天皇杯柏戦プレビュー:釣り部のストライカーは、ゴールという大物を釣り上げることができるか。


 どうも、いしかわごうです。

 本日は等々力競技場で天皇杯準々決勝・柏レイソル戦です。
リーグ戦ではなくトーナメント戦。延長120分を戦って決着がつかなければPK戦もあります。試合前日練習の最後には、選手全員がPK練習も行っていました。ゴールキーパーも含めてレアな選手によるPKキックの場面も見れたりして、なかなか面白かったりします。

ちなみにPKトリビアを言っておくと、中村憲剛選手はフロンターレでの公式戦では一度もPKを蹴ったことがなかったりします。日本代表では、オシム・ジャパン時代にオーストリア代表戦で蹴っています(成功しています)。

 今日はまさかの19時半キックオフですからね・・・PK戦までもつれないことを祈るのみです・笑。

 さて。
連戦の中のカップ戦ということもあり、鬼木監督はいろいろなことを考えて、メンバーの入れ替えを行う模様です。注目は前線のユニットで、ルーキー・知念慶選手に出番が巡ってきそうな印象です。

 彼の良さは、起点になれるキープ力と裏に抜ける動き出しです。身体が強いので足元でもボールを収めることができますし、足も速いので裏に抜ける動きもできます。シュート技術の高さは周囲も認めるところだったのですが、最近は、その形に持ち込むまでに足元でキープするための引き出しと、相手を引っ張る裏抜けの動き出しの使い分けがずいぶんと改善されてきました

「出し手がいるんだから、(ボールの)貰い方を意識すれば、あとは(ボール)コントロールさえすればいい。自分一人でやるんじゃなくて、味方に生かしてもらえ」

試合に絡めなかった時期、鬼木監督からはそんなアドバイスをもらい、愚直に取り組んできたそうです。
「攻撃の時は強さがあるし、パンチ力もある。そこを出して欲しいし、引き出せるようにサポートしたい」と釣り部の先輩でもある田坂祐介選手。味方の先輩たちがどう生かしてくれるのか。すでにルヴァンカップでは初ゴールを記録しているので、変な硬さもないはずです。もしスタメンで出たら、どんなプレーを見せてくるのか。

「ストライカーはマグロ漁船の漁師であれ」とは風間八宏前監督の言葉ですが、釣り部のストライカーは、ゴールという大物を釣り上げることができるか。楽しみですね。

では、試合の見どころをディープに語りたいと思います。ラインナップはこちらです。

1.注目は、意外な組み合わせとなった前線のユニットか。気になる予想スタメンは?

2.「不安は多いが、楽しみもある」と語る、攻撃陣のキーマン・知念慶。釣り部の先輩である「気の利くタサカ」のサポートで、ゴールという大物を釣り上げろ!

3.「勝つことから逆算して、試合の中で臨機応変にやりたい」(森谷賢太郎)、「今までの細かい崩しよりも、個での迫力ある攻撃ができるんじゃないかなと思います」(知念慶)。ボールを大事にしつつも、柏守備陣が前傾姿勢になった隙を突く一撃を繰り出せるか?

4.「たくさんある中の1試合だと考えて臨みます。とにかく勝利を目指して、勝つことだけを考えてやっていきたい」。柏との古巣戦に臨むエドゥアルド。そして左サイドの選手配置から読み取る、ビルドアップに関する交通整備とは?

5.「最後のところを守れれば一番良い。それを感じたし、それを自分に取り入れている」。スタイルもサイズも違うチョン・ソンリョンから新井章太が学んだこととは?

以上、5つのポイントで約7500文字のボリュームです。なかなか試合前の情報が少ないゲームだと思いますので、ぜひこれを読んで、今日の試合のポイントをつかんでみてください。よろしくどうぞ。

試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(天皇杯準々決勝・柏レイソル戦

ではでは!

西部さんとの共著による風間監督の新刊、わかりやすくておすすめです。「ストライカーはマグロ漁船の漁師」のくだりも出てきますよ。





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