どうも、いしかわごうです。
本日はヴァンフォーレ甲府戦です。
守備に重心を置いてくる相手だけに、試合のポイントとして「いかにゴールを奪うか」があると思いますが、ここ最近のフロンターレのゴールシーンを見ていると、左サイドを起点とした崩しからの得点が増えてきていますね。
第22節・鹿島アントラーズ戦以外は、第21節・アルビレックス新潟戦、第23節・コンサドーレ札幌戦、ACL浦和戦1stレグと、ゴールの多くが左サイドの崩しから生まれているのがわかると思います。
その局面によく絡んでいるのが、高い位置にいる左サイドバックの車屋紳太郎選手です。
例えば、ACLの3点目。レビューでも触れましたが、よく見ると車屋紳太郎選手の縦に抜けるフリーランニングが相手の遠藤航選手の対応に後手を踏ませ、家長昭博選手のドリブル突破をアシストしています。
2-1での1点差のリードで、試合終盤の時間帯にもかかわらず、左サイドバックがちゃんとサイドの崩しに絡んでいたわけです。後日、あの動きが効いていたことを車屋選手に伝えると、彼も手応えを感じていたようでした。
「あれは自分の無駄な動きだったとは思わないです。そういう動きをする選手が増えてくれれば、スペースがどんどん空いて、ボールもつながるし、それがわかりました」(車屋紳太郎)
フリーランニングは「無駄走り」とも評されます。しかしその動きで相手を釣ってことでゴールが生まれれば、それは「無駄」ではありません。
ヴァンフォーレ甲府は〔5-3-2〕でブロックを作って守ってくる相手です。
構造上、フロンターレのサイドバックはフリーでボールを持ちやすくなるため、ここで起点を担うことになるでしょう。そこでどう起点を作って相手を動かし、そして崩すのか。
「相手は中を締めてくると思います。サイドで自分が仕掛けるところであったり、相手をサイドに引き出したりとか、空いてきたところで入れるプレーなど、それはサイドがやらないといけないですね」
もちろん、左サイドから得点が増えているからといって、左サイドからの崩しに固執してはいけません。おそらく相手も左サイドの崩しは警戒してくるからです。大事なのは、相手の守り方を見て、どこが空いているかを見極めてやること。もし真ん中が空いていたら、真ん中から崩す。中と外の使い分けがポイントなのは言うまでもありません。
「甲府は前回苦しめられた相手でもあります。自分たちがどれだけ成長しているか。それを見せられるチャンスなので、しっかりと崩せればいいですね」(車屋紳太郎)
甲府戦のポイントとして、鬼木監督は「我慢比べですよね。そこがしっかりとできるかどうか」と話していました。今日の試合を見ても、上位陣はやはり我慢比べの末に、しぶとく勝っている。前回の甲府戦の反省を生かすべく、我慢の試合運びを求めたいところです。
詳しい見所はごうnoteで掘り下げています。
約7000文字のプレビュー、公開してます。家長昭博に聞いてみました。 / 試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第24節・ヴァンフォーレ甲府戦)|note(ノート) https://t.co/EDDM0ZzDrO
— いしかわごう (@ishikawago) August 26, 2017
今回のラインナップはこちらです。
1.「中二日のところは今までの流れとは違うが、甲府に関しては今までの中三日と変わらない」(鬼木監督)。指揮官は、真夏の5連戦をどう乗り切ろうとしているのか。中三日で乗り込む。アウェイ・甲府戦、気になる予想スタメンは?
2.「スタッフ陣もあの手この手を考えてくれているので、得点にしたいですね。セットプレーで取れたらすごく楽だから」(中村憲剛)。過密日程だからこそ、セットプレーで効率良く得点を奪いたい。キッカーが変わっていないにもかかわらず、セットプレーでの得点が増えた背景とは?
3.「今は、そういうところでチャンスになると、みんなもわかっていると思います」(車屋紳太郎)。左サイドの多彩な崩しからゴールが生まれ始めている、3つの理由。
4.右サイドと左サイド、一体、どっちがプレーしやすいのか?家長昭博に訊いてみた。
5.「失点ゼロで終わる試合が少ない。そこはもう一回気を引き締めてゼロで終わる作業をやっていかないといけないと思っています」(谷口彰悟)。公式戦4連勝ながら、3試合連続失点中。最後まで守備で水を漏らさないためのポイントとは?
以上5つのポイントで、約7000文字です。
「ほぉー、そうなのか!」というポイントを散りばめているプレビューになっているので、行きの特急かいじ号があずさの車内で読んでみてくださいね・笑。
試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第24節・ヴァンフォーレ甲府戦)
どうぞ、よろしくおねがいします。