どうも、いしかわごうです。
9月も終わりですね。
残り試合数も少なくなってきました。
本日はセレッソ大阪戦です。
試合戦前日の練習後。
いつものように試合に向けたポイントを取材していました。選手の話を聞いていると、上位対決とはいえ、いつもの違う雰囲気もなく、平常心で臨む試合だと感じられました。
そんな中、怪我で離脱した大島僚太選手の思いを背負って戦うことを語る選手がいました。
奈良竜樹選手です。
言葉の端々に強い意志をみなぎらせ、ときに「死ぬ気で戦うつもりでいる」とまで言い切りました。
こちらが導き出したコメントでは決してありません。
それだけに「なぜそこまで?」と思い、「大島選手と何か話したんですか?」と尋ねたところ、特には話していないとのことでした。
しかし思い当たる節はあります。
・・・・そう、昨年のリオ五輪大会です。
奈良竜樹選手は本大会でのメンバー入りも有力視されていましたが、大会前の5月の試合で左足を脛骨骨折。全治4ヶ月と診断され、残念ながら間に合いませんでした。そして選ばれたメンバーに自分の思いを託していました。
託されたのは、大島僚太選手と当時フロンターレに在籍していた原川力選手です。奈良選手の思いを強く受け止めていた二人は、発表当日、クラブを通じてこのようなコメントを出していました。
「正直、奈良ちゃんだけじゃなくほかのチームでもケガでプレーできない選手もいると思いますが、ただ奈良ちゃんは今年から同じチームになって、試合も一緒に出ていたので、すごく残念な気持ちもあります。その試合のことを思い出すと辛くはなるのですが、リキ(原川力)と二人で奈良ちゃんの分も頑張りたいと思います」(大島僚太)。
「このチームでも一緒に行動する時間が多かったですし、やっぱり悔しいのは本人だと思うので、そういう選手がいるということを理解しながら、頭の片隅に置きながらチームとしてプレーしないといけないかなと思います」(原川力)
特に大島選手のリオ五輪での奮闘ぶりは記憶に新しいところです。そして、あのリオ五輪で思いを託す側になった奈良選手だけに、託される側になることの重みも痛いほどわかっています。だからこそ、その思いも背負って戦う気概を見せようとしているのだと思います。
「リョウタくんは(ケガがなければ)代表にも入れただろうし、すごく辛い気持ちなのは、僕も感じられる。勇気が出るようなプレーを見せないといけない」
そんな決意を語ってくれた奈良選手。このセレッソ大阪戦、そしてこれから彼はそんな思いを持って臨みます。
試合の戦術的な見どころはいつものようにごうnoteで語っています。
約8000文字のプレビュー公開中。モリヤとタツヤがチームにもたらしてくれるもの。そして杉本健勇封じの二つのポイントとは? / 試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第28節・セレッソ大阪戦)|note(ノート) https://t.co/GQhydWQJZG
— いしかわごう (@ishikawago) September 29, 2017
ラインナップはこちらです。
1.「年間通じて戦うには、けが人が出てくるし、そこは総力戦」(小林悠)。大島僚太と阿部浩之の離脱で臨む4位・セレッソ大阪戦。気になる予想スタメンは?
2.「ボールの持ち運び方は多少変わるが、チーム全体のイメージ、やるべきこと、ボールの握りであったりというのは変わらない」(中村憲剛)。自分たちの原点である「ボールを持つ」ということを、指揮官が強調した理由とは?
3.「自分とネットに対して奪いに来るのなら、それでその後ろが空く」(森谷賢太郎)、「そこに自分自身も監督も重きを置いていないと思う」(長谷川竜也)。モリヤとタツヤがチームにもたらしてくれるものとは何か。
4.「シンプルにクロスから点を取っていますね。ただワンタッチで細かくつなぎながら、という形もある」。元チームメートでもある杉本健勇のゴールパターンの変化について語る谷口彰悟。杉本健勇封じの二つのポイントとは?
5.「僕はその選手のためにも、死ぬ気で戦うつもりでいる。明日の試合もそうだし、これから続く試合も、みんなが戻ってきたときにチームとして戦っていられるように1試合も落とせない」。大島僚太について語るとき、奈良竜樹が語った熱い思い。
以上、5つのポイントで約8000文字となっております。もちろん、奈良選手のこともより詳しく書いてます。試合前に読んで、ぜひ試合のイメージを作ってみてください。試合が7倍ぐらい楽しくなるはずです(当社比)。よろしくどうぞ。
試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第28節・セレッソ大阪戦)
ではでは。