした。

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知らない方もいるかもしれないので説明しておくと、ジュニーニョはJ1復帰後のフロンターレが「強豪」と呼ばれるようになった時代の点取り屋です。驚異的なスピードと圧巻の技術でゴールを量産し続けたストライカーです。若手だった中村憲剛選手がパサーとして開花したのは、このジュニーニョのおかげといっても過言ではないぐらいです。

 在籍していたのは、2003年から2011年までの9シーズン。助っ人としてやってきた外国人選手が、これだけ長く一つのクラブでプレーしていることはそう多くありません。サポーターにとっても特別な存在でしたが、ジュニーニョにとってもこのフロンターレというクラブは特別だったようでした。

だからこそ、タイトルへの思いについても聞いてみたかった。当時のインタビューで、その思いをジュニーニョはこんな比喩で例えてくれました。

「そうだな、例えていうなら、自分の喉からここ(胸元)でずーっと何かが止まっているようなイメージなんだ。誰かがポンと叩けいてくれれば、すぐに吐き出せそうだよ(笑)。それがタイトルなんだ。もちろん自分だけではないと思う。サポーターもみんなが早く吐きだしたい。のどに詰まっている状態なんじゃないかな」

 しかし、喉から吐き出せませんでした。
ナビスコカップ決勝でFC東京に敗れてタイトル獲得はならず。その後もリーグ優勝も逃し、翌年と翌々年もタイトル争いには絡めず、ジュニーニョも2011年限りでクラブを去ることになりました。そんなとき、ジュニーニョが自分の思いを託した選手がいました。

 それはまだ若手だったFWの小林悠選手です。
2年めの2011年から背番号11になった小林選手は、ロッカールームで隣だったジュニーニョからたくさんのレクチャーを受けます。その後の彼がクラブでどういう存在になったのか、そしてどんな思いで今年プレーしているのか。それは言うまでもないでしょう。

 あれから8年。ジュニーニョの思いを継いだキャプテンがタイトルへの思いを力強く言います。

「シルバーコレクターという歴史があったと言っても、今のフロンターレは今までの歴史のフロンターレとは違う。昨年の悔しさを今年にぶつけるというフロンターレだと思っている。今までの方に感謝しなくてはいけないが、今やっているのは自分たち。自分たちが歴史を塗り替えられることをしないといけない。自信を持って臨みたい」

 必ずやってくれると思います。

では試合の詳しい見所はごうnoteで。

今回のラインナップはこちらです。

1.大島僚太、阿部浩之、チョン・ソンリョンが復帰。指揮官が決勝のピッチに送り出す顔ぶれはいかに・・・・気になる予想スタメンは?

2.いつも通りにやるために必要なのは、「中盤でボールを握ること」。「そこをチーム全体で理解した上でポジションを取ってやれればなと思います」。決勝に戻ってきた大島僚太が語る攻防のポイントと、天皇杯決勝のピッチには立てなかったエドゥアルド・ネットが語るタイトルへの思い。

3.「こっちのサイドは水沼選手がシンプルにクロスを上げてくる。そこの精度も高いし、警戒しないといけない」(車屋紳太郎)。「怖がってズルズルと引かないこと。強気のラインコントロールをすることが大事だと思います」(谷口彰悟)。守備のポイントはサイドにあり。タレント揃いのセレッソ攻撃陣を沈黙させるために、必要なこととは?

4.「守備のところでのハードワーク、球際のところ。それをオニさんが植え付けてくれている。守備に関しても拠り所がある」(中村憲剛)。鬼木フロンターレが、今年の戦いで積み上げてきたもの。そして、決勝という舞台の拮抗した展開で勝負を分ける2つのポイントとは?

5.「場の雰囲気は覚えていますね。何か縁があるのかもしれないし、あのときの悔しさを忘れずに戦えたらと思う」(三好康児)、「2007年のことはだいぶ覚えていますね。感慨深いですよね。まさか一緒に行っていたオニさんが監督になって、自分がプレイヤーとして迎えるとは」(板倉滉)。三好と板倉が語る「あのとき」の記憶。そして、獲るべくして獲るために。

以上、5つのポイントで約9000文字です。試合前に読んでもらえると幸いです。よろしくどうぞ。

獲るべくして獲るために。 / 試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(ルヴァンカップ決勝・セレッソ大阪戦)





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