どうも、いしかわごうです。
天皇杯準々決勝・柏レイソル戦は0-1で敗戦。
完敗でしたね。
試合後のミックスゾーンでも選手に何を聞けば良いのか。正確に言うと、「何から」聞けば良いのか悩むぐらいの完敗でした。
ボールを持ってサッカーをするはず取り上げられて、とことんボールを持ったレイソルに、こちらの守備陣形を振り回されました。そして後ろで巧みにボールを動かすレイソルのビルドアップに守備がはまらず、ただただ後手を踏み続けてました。
しかしだからと言って、ボールを動かされていたことが失点のピンチに直結し続けていたのかというと、決してそうではなかったとも思ってます。
前線や中盤の守備をはがされても、最終ラインはゴール前は守れていましたし、センターフォワードのクリスティアーノに入るボールに対しては、エドゥアルドや奈良竜樹がしっかりと潰していました。守るべき要所は押さえていましたし、前半は失点ゼロで我慢できていました。前半終了間際に新井章太選手が止めたクリスティアーノのボレーシュートも、エドゥアルドのクリアミスが招いたものであって、別に崩された形ではありません。
じゃあ、問題は何だったのか。
それはレイソルの攻撃を食い止めてからの、いわゆる、マイボールになってからもフロンターレにミスが連続していたことでしょう。「前からはボールが取れない。だから、低い位置で構えてカウンターを狙う」という考えで割り切ってやるのは何ら問題ないのですが、そのカウンターに行くまでの精度が低く、シュートまで持ち込めませんでした。
カウンターを持ち込もうにも、それを繰り出し切れない・・・・あるいは、攻撃がシュートで完結できない。これは問題です。フィニュシュまで持ち込めたのは、前半の家長昭博選手が一人でドリブルで強引にシュートまで放った場面ぐらいだったと思います。やり切れない攻撃では、ゴールは生まれません。
そしていざカウンターを狙えるときに、つなぎのミスから再びボールロストをしてしまうとどうなるか。今度は「逆カウンター」を食らって、さらなるピンチを招いてしまうんですね。チームとしてのバランスが崩れてしまいますし、そこのミスが多かったのが残念でした。試合後の奈良竜樹選手は、奪ってからの攻撃の部分で機能しなかったことが、後ろの守りも難しさがあったと口にします。
「(ボールを)取りに行くこともそうだけど、ウチはもっともっと攻撃の部分で勝負していかないといけないチーム。そこで簡単に奪われたり、奪われた後の切り替えではがされてしまう。後ろも押し上げきれてなくて、簡単に起点を作られてしまう。いつもやってないメンバーなのでそうなってしまうところもあって、正直、難しかったですね」
内容的にも完敗したゲームですし、連戦ですから、ここはサラッとしたレビューでも良かったのですが、「なぜあそこまで、うまくいかない試合だったのか」にモヤモヤしている方も多いと思います。ゲームレビューでは、そのへんを詳しく掘り下げてみました。
レビュー書きました。約9000文字です。よろしくどうぞ。➡️ 等々力で沈黙し続けた90分。力負けによる完敗から考えなくてはいけないこと。(天皇杯準々決勝・柏レイソル戦:0-1)|note(ノート) https://t.co/qosfiTW9Hh
— いしかわごう (@ishikawago) October 26, 2017
ラインナップはこちらです。
1.「こちらが攻撃して、ボールを保持して、何とか自分たちの時間を多く作ろうというプランで臨みました」(下平隆宏監督)。最も効果的なフロンターレ対策を仕掛けてきた敵将。ボールを握れなかった前半の二つの原因は?
2.「普段出ていない選手が出ていて、自分も普段やっていない右サイドで、そういうちょっとした変化のところで、多少の誤差が出た部分があったかもしれない。」(知念慶)。守備の誤算を生んだ、連動性を欠いた前線と迫力不足。
3.「(ボールを)取りに行くこともそうだけど、ウチはもっともっと攻撃の部分で勝負していかないといけないチーム」(奈良竜樹)。目を向けるべきは、ボールを取り上げられた展開で起きた「逆カウンター」を受けた脆さ。
4.ボールの握り方に課題を抱える中盤。それは、ゲームコントローラー・エドゥアルド・ネットだけの問題なのか?
5.「イメージの共有がうまくいかなかった」(中村憲剛)。緻密さを欠いたパスワークと、試合を通じてかみ合わなかった出し手と受け手の呼吸。無得点に終わった攻撃陣の原因を検証する。
以上、5つのポイントで冒頭部分も含めて約9000文字です。よろしくどうぞ。
等々力で沈黙し続けた90分。力負けによる完敗から考えなくてはいけないこと。(天皇杯準々決勝・柏レイソル戦:0-1)
これで天皇杯は終わってしまいました。とても残念ですが、その分、シーズンオフではしっかりと休養を取ってほしいと思います。今年は元日まで戦って、ACLもあった関係で、約2週間ぐらいしか選手もスタッフも休めていないですからね。残り2つのタイトルにこだわってもらいましょう。
なお、等々力でジャイキリの作者・ツジトモ先生にサインをいただく機会がありました。ジャイキリ、全巻持っている大ファンなので、マジで嬉しいです。1巻から初版で持っていることを伝えると、ツジトモ先生はとても喜んでくれました。
前日に45巻を読んだばかりだったから、不思議な感じでした。ちなみにキャラは夏木をリクエスト・笑。いやぁ、本当に嬉しかった。みなさんもぜひジャイキリを読んでください!!作中では、川崎フロンティアという攻撃的なチームも出てきますよ・笑。
ではでは。