どうも、いしかわごうです。
本日はアルビレックス新潟戦ですね。
セレッソ大阪戦のレビューでも触れましたが、オフ明けの2日の練習後、リカバリーを終えた主力選手数人がピッチに残って話し合いを行いました。そして翌日3日には、チームで行うミーティングの前に、選手だけでミーティングを行なっています。キャプテンの小林悠選手が音頭を取っています。
これによって選手たちの意識が変わったのは、その日の紅白戦の雰囲気でわかりました。緊張感があり、いつになく締まった雰囲気になりました。練習後、車屋紳太郎選手が言います。
「何かを変えなくてはいけないと思っていた。それがトレーニングで良い形で出たと思う。みんなが声を出しているし、チームの一体感があった。練習でやったことしか試合では出ないし、そういうとこから出し惜しみしないでやっていこうと思っている」
ACLとリーグ戦を平行する日程が続くと、試合間隔が短く、さらに移動が多い為、コンディション調整が中心になり、戦術面で具体的な修正を施そうにも、まとまった時間が取れないという難しさがあります。なので、監督としてやれるアプローチも、どうしても限られてしまいます。
そこで選手たちが自発的にミーティングを行い、苦境を打開しようとする。それは、チームになっていくということの意味でもあります。
このとき僕が思い出したのは、2014年のミーティングです。フロンターレがACLに出場した前回の2014年の序盤、ACLを含め、公式戦4試合連続でロスタイムに失点して低迷。第2節のサンフッチェ広島戦はロスライムにFKを決められて逆転負けし、第3節の大宮アルディージャ戦では試合終盤に逆転しながらも、残り数分で信じられないような逆転負けを食らい、試合後の風間監督はロッカールームでかつてないほど激怒しています。
そのショッキングな敗戦となった大宮戦後に遠征したACLのオーストラリア。ウェスタンシドニー・ワンダラーズ戦当日、チームのミーティングとは別に、キャプテンである中村憲剛選手、副キャプテンの田中裕介選手、西部洋平選手の呼びかけで、ミーティングを開いて話し合いを行いました。このとき、「目指す方向性は間違ってない」、「ぶれずにやろう」とスタイルについて話すメンバーに対して、「奇麗なサッカーをやろうとしていて、球際の戦いが少しフワフワしている」、「なくてはいけない根本が抜け落ちている。もっと戦おう」とメンタル面でのアプローチを指摘したのがベテラン陣でした。
スタイルは、勝つための手段であって、目的ではありません。彼らにそこを指摘されて選手たちは何かに気づいたかのように、帰国後の多摩川クラシコで4-0で完勝しました。ちなみにこの試合が谷口彰悟選手のJリーグデビュー戦ですね。
今回のミーティングで「足りないもの」を指摘したのは、阿部浩之選手と奈良竜樹選手だったと思います。それでチームがどう変わったのか。それを見せるのが、この新潟戦だと思います。
試合の見所は、いつものようにごうnoteで書いています。
書きました。読み応え十分の、約7500文字です。よろしくどうぞ。➡️ 試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第10節・アルビレックス新潟戦)|note(ノート) https://t.co/3E2xVYzeq6
— いしかわごう (@ishikawago) May 4, 2017
ラインナップはこちらです。
1.センターバックのスタメン争いに異変あり。気になる予想スタメンは?
2.大島僚太の帰還。もっと圧倒的な存在になるための物語の続きは、この新潟戦から始まる。
3.「そこでビビって、ラインを低くしたくはないですね」(谷口彰悟)。高速カウンターを繰り出す新潟のFW・ホニ。組織と個の両面で問われる、守備陣の対応ポイントとは?
4.攻守のセットプレーは、いつも以上に注目すべき!この試合でキッカーを任される意外な人物と、チアゴ・ガリャルドによるロングスロー対策。
5.「気が楽になったので」。小林悠に笑顔が戻ったワケ。
6.「みんなで同じ方向を向くことが大事」(阿部浩之)。前回ACLに出場した2014年のターニングポイントになった選手ミーティングとは?
以上、6つのポイントで全部で7500文字となっております。読み応えは十分過ぎるぐらいあると思います。
よろしくどうぞ。
試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第10節・アルビレックス新潟戦)