天皇杯清水戦レビュー:「マークのつき方、ラインの雑さがあった」(長谷川竜也)。付け入る隙があった清水のブラジル人CBコンビ。川崎攻撃陣はどう破壊したのか?


 どうも、いしかわごうです。

 昨日は等々力で天皇杯4回戦清水エスパルス戦を取材。

前座試合に静岡学園中学が出ていたのですが、川崎対清水の試合を、記者席の前にあるメイン席エリアで食い入るように観戦していました。試合前の選手紹介では、狩野健太選手、長谷川竜也選手、大島僚太選手という先輩たちにひときわ大き拍手をおくり、後半に大島僚太選手が入って静岡学園トリオがピッチにそろうと、興奮している様子でした。先輩たち、格好良いところを見せてくれたんじゃないでしょうか。

 そしてこの試合を見つめる少年の中からも、きっとJリーガーが生まれていくんでしょうね。そのときに「昔、等々力のフロンターレ対清水の前座試合に出たんですよー」と話してくれるかもしれません。

 実際、ノボリ(登里享平選手)が2002年の日韓W杯の、長居スタジアムで行われた日本対チュニジア戦の前座試合に出ていて、そのときにピッチに立っていたのが、のちにフロンターレに移籍してきた稲本潤一選手だった、なんてこともありましたからね。

 さて。
そんなこともありつつも、試合は4-1で勝利。
幸先よく先制するも、少しバタバタした時間帯が続いてしまい、味方のミスから同点に追いつかれ・・・・と、少し嫌な雰囲気がピッチに漂った前半でしたが、41分に森本貴幸選手の豪快なヘディングで再びリード。終わってみれば、4ゴールでの圧勝となりました。

メンバーとシステムを変えて臨んだ試合でしたが、4ゴールを取りました(※22日修正しました)。ゲームのレビューでは、攻撃に関する構造やディテールの部分を中心に掘り下げております。

今回のラインナップはこちらです。

1.「自分がボールを持ったときに、デューク選手が外を切ってきた。なのでチャンスがあれば中に運んでいこうと思っていました」。先制点を呼び込んだ板倉滉の「運ぶ」という決断の背景にあったもの。止める、蹴る、そして「運ぶ」の重要性を、あえて読み解く

2.先制後にゲームコントロール力を失い、天皇杯で初失点。「今出ているスタメン組は、それをやりますよね?」。新井章太が指摘した、改善すべき試合の進め方とは?

3.なぜ板倉滉はフリーで森本貴幸にクロスを上げることができたのか。「自分が中に入った時に、前の選手が後ろを食いつかせていたことで、コウがどフリーだった」(長谷川竜也)、「自分が中に入ったときは、コウにサイドに出てくれと言っていた。そこを怖がらずにやってくれたと思います」(田坂祐介)。彼を生かした両ウィングバックの献身性。

4.「マークのつき方、ラインの雑さがあった」(長谷川竜也)。付け入る隙があった清水のブラジル人CBコンビ。川崎攻撃陣はどう破壊したのか?

5.「ストライカー以外ないですよ。頼もしい」と鬼木監督が評する、マグロ漁船の漁師・森本貴幸。試合後も、まさに規格外だった。

以上、5つのポイントで冒頭も含めて全部で約7000文字です。

 正直、今回は「・・・・別に7000文字も書く必要はないんじゃなかろうか?」とボリュームダウンも考えました。なにせ明後日には、アウェイでのリーグ戦(ヴィッセル神戸戦)が控えているため、明日の夜にはプレビューを更新しなくてはいけないわけで、この清水戦のレビューを読んでもらう期間は、正味この1日ぐらいだからです。でも、このメンバーでのゲームでも書きたいこともあったりして、結果的に、この分量になっております。

「今回は読まなくていいかなー?」という方も、そう言わずに是非読んでもらえると幸いです。

先制点を呼び込んだ板倉滉の「運ぶ」という決断の背景にあったもの。止める、蹴る、そして「運ぶ」の重要性を、あえて読み解く。(天皇杯4回戦・清水エスパルス戦:4-1)

よろしくどうぞー!





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