どうも、いしかわごうです。
IAIスタジアム日本平での清水エスパルス戦取材に。
台風が近づいているということもあり、あいにくの雨でしたが、日本平はピッチが良いですからね。ちなみに日本平は記者席にも屋根がないエリアがあって雨が強いと、けっこうしんどかったりします。なんとかギリギリ当たらないところに座れたので、よかったです。
さて試合はというと、3-0で勝利。
https://twitter.com/J_League/status/909230961568518144
ACLの敗戦から中二日というハードスケジュールでしたが、メンバー変更は森谷賢太郎選手と長谷川竜也選手の二人だけでした。そして彼らはこの試合で中盤でのボールの握り方と左サイドの推進力をチームにもたらしてくれました。
森谷選手は細かいタッチとボール離れの良さで、中盤のリズムを作っていくタイプです。中二日でのゲームになると、どうしても主力の動きは重くなり、パスコースに顔を出す動きや、パスを出した後の動き直しも、ワンテンポ遅くなります。ただそれをやめてしまうと、ボールは握れませんし、相手は押し込めません。特に清水の守備ブロックはオーガナイズされてますし、簡単にはほころびを見せません。それだけに森谷選手のような守備の的を絞りにくくする動きのできる存在が中盤にいたことで、テンポよく後ろから配給ができました。
「ちょっと落ちて、ショウゴ(谷口彰悟)と何回もパス交換して、右に行くフリをしていたら、アキくん(家長昭博)が落ちてきて数的優位になった」と森谷選手。そうやってうまく右サイドでゲームを作りつつも、最終的に仕留める狙いは左サイドにありました。
なぜなら、この試合では清水の右サイドエリアは守備での連携に問題を抱えていたからです。そしてフロンターレの左サイドは「タッツンニー」と「シンツァンニー」の連携で崩します。小林悠選手が仕留めた2点目などは、まさに狙い通りでしたね。今回のレビューではそういったピッチ上の要因を、選手の談話を交えながら書いております。
あとはやはり、選手たちから気持ちの強さを感じた試合でした。
この試合を見て思い出したのが、8年前のことです。
2009年、ACLベスト8で名古屋グランパス相手に逆転負けを喫して敗退が決まった後の試合を覚えているでしょうか。
中三日で迎えた横浜F・マリノスとの神奈川ダービー。選手たちの疲労がピークに達していたであろうことは想像に難くない状態でしたが、このときも選手は意地を見せて2-0で勝ちきりました。
「今日は戦術うんぬんじゃなくて、意地でした」
8年前、試合後の中村憲剛選手はそう話していたんです。あのときと同じようにチームは言い訳しない強さを見せているなぁと、そんなことを思い出した日本平の取材でしたね。今回のレビューではそんなことも触れています。
「フロンターレは勝負弱いと言われていて、そこに負けたくなかった」。副主将・谷口彰悟が見せた意地。そして主将・小林悠とともに勝敗を背負う「良質な関係」をあらためて考えてみる。(リーグ第26節・清水エスパルス戦:3-0) https://t.co/yQjeIjlPYb
— いしかわごう (@ishikawago) September 18, 2017
今回のラインナップはこちら。
1.「ちょっと落ちて、ショウゴ(谷口彰悟)と何回もパス交換して、右に行くフリをしていたら、アキくん(家長昭博)が落ちてきて数的優位になった」。球離れと機動力でチームに違うテンポをもたらした森谷賢太郎。彼が中盤で心がけていたボールの握り方とは?
2.「タッツンニー」と「シンツァンニー」の連携で攻略した左サイドの破壊力。「自分が中に入った時にシンタロウくんが絶対に上がってきてくれる。それがやりやすいという話は、今年からずっと話している」(長谷川竜也)。「右で作って、左で仕留める」をもたらした二つの要因を読み解く。
3.「結果を残してこそ良いプレーだと思う」と、無得点に悔しさを口にする長谷川竜也。彼が結果を出せそうな場面で見せていた、驚きの姿勢とは?
4.「自分が決めることでチームを引っ張れると思ってプレーした」、「フロンターレは勝負弱いと言われていて、そこに負けたくなかった」。戦う集団の骨格を担うキャプテン・小林悠と副キャプテン・谷口彰悟に見る良質な関係。そこをあらためて深く考えてみる。
5.「技術とかそういうことよりも、今日はメンタル。気持ちで戦うというところ」。中村憲剛のコメントで思い出した、2009年のACLベスト8で敗れた直後のゲームの出来事。神奈川ダービーで勝利した試合後に彼の紡いだ言葉のキオク。
以上5つのポイントで、冒頭部分も含めると全部で約7000文字です。
読み応えたっぷりですから、ぜひ読んでみてください。
すぐに天皇杯でまた清水とは対戦します。プレビューで何書こうかしら・・・。
ではでは。