どうも、いしかわごうです。
最近読んだ本。
「確率論を信じて世界50か国のカジノで計8億円を稼いだ僕の人生 (野口健司)」
アメリカで発売された確率論に基づくブラックジャック攻略法を身につけてカジノにハマった著者の自伝的な内容です。自分は賭け事をほぼやらないので(サッカーくじ「toto」を購入するぐらい)、世界中のカジノ界ってこうなっているんだーという単純な好奇心を刺激されるのと、各国での出入り禁止になる基準や、それをめぐるギリギリの駆け引きのあれこれが読んでて面白い。
リアル・カイジというか、クレイジージャーニーに登場しそうな感じです。
感心するのが、この本が「お金儲けの実践法」にもなっていること。
前半は、カジノにハマるまでの自伝的な内容なのだけど、小学生の時にゲームウォッチ欲しさから、1本30円に換金できる空き瓶集めを開始。クラスメートに協力してもらいながら、週2、3回、様々な酒店を転々とすることで収益化に成功して、一週間で1500円、一ヶ月で6000円獲得。月のおこずかいが数百円の小学生からすると、夢のような大金を手に入れている。その後は、中古ファミコンショップの人気ソフトの店ごとの買い取り差額に目をつけて、ドラクエ2を大量購入して儲けを得たり、ディスクシステムのコピーを格安で請け負い、中3の1年間だけで年間150万円を荒稼ぎしたり・・・と、少年とは思えない収入を得る術を発揮している。そして高校時代はパチンコ攻略に明け暮れ、その後はカジノ・・・という具合。
この収益のコツとして、著者は「勇気を持って先行投資をする」ということをあげてます。
例えば高校時代の著者は、パチンコ台攻略のために、中古のパチンコ台を約20万円で購入して、雑誌に載っている攻略法を徹底的に試していている。20万円の投資だが、その攻略法を身につけてからは1回で約5万円は勝てていたので、結果的にはるかに回収できたという。多くの人はこういう「先行投資」を惜しんでしまうので、結果的に大きく差が出てしまうんでしょうな。
前半は、ギャンブラーの本というよりも、経営者の本を読んでいる感覚になるぐらい。ひとつの分野に尋常じゃない情熱を注ぐ人の話は、やはり面白いですね。
ではでは。