どうも、ごう・いしかわです。
ACL・広州恒大戦は0-0でした。
ロスタイムのラストプレー。
これがラストチャンスと判断して、前線に向かってかけあがっていった谷口彰悟。その姿を確認したソンリョンが、思い切ってボールを蹴りだすと、そのタイミングでタイムアップの笛が鳴り響きました。スタンドからは、ワンプレーがなかったことに対する「えー?」という驚きと、「スコアレスドローかー」というため息が入れ混じっておりました。
これでACLは4試合連続で引き分けとなりました。
劣勢だった前半を振り返ると、組織を崩された場面は少なかったのですが、ゴール前でのファウルで相手にフリーキックを与えてしまう場面が目立ちました。
「後ろの奈良ちゃん、ショウゴくん(谷口彰悟)、シンタロウくん(車屋紳太郎)が声をかけてくれたし、そこは割り切ってやれていた。ただ、ペナ(ルティエリア)前でのファウルも何度かしてしまった。最後はソンリョンが防いでくれたが、自分のところで何失点かしてもおかしくなかったと思います」
そう振り返っていたのは、ボランチの板倉滉です。
負けなかったとはいえ、彼自身の出来が良かったとは言いがたく、ハーフタイムに交代となっています。リベンジのつもりで臨んでいただけにショックも大きかったのでしょう。試合後のミックスゾーンでは、悔しさと反省の言葉を述べていました。
中盤でボールが握れない前半でしたが、なんとか打開しようとしていたのが後ろの選手でした。
「ショウゴさんから中盤を飛ばしたパスが何本か出ていた。そういうのは、こういう相手には良かったと思います」と車屋紳太郎。
前傾姿勢で奪いにきていた相手を見て、センターバックの谷口彰悟は、中盤につけるパスだけではなく、いわゆるラインを飛ばすパスを狙っていました。あいにくの向かい風には悩ませられてましたが、そういった駆け引きが後半の攻勢に生きてきました。
・・・とまぁ、ゴールこそ生まれなかった、ピッチ上の随所でいろんな駆け引きのあった90分だったと思います。詳しいレビューは、ごうnoteで公開しております。
タイトル変更しました。 / 「ゲームを慌ただしくしたのは、真ん中の自分のせいだと思います」(板倉滉)。舵取りの難しい試合だったからこそ、ボランチに求められていたゲームコントローラーとしての仕事。(ACL第4節・広州恒大戦:0-0) https://t.co/DghNJqgUPf
— いしかわごう (@ishikawago) April 13, 2017
ラインナップはこちらです。
1.「ゲームを慌ただしくしたのは、真ん中の自分のせいだと思います」。広州の圧力に屈した前半の出来を悔やんだ板倉滉。舵取りの難しい試合だったからこそ、ボランチに求められていたゲームコントローラーとしての仕事。
2.「リスクを負わないでシンプルに前を使うところ。そこらへんは割り切っていました」。前半の谷口彰悟が狙っていた「ラインを飛ばした組み立て」。その意図を読み解く。
3.劣勢における的確な判断とセービング、そして落ち着き。さすがだった守護神チョン・ソンリュンの「経験値」。
4.「チャンスが確信的であるときは自分もネットも出て行った。その回数も意図的に増やせていけばいい」(中村憲剛)。ゴールを奪うために必要なものとは何か。そして「トップ下・ハイネルをどう機能させるか」という命題に、チームはどう向き合ったのか。
5.「覚えてくれてたみたいです。なんかコミュニケーションを取ってくれた」。試合後のミックスゾーンで、現役ブラジル代表・パウリーニョからユニフォームを受け取った中村憲剛。
以上、5つのポイントで約7000文字です。読み応えはあると思います。広州戦を見てモヤモヤした方はどうぞ。よろしくどうぞ。