どうも、いしかわごうです。
先週末は味スタ取材。すっかり秋風で涼しくなってきましたね。
ルヴァンカップ準々決勝の第2戦は5-1で勝利しました。
欲しかったアウェイゴールをしたたかに奪い、前半だけで3得点。第1戦と合わせて5-0としたことで、事実上、ハーフタイムの時点で勝ち抜けを決めたような展開に持ち込むことができました。
2017 JリーグYBCルヴァンカップ 準々決勝 第2戦 FC東京戦のハイライトはこちら#ルヴァンカップ 観るなら #スカパー!( @skyperfectv )で!! 【広報】 #frontale #ルヴァンカップ25歳 pic.twitter.com/1nvBRKTHMf
— 川崎フロンターレ (@frontale_staff) September 4, 2017
勝因はやはり前半にあったと思います。
ここ最近、選手たちの口から「相手を見てサッカーをする」というフレーズが聞かれましたが、まさにこの試合の前半の戦い方がそれを実践していたからです。
1点目は相手のビルドアップを引っ掛けてからのカウンターでしたが、2点目と3点目は後ろでボールを保持することで相手を前に引っ張り出して、その空いたスペースから見事に崩しました。それに至るまで、FC東京というチームの「穴」を見つける作業がとても的確でした。
そこを突かれて2失点すると、FC東京の篠田監督は、アンカーの梶山陽平選手を前半途中ながらたまらずベンチに下げいます。永井謙佑選手を入れた3トップにする反撃策を取るわけですが、それに伴い、中盤をダブルボランチにすることで、守備で生まれていた左サイドの穴を塞ぎました。
しかしそれでも、ゲームの体勢は変わらず。
例えば3点目の「そこにエウソン」のゴール。カウンターを狙っていたわけでもないにもかかわらず、右センターバックの板倉滉選手がどフリーで抜け出してGKと1対1でシュートを放ち、そのこぼれ球に右ウィングバックのエウシーニョが詰めているという、不思議な現象が起きています。
今回のレビューでは、そこらへんの「なぜ」を掘り下げてみました。
「どうして右CB・板倉滉がフリーで抜け出してシュートを放ち、右WBのエウシーニョが詰めているのか」という現象の因果関係がわかると、サッカー観戦はグッと楽しくなりますよ。
レビューです。約9000文字!/先制後の中村憲剛が行っていた巧妙なビルドアップと、米本拓司を動かすことで生じる「穴」を執拗に狙って積み重ねた、必然の追加点。(ルヴァンカップ準々決勝2ndレグ・FC東京戦:5-1)|note(ノート) https://t.co/TsLlUG4RFs
— いしかわごう (@ishikawago) September 5, 2017
では、今回のラインナップです。
1.「蹴って、大雑把な感じにはなったが、ストレスを抱えていたわけではない。耐える時は耐えるということ」(奈良竜樹)。「押し込まれる時間帯が長かったが、チームとしてリスクをかけずにやれていたのは、想定内でもある」(阿部浩之)。前傾姿勢で奪いにきたFC東京の圧力を受けた序盤。ピッチ内で行われていた意思統一とは?
2.まるで2014年のナビスコカップ準決勝の再現!?3分間でアウェイゴール2発で、相手チームの心を折った阿部浩之のしたたかさ。
3.これぞ「相手を見てサッカーをする」ということ。米本拓司を動かすことで生じる「穴」を執拗に狙い続けて決めた、必然の追加点。先制後の中村憲剛が行っていた、巧妙すぎるビルドアップとは?
4.「自分でゴールを決めてやろうと思っていました。ただショートがめっちゃ下手だった(笑)。結果的にゴールにつながってよかったですね」(板倉滉)。なぜ右CB・板倉滉がフリーで抜け出してシュートを放ち、右WBのエウシーニョが詰めていたのか。不思議だった右サイドの崩しを読み解く。
5.「頭を切り替えるのは大変だった。久しぶりで緊張したし、刺激的だった」。試合後の中村憲剛が、安堵の表情を見せた理由。そしてルヴァンカップでのダブルボランチから垣間見れる、シーズン終盤に向けたチームマネジメントとは?
以上、5つのポイントで冒頭部分も含めて全部で約9000文字です。大ボリュームですし、かなり読み応えあると思います。日本代表戦の影響でルヴァンカップの読み応えあるレビューは少ないと思います。よろしくどうぞ。
先制後の中村憲剛が行っていた巧妙なビルドアップと、米本拓司を動かすことで生じる「穴」を執拗に狙って積み重ねた、必然の追加点。(ルヴァンカップ準々決勝2ndレグ・FC東京戦:5-1)
ではでは。