ルヴァン準決勝2nd・仙台戦レビュー:「試合中に起こることは予期せぬこともある。想定外もある」(家長昭博)。10人で戦う選手たちが見せた「覚悟」。そして、これまでと違った「等々力劇場」。


どうも、いしかわごうです。

日曜日は等々力取材。ルヴァンカップ準決勝第2戦・ベガルタ仙台戦でした。試合は3-1で勝利。

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いやはや、実にしびれる死闘でした。

後半早々に三好康児選手の追加点が決まり、2-0に。試合のペースもフロンターレが握っていたため、「このままいけば問題ない」と確信を掴みつつあったのですが、その矢先に起きたのが、奈良竜樹選手の退場劇。残り時間は30分以上ありましたが、フロンターレは守備の要を欠いた状態で10人での戦いを余儀なくされました。

 この仙台戦前日のこと。
練習後の家長昭博選手が述べたコメントが印象的で、なんだか妙に心に残っていました。

「試合中に起こることは予期せぬこともある。想定外もある。相手や味方を見ながら判断しないといけない。みんなで決勝まで行きたいと思います」

 サッカーは何が起こるかわからない。
使い古されたフレーズではありますが、試合後半の奈良竜樹選手の退場劇は、まさに家長選手の言う「予期せぬこと」、「想定外」になりました。

 しかしフロンターレは、この「想定外」をしっかりと受け止めて戦いました。10人となり、すぐに1失点して瀬戸際に立たされますが、ピッチ上の選手たちの集中力は素晴らしかったと思います。ACL浦和戦での反省を生かし、守備陣はゴールを割らせないという気迫。そして中盤と前線は守備をしながらも、少しでも隙があればカウンターにつなげるという鋭さを見せました。

「みんなハードワークしていたし、覚悟を持てた。一人少なくなったら走らないといけない。それは理屈じゃない。やり方に逃げられない状況になった。歯を食いしばってやれた。ハイネルもそうだし、ユウ(小林悠)さんも一人で体を張ってくれた。タツヤ(長谷川竜也)もそうだし、アキくん(家長昭博)はビックリするぐらい走ってくれて頼もしかった。強い気持ち、執念を見せることができた」

 最終ラインの谷口彰悟選手の談話です。
ACLの浦和戦では、頑張ろうとしても、チームとしての方針を見つけるのに苦労していたところがあります。しかし、この試合では選手たちに「覚悟」がありました。鬼木監督も明確な方針を出していき、選手たちはそれをやり切ります。

 試合前、「想定外」について話していた家長昭博選手の攻守のハードワークぶりも際立っていました。左サイドで縦関係を組んでいたノボリこと登里享平選手も、「前のアキくんも運動量がすごかった。コースも切っていたし、戻るところは戻っていた。そこに対しては、前の選手に感謝したいですね」と絶賛。試合終盤に家長選手の見せたスプリントと鬼にようなボールキープは、ちょっと感動的ですらありました。

 そして試合終盤、メインスタンド、バックスタンド、ゴール裏を含めた等々力の雰囲気も凄かったですね。記者席の前はメインスタンドなので、チャントを歌ったりするサポーターはいないのですが、チャントに手拍子を合わせることで大きな応援となっていました。その応援が長谷川竜也選手のゴールで爆発し、あれはこれまでとも違う「等々力劇場」だったと思います。

 そうやって全員で掴んだ、ファイナルへの切符です。
チームはまだ何も成し遂げてませんし、タイトルに対する思いはいったん置いておくとして・・・・この試合の詳しいレビューは、いつものようにごうnoneで公開しています。

ラインナップはこちらです。

1.まさに5バック攻略のお手本!?フリーの定義と信頼感で崩した三好康児の先制弾を読み解く。

2.「決勝進出を等々力のサポーターの前で決めたい」と宣言していた三好康児。三好に期待していた先輩たちの証言と予言を集めてみた。

3.「良いポジショニングで、ドリブルも持っているし、あいつにだいぶ苦戦させられました」(谷口彰悟)。川崎守備陣に脅威を与え、奈良竜樹の退場を誘った、中野嘉大の仕掛け。

4.「このままズルズルいくよりは一回集まろう、と。みんなで意思の確認ができたと思う」(小林悠)、「攻撃の心を忘れないことと、落ち着いてやろうと話していました」(谷口彰悟)。失点直後に輪を作って意思統一をした選手たち。そして明確なメッセージを伝え続けた指揮官の采配力。

5.「それを全て止めないといけないのが自分の仕事なので」。鬼神のようにゴール前に立ちふさがったチョン・ソンリョン。そして「苦しかったというよりは、楽しめながらやれたかな」と、劣勢の展開を楽しんでいたと明かす登里享平。数的不利の後半の時間帯に、最終ラインの選手たちが見せていた、それぞれの表情とは?

6.「最後は前線の選手が数多く入ってきて、渋滞していたのかな」(谷口彰悟)。効果的なカウンターを繰り出せた要因は、前線だけの力ではない。試合終盤に仙台が放棄したものと、川崎の最終ラインが最後まで放棄しなかったものとは?

7.「それはあります。リョウタがいないので、そこの比率は上がっていると思う」。試合前日に中村憲剛が語った、鬼木監督から託されているもの。そして彼がピッチで表現し続けたもの。

以上、7つのポイントで、今回は全部でなんと11000文字です。1100文字じゃないよ・笑。思う存分、読んでください。

よろしくどうぞ。

失点直後に輪を作って意思統一をした選手たちと、明確なメッセージを伝え続けた指揮官の采配力。そして試合前日に中村憲剛が語った、鬼木監督から託されているもの。(ルヴァンカップ準決勝2ndレグ・ベガルタ仙台戦:3-1)





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