どうも、いしかわごうです。
今さらながら、金曜日の鹿島について。平日のカシマスタジアムは遠かったです。
スタジアムに着いてから、もつ煮込みを求めてコンコースに出たら、何やらひとだかりが・・・「U.F.O.仮面 ヤキソバンショー」をやっておりました。
カシマスタジアムに来てます。
鹿島は日清さんがスポンサーなので、報道受付の隣にUFO焼きそばが置いてあったんですよ。
UFOの誘惑に耐えながら、モツ煮込みを求めてコンコースに出たら、なんとヤキソバンショーをやってました!ちびっ子大興奮だね。
僕はマイケル富岡世代ですが。 pic.twitter.com/oqfbUZd29s
— いしかわごう (@ishikawago) May 19, 2017
「マイケル富岡!?」と思い、よくよく見たら、「U.F.O.仮面ヤキソボーイ」でした。ヤキソバンの続編なんすよね。ヤキソバン寝袋、欲しかったわー。
試合のほうはというと、3-0で勝利。
長谷川竜也選手のシュートのこぼれに阿部浩之選手で先制し、2点目は阿部選手のボレーのこぼれを今度は長谷川選手がボレー、そして仕留めた3点目はノボリこと登里享平選手のたての切れ込みからのねじこみ弾。終わってみれば、3つのゴールを挙げての完封勝ちでした。
https://twitter.com/J_League/status/865776594526232577
試合後、長谷川竜也選手が言います。
「ボランチの背後とセンターバックを釣り出すこと。そこが今日のキーポイントでした」
彼がボレーシュートで決めた2点目ですよね。あのチームとしての崩しは、まさに相手のセンターバックである鹿島の昌子源選手を釣り出すことで攻略しました。
鹿島守備の要である昌子選手は、対人プレーに強く、クサビのボールに対してもしっかりと対応してきます。ポストプレーの長けた小林悠選手も苦戦しますし、彼を背中に背負ってキープして前を向くのは簡単ではありません。
だったら背負わないで、かわしてしまえばいい。
実際、今年の天皇杯決勝戦の鹿島戦で小林悠選手が決めた同点弾は、彼が背中に昌子選手を背負わせておいてパスをスルーし、三好康児選手とワンツー。それによって空いていたスペースからゴールを打ち抜きました。この鹿島戦の2点目もこのパターンと同じ発想です。
谷口彰悟選手から大島僚太選手の縦パスに、昌子選手が食いついたところをスルー。これで昌子選手を釣り出した場所を、小林悠選手が使って崩しました。
中村憲剛選手が言います。
「俺が落ちて、リョウタが出て行ってスルー。スカウティングで食いつき癖があるとわかっていた。そこを逆手に取った」
まさに「してやったり」の崩しだったというわけです。
なおこの2点目の局面、「なぜあの位置で谷口彰悟がフリーで縦パスを出せたのか」、「なぜ大島僚太選手がスルーできたのか?」など詳しく読み解きたい人は、レビューで詳しく掘り下げております。
書きました。➡️「どこかでチームに息をさせる。誰も届かないところで時間を作らないと」。まさにゲームコントローラー。CB・谷口彰悟に息継ぎをさせて2点目の起点を生み出した、中村憲剛の妙技。(リーグ第12節・鹿島アントラーズ戦:3-0) https://t.co/bX9Esm1qD8
— いしかわごう (@ishikawago) May 20, 2017
1.「センターバックをサイドのエリアに釣り出すこと」で攻略してきた鹿島攻撃陣の定跡。「割り切って守っていた部分もあるが、そこでゼロで抑えられたのは大きい」(車屋紳太郎)。したたかに力強く戦い、後半に浴びた猛攻も無失点でしのぐ。
2.「相手のセンターバックを前に引き出すこと」で攻略した川崎攻撃陣。「スカウティングで食いつき癖があるとわかっていた。そこを逆手に取った」(中村憲剛)、「ショウゴくんの強いパスだったのが良かったですね。弱いパスだったらトラップしなくてはいけなかったので」(大島僚太)、「あの抜け出しはリョウタが触ったらできていなかった」(小林悠)。大島僚太の絶妙なスルーを詳しく解説。
3.「どこかでチームに息をさせる。ずっとアップアップだったから。誰も届かないところで時間を作らないと」(中村憲剛)。まさにゲームコントローラー。センターバックの谷口彰悟に息継ぎをさせて2点目の起点を生み出した、中村憲剛の妙技。
4.勝利を決定付けた3点目を決めた登里享平。「そう。ありました。その思いは」。彼があの場面で、パスではなくシュートを決断した理由とは?
5.武岡優斗と鹿島アントラーズの不思議な因縁(小ネタ)
ポイントは5つ。全部で約7500文字です。戦術に関する局面での解説を、選手のコメントをまじえているので「わかりやすい!」との感想をいただいております。
観戦力を上げたい方は、きっと参考になると思いますよ。よろしくどうぞ。