鳥栖戦レビュー:両サイドバックの共演による同点弾。「なんでエウソン?」、いただきました。







 どうも、いしかわごうです。

 鳥栖戦は3対2で勝利。2点のビハインドを、後半の6分間でのあっという間の逆転勝ちでした。特に2点目の同点弾ですね。左サイドバック・車屋紳太郎選手の深い折り返しに流し込んだのは、右サイドバックのエウシーニョ。1点ビハインドの展開で、なぜか両サイドバックの二人で崩してしまうというね。

「そこでエウソン?いや、シンタロウ(車屋紳太郎)が(ボールを)持って行って、ユウ(小林悠)かアベちゃん(阿部浩之)が詰めていると思っていた・・・なんでエウソン?でしょ・笑」と中村憲剛選手が笑っておりました。「なんでエウソン?」をいただきましたよ・笑。

ちなみにこの2点目の場面は、車屋選手にボールが渡る前、大島僚太選手のボール運びにもぜひ注目して欲しいと思います。

ちなみにこのプレー、笑っちゃうぐらい凄かったので、なんであんなフェイントができるのか大島僚太選手に聞いてみたんですけど、「エドゥとワンツーをしようとしたんです。エドゥが顔を出してくれたことで、相手がそっちにつられたので、そういうフェイントができるんです」とのこと。すごいっすね。

 さて。
この鳥栖戦の逆転劇はいかにして起きたのか。ゲームレビューではそこをどこよりも掘り下げて分析しております。


ラインナップはこちらです。

1.長谷川竜也の欠場という誤算。そして、もったいなかった2失点。「1点目はゴロの(クサビの)パスは自分が消せればよかった。ショウゴくん(谷口彰悟)のところです。あそこは自分が消せるぐらいスライドできていれば問題なかった」(大島僚太)。前半の問題点はどこだったのか。

2.「お前らの力ならば絶対にこの試合に勝てるぞ、と言われました」(小林悠)、「信じて頑張ろうと思ったし、気持ち的にはそれほど悲観せずにやれました」(大島僚太)、「追いつくのではなく、勝ちにいくというプランをオニさんが話してくれた」(登里享平)。選手たちのハートに火をつけた、ハーフタイムの指揮官の言葉とは?

3.「前半、一本もショートコーナーをやっていない。セットプレーで失点が多いというスカウティングもあったので、そこはチャンスだなと」(中村憲剛)。追撃弾を呼んだショートコーナーという機転。そして鳥栖守備陣の再開直後の「動揺」を見逃さなかった、中村憲剛の観察眼。

4.「自分のポジションによって、外寄りか中寄りかで、福田くん(福田晃斗)がポジションを変えようとしていた」(登里享平)。左サイドを起点に3得点。2アシストの車屋紳太郎の攻撃力を生かした、登里の絶妙な気遣いと、そのルーツにも迫る。

5.「つなぐところもつないだし、カウンターも狙った。みんな頑張ったし、総力戦。勝つことをこだわってやれました」(小林悠)。意志統一しながらも、最後はなりふり構わず守り切る。

 以上、5つのポイントで冒頭部分も含めて約7500文字です。どこよりも読み応えはあると思います。

冷静な司令塔と、情熱のキャプテン。そして追撃弾直後の動揺を見逃さなかったバンディエラ。6分間の大逆転劇は、こうして起こした。(リーグ第18節・サガン鳥栖戦:3-2)

よろしくどうぞ。





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