札幌戦プレビュー:「今は川崎の選手としてプレーしているので」。フロンターレの奈良竜樹が、古巣・札幌との一戦に向けて試合前日に語ったこと。


どうも、いしかわごうです。

本日は等々力でコンサドーレ札幌戦です。

札幌が等々力競技場でフロンターレと試合をするのは2012年以来、5年ぶりなんですね。このときの試合はというと、レナトの一撃でなんとか勝利(1-0)。

 当時、フロンターレは風間監督が就任した初年度で、思うようにチームの構築がうまくいかず、産みの苦しみを味わっていた時期でした。一方、昇格した年だった札幌は、J1の壁にとても苦しんだシーズンでした。そして奇しくも、この等々力での敗戦により、J2降格が決まってしまうという憂き目にあった試合でもあります。

かなり早い段階での降格が決まる可能性があったため、残り試合数がとても多くなり、となると15位に追いつくかどうかの勝ち点計算や条件がかなり複雑で、現場もかなり混乱していたのを覚えています。

当時の札幌には奈良竜樹選手や山本真希選手(現:ジェフ千葉)が在籍していて、当時の川崎には福森晃斗選手や稲本潤一選手、元札幌でもあった山瀬功治選手もいました。5年前ですから、ちょっと懐かしいですね。当時の自分はというと、エルゴラのフロンターレ担当記者でした。

 さて5年ぶりの等々力で迎える一戦。
フロンターレは前節に鹿島アントラーズ(3-1)、前々節にアルビレックス新潟戦(2-0)を破り、現在2連勝です。ただその前の中断明けの2試合は、ジュビロ磐田(2-5)、FC東京(1-1)と白星がありませんでした。

 両者の違いを比較してみると、浮かび上がってくるのが相手の陣形です。勝利をおさめた鹿島と新潟が4バックを採用して〔4-4〕のブロックを構える相手だったのに対して、苦戦した磐田とFC東京は〔5-4〕ないし〔5-3〕で、中央を厚く構える5バックだったという違いがあります。

 何を言いたいのかというと、今節の相手である札幌は5バックで守る相手であり、守備ブロックを崩すことに苦戦が予想されるということです。

 とはいえ、チームは日々進化を遂げていますし、選手達も磐田戦やFC東京戦での反省点はよくわかっています。言い換えると、「札幌守備陣のブロック崩し」は、その成長を示す格好の相手とも言えます。

 あとは、やはり古巣戦に静かに闘志を燃やしている奈良竜樹選手でしょう。
アウェイでの試合後、「勝って恩返ししたかったですけど、それは等々力にとっておきます」と彼は話していました。その等々力の試合となります。どんな思いで、この試合に臨むのか。その胸の内も聞いています。

ラインナップはこちらです。

1.「連戦なので、タイミングを逃さずに、コンディションの良い選手を使っていかないといけない」(鬼木達監督)。注目は、前線の組み合わせと3バックも想定した最終ライン。気になる予想スタメンは?

2.「そういう目もだいぶ揃ってきた。あの手この手でやりたい」(中村憲剛)、「急いでしまうと相手の思う壺」(小林悠)、「引かれている相手に、対抗心を持ってやらなくてもいいかな」(大島僚太)。川崎の選手たちが、5バックのブロック攻略に自信をのぞかせる理由。

3.「自分がちょっとずつ良くなってきている」。技術と目が備わり、味方からの信頼も獲得し始めた家長昭博は、どんな輝きを見せてくれるのか。

4.「絶対に(自分が)触れると思っても、それ以上に高い。Jリーグの中でも、ちょっと違う感じでした。都倉選手が一番強いんじゃないかと思う」(車屋紳太郎)。「むちゃくちゃ強かったですね。空中戦もそうだし、身体の強さもそう」(谷口彰悟)。圧倒的な「高さ」と「強さ」を誇る都倉賢。福森晃斗とのホットラインをいかに封鎖するのか。

5.「今は川崎の選手としてプレーしているので」。フロンターレの奈良竜樹が、古巣・札幌との一戦に向けて試合前日に語ったこと。

以上5つのポイントで、約7500文字です。試合前に読んで、見どころを整理しつつ、気持ちを高めてもらえると幸いです。

試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第23節・コンサドーレ札幌戦)

ではでは。





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