どうも、いしかわごうです。
明日はもう天皇杯ですが、まずは先週のリーグ戦について。
・・・エウシーニョの復帰戦でドラえもんのビッグフラッグが出るとは、なかなか粋ですね(偶然だと思いますが)
広島戦は1-0での勝利。連敗をせずに勝ち点3を積み重ねました。
この試合の勝因をひとつ挙げるならば、後半に攻撃面を改善できたことでしょう。
例えば後半の中村憲剛選手は、ボランチのヘルプとして中盤の底に降りるのをやめて、相手のボランチの背中を狙う位置取りに専念したと話してました。そして大島僚太選手は、サイドに流れることで相手の注意を引きつつも、エドゥアルド・ネットが真ん中でプレーしやすいエリアを確保しています。これで前半に生まれていたボール回しの渋滞も解消されたので、これは絶妙な整備だったと思います。
実際、阿部浩之選手の得点が生まれるまでの組み立ての場面も、よく見直してみると、大島僚太選手がタッチライン際で右サイドバックのような位置取りをしています。そして大島選手が自分のエリアまで来たことで、今度は登里享平選手がサイドに張らずに、中央に入るというポジションチェンジを行っています。
この試合は左利きのノボリを右サイドバックで起用しましたが、右から中央につけるパスであったり、切り返してのクロスなど、彼は左利きの右サイドバックらしいボールを配給して、チャンスの匂いを演出していました。この得点場面でも、まるでボランチのような組み立てから憲剛選手とワンツーをして切れ込んでいます。ちなみにノボリは、これまで試合途中にボランチでプレーしたことは何度かありますからね。
「リョウタがふらっとサイドに来た。縦パスで入っていくスペースができていた。自分も左足だったので、中気味でもらって、入っていく準備をしました」(登里享平)
阿部浩之選手の決めた決勝弾は、真ん中に構えていたネットがどフリーで狙い澄ました縦パスを配給し、それをエウシーニョが潰されながら落とすという形でした。ネットの縦パスがなぜ通ったのか、と考えていくとその周りの動きも含めて、チームの狙いがよく出たシーンだったと思います。
そんな感じで、いつものようにレビューでは、どこよりもディープにゲームに読み解いてます。
レビュー書きました。決勝弾を大島僚太と登里享平のポジションチェンジから読み解いたりと、ディープです。➡️後半の攻撃は、なぜ劇的に改善されたのか?ハーフタイムに行った攻撃の「交通整理」を読み解く。(リーグ・サンフレッチェ広島戦:1-0)https://t.co/rwGZJsOdPw
— いしかわごう (@ishikawago) June 19, 2017
今回のラインナップです。
1.シュート0本だった前半。停滞気味だった攻撃陣に起きていた、ある誤算とは?
2.「2、3回ほどメンバーが変わっていて、守備のときに誰を戻せばいいのかわからなくて(苦笑)(車屋紳太郎)。流動的過ぎた(?)前線の問題点と、無失点でしのいだ守備陣の奮闘ぶり。
3.後半の攻撃は、なぜ劇的に改善されたのか?「外に開いて、ユウ(小林悠)を真ん中にして、そこで人を使う。ナナメにクサビを入れる」(中村憲剛)、「自分も少しボランチ寄りのポジショニングを取ることで、3対2を作ることができた。それでケンゴさんを前に置けた」(登里享平)。ハーフタイムに行った、前線と中盤が行った攻撃面の「交通整理」を読み解く。
4.「ネットを真ん中に置いて、自分はサイドにポジションを取ろう。そうやってつなごうと、ネットとも話しました」(大島僚太)。「リョウタがふらっとサイドに来た。縦パスで入っていくスペースができていた」(登里享平)。阿部浩之の決勝弾を、大島僚太と登里享平のポジションチェンジの狙いから読み解く。
5.奈良竜樹投入でミラーゲームに持ち込むも、それをうまくズラされた終盤の攻防戦を、指揮官はどう見ていたのか。「あまり動かすと混乱するかな。あっちの4枚に対しては、それほどネガティブではなかった」(鬼木監督)。
以上、5つのポイントで全部で約7000文字。
後日談として、試合終盤の采配についても鬼木監督に聞いておりますので、読み応えは十分だと思います。
ではでは。