札幌戦プレビュー:「頭の中の思考を変えないといけない」(中村憲剛)。あらためて堪能したい、ボランチ・ケンゴのゲームメーク術。







どうも、ごう・いしかわです。

本日は札幌ドームでの北海道コンサドーレ札幌戦です。

IMG_6258

昨日、麻生で前日練習を取材したのち、羽田空港に移動して、夜に札幌入りしました・・・えぇ、実家があるんで・笑。

 札幌戦では、中村憲剛選手がボランチでの先発起用が予想されています。経験豊富な彼が、今シーズン初めてチームのゲームコントローラーとして先発する試合になりそうです。

 彼がボールを握る中心になるということで思い出した特集がありました。

 シーズン開幕直前に放送された「Get Sports」での中村憲剛特集です。
36歳でJリーグMVPを獲得した彼の進化を様々なデータから分析するという内容で、これが実に興味深い特集でした。

 そのデータによると、去年の中村憲剛選手は、ボールを受けてからパスを出すまでの平均時間が1.179秒で、この数値はリーグ1位だというものでした。これが何を示すかというと、「ボール離れ」のスピードが異常に速いわけです・笑。かつシュートに直結するラストパス本数の多さなどなど、様々なデータによって「いかに彼が相手チームにとって怖い存在か」という裏付けを特集するものでした。

 あるとき、その特集の感想を話していたら、彼はこんな風に笑っていました。

「自分は囲まれたら(ボールを)取られる人間だと思っていたから、とにかく当たらないポジションを見つけて、トラップしてパス。止めて蹴るの最短スピードを追求してきた。そういう発想だから。相手からすれば、嫌なところに入ってきて、1秒単位でプレーする。そしてそれがシュートに直結する・・・・そりゃ、『コイツあぶねぇわ』と思うよね(笑)」

 実際、対戦相手がどう思っていたのか。
例えば、去年まで大宮アルディージャに在籍していた家長昭博選手によれば、中村憲剛選手を削ってでも止めようとしていた味方から、試合後に「(削りに)行けなかった・・・」と言われたそうです。なぜ削れないかというと、それは、彼が削られる前に素早くボールを動かしてしまうから。つまり、中村憲剛に(削りに)行こうと持ったらもうボールがない状態なのだそうです。

 そりゃそうですよね。試合中の中村憲剛は、ボールを1秒持っているかどうかなんですから・・・とにかくボールのリリースが早いから、潰しにいくタイミングが掴みにくい選手だというわけです。

 ボランチ起用では、いつもよりボールも多く集まるわけで、そのボールさばきを堪能したいと思います。

・・・・では、いつものように試合のディープな見所は、ごうnoteで語りたいと思います。今回は「対札幌」という視点を多めに書いてみました。もちろん、ボランチ・ケンゴのゲームメーク術についても触れておりますよ。

ラインナップはこちらです。

1.ミラーゲームにする3バックか、それとも4バックか。気になる予想スタメンは?

2.「福森も雄大もキックはうまいし、ワンステップで伸びるボールを蹴れるし、いろんな種類のキックを持っている」(田坂祐介)。わかっていてもやられてしまいがちな福森晃斗-都倉賢のホットライン。それを遮断するための秘策とは?

3.「それぞれが良いポジションを取らないといけないし、1本でも隙を見せたらやられてしまう」(登里享平)。気をつけるべきは都倉の頭だけではない。左からのロングボールが多いからこそ、逆ウィングバック・登里享平のポジショニングに注目すべき理由。

4.「より得点に直結するのはトップ下だけど、ボランチはチーム全体を見てやらないといけない。頭の中の思考を変えないといけない」(中村憲剛)。あらためて堪能したい、トップ下とは違う顔を見せるボランチ・ケンゴのゲームメーク術。

5.「3年間、僕の基礎を作ってくれた監督ですし、恩師です。名塚コーチもそう。僕がトップチームに上がったときにセンターバックのことを教えて貰いました。成長した姿をしっかり見せたい」(奈良竜樹)。札幌ドームでの特別な一戦で、奈良竜樹が思うこと。

 ポイントは5つ。全部で約6000文字になっております。

試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(リーグ第7節・北海道コンサドーレ札幌戦)

よろしくどうぞ。





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です