どうも、いしかわごうです。
先週末は等々力取材に。北海道コンサドーレ札幌戦でした。
いやー、観戦史上の記憶に残る豪雨でしたね。
自分は試合開始2時間前に等々力に着いたのですが、直前に「闇の魔王とかが現れるんじゃないか?」ぐらいの雨雲と激しい雷雨に見舞われました。
そこからの土砂降りはかなりのもので、メイン席のサポーターが記者席エリアに避難しているほど。記者席は屋根下なんですけど、豪雨の影響で記者席も座れないほどの濡れていました。さらに爆音で鳴り響く雷。サッカーは雨でも中止になることはまずないですが(フロンターレは再開試合を経験してますが)、雷となると話は別です。
キックオフ1時間前ぐらいには埼スタの浦和対FC東京の開始時間が遅れるとの情報が流れてきてきましたが、等々力は定刻通りに開始とのアナウンス。アップ中には雨もだいぶ弱まり、雷がなる中でなんとかキックオフとなりました。あの状況でも水が溜まらない等々力のピッチは、相変わらず、素晴らしいですね。
そしてボランティアの方が拭いてくれたのだと思いますが、記者席の机も綺麗になっていました。ありがとうございます!
試合は2対1で勝利。
これにより川崎フロンターレが3位に浮上しました。
先制点が見事でしたね。
まずはそのビルドアップの場面、札幌は前線3枚が真ん中を締めてケアしていたんですが、真横にジェイがいるにもかかわらず、「フリーだよね」という感じで縦パスをつける谷口彰悟選手と、「そうですね」とばかりに引き出して前に運んでしまう大島僚太選手の感覚は、やっぱりすごいですね。実にらしい、「フリーの定義」でした。
そしてゴールの場面の崩し、「地上が渋滞してるなら空を使いますね」とばかりに、浮かし球を使って家長昭博選手に届けた大島僚太選手の選択と技術が実に巧みでした。
そしてもう一つ。
もう一人のボランチ・エドゥアルド・ネットの中央の狙いも素晴らしかったと思います。試合後は「辛抱強くボールを動かしながら、札幌さんのゴールをこじ開けることができた」と話してましたが、ここ最近は、彼の強引な縦パスをひっかけられてのカウンターという場面もなくなりました。
それでいて横パスばかりではなく、いざというときには背後をズバッと通します。前半42分、阿部浩之の走り出しを見逃さなかったロングスルーパスはしびれました(惜しくもオフサイド)。
家長昭博選手が入ったことで、前線の変化に注目が集まっていますが、ボランチコンビの舵取りは健在ですね。90分を通じて見事だったと思います。
試合の詳しいレビューは、ごうnoteで公開しています。
書きました。約7000文字です。/「こうやって5バックの相手にはやっていく。そのイメージはできたと思う」(中村憲剛)。フロンターレ式5バック攻略の最適解とは?(リーグ第23節・北海道コンサドーレ札幌戦:2-1)|note(ノート) https://t.co/PovJfL2tZK
— いしかわごう (@ishikawago) August 20, 2017
今回のラインナップはこちらです。
1.札幌の守備組織をズラした、CB・谷口彰悟とボランチ・大島僚太による「フリーの定義」。あえて強調したい、先制点の細部に宿っていた「フロンターレらしさ」とは?
2.「こうやって5バックの相手にはやっていく。そのイメージはできたと思う」(中村憲剛)。「辛抱強くボールを動かしながら、札幌さんのゴールをこじ開けることができた」(エドゥアルド・ネット)。5バックは、もう怖くない。フロンターレ式5バック攻略の最適解とは?
3.絶妙すぎた浮き球パス。地上が「渋滞」していたからこそ、◯◯を使って崩した大島僚太の判断と選択とは?
4.まさに「ドリブルこそチビの生きる道」。高さを警戒していたからこそ手を焼いたチャナティップとの地上戦を読み解く。「大きい選手の中で、ああいうひとりが間で受けたり、スペースで受けられる選手がいたのでやっかいだった」(奈良竜樹)。
5.「僕らが動いたら、一発で出てくる。動き出すことが大事ですね」(家長昭博)、「(先制点は)ボランチの位置から家長選手が上がってきたと思います。あそこでボランチがついていくのか。それとも後ろに受け渡すのか。ああいう穴は突かれてしまう」(福森晃斗)。家長昭博がフロンターレに注入したエッセンス。そして札幌守備陣に与えていた脅威とは?
以上、5つのポイントで約7000文字です。よろしくお願いします。
「こうやって5バックの相手にはやっていく。そのイメージはできたと思う」(中村憲剛)。フロンターレ式5バック攻略の最適解とは?(リーグ第23節・北海道コンサドーレ札幌戦:2-1)
道産子ですし、来年も札幌ドームに取材へ行きたいので、個人的にはコンサドーレには残留して欲しいですね。がんばってくれー。
ではでは。