等々力競技場で川崎フロンターレ対アビスパ福岡戦は3-1で勝利。
谷口彰悟選手は今シーズン初ゴール、中村憲剛選手は、等々力では2ndステージ初得点。大久保嘉人選手はJリーグ歴代得点記録更新の171ゴールとなりました。
実は中村憲剛選手は、今シーズンのアビスパ福岡との過去2試合にどちらも出場していません。ナビスコカップでは、スタメン出場する予定が発熱により欠場。1stステージの優勝がかかっていたリーグ戦では、試合二日前に腰痛の発症により、帯同をあきらめて欠場となりました。
福岡戦の直前でなぜかアクシデントに見舞われるので、試合が近づくたびに「今回は出場できそうですね」と報道陣から冗談を言われていたほどなのですが、いざ出ると、ゴールを決めてしまったのはさすがです。
あとは谷口彰悟選手がとても良かったと思います。
田坂祐介選手のセンターバック起用に注目が集まった試合でしたが、左のセンターバックである谷口彰悟も「ボールを運ぶこと」をかなり意識しており、高い位置でゲームメークに絡んでいました。彼はそこらへんの狙いを戦前、こう話していました。
「左の中途半端な位置であったり、嫌なポジションでボールを受ければ、相手のボランチまでそのまま上がれることもあると思ってます。できるだけシンプルに前に出して、上がれるときには上がりたいですね」
福岡が1トップでボールを追いかけてきても、後ろは3バックですから、1トップの金森選手の両脇にはスペースができがちです。そこで「浮いた」谷口彰悟選手が、相手が対応しにくい位置までボールを持ち運び、中盤にパスをつけたりと、田坂祐介選手とともにビルドアップでの数的優位を作っていました。
守備でもしかりで、起点になろうとする城後寿選手へのロングボールも彼が競り合って、うまく弾いてました。ロングボールを競らせて、その落としに金森健志選手が拾って・・という狙いポを押さえたのは大きかったと思います。特に前半、福岡の攻撃はほぼノーチャンスでした。
そしてCKからヘディングで流し込み先制点。高さもありますから、もっと点が取れる選手になって、「そこにタニ」の二代目を就任して欲しいですね。田坂祐介選手の活躍とともに、攻撃的3バックがまさに機能した試合でした。
では、そんな福岡戦のピッチ上でのポイントは、いつものようにごうnoteで深く掘り下げたいと思います。
では、今回のレビューです。
ラインナップではこちらです。
1.中村憲剛が前半から狙っていた「ダニルソンの背中」とは?
2.福岡の打開策を巧みに封じ続けた左CB・谷口彰悟の機能性。
3.田坂祐介のセンターバック起用から読み取る、風間監督がコンバートするときの2つの狙い。
4.「それでも真ん中から行こうと話していた」(中村憲剛)、「中から、しつこくいきました」(谷口彰悟)。なぜ、中央からの攻めにこだわったのか。
5.「今日はなかなかサイドまでボールが出てこなかった」(車屋紳太郎)。福岡戦で「戦術車屋」が鳴りを潜めた理由とは?
以上、5つのポイントで約7000文字のボリュームでお伝えてしています。
攻撃の場面ではチームの狙いがよく表現されてましたし、田坂祐介のセンターバック起用では風間監督らしいと思いました。そのへんを掘り下げております。
よろしくどうぞ。
福岡戦レビューです。「なるべく中に入って、中の選手とうまく絡もうと思っていました」(車屋紳太郎)。なぜ、この試合では中央からの攻めにこだわったのか掘り下げています。約7000文字。 / リーグ2nd第11節・アビスパ福岡戦:3-1 https://t.co/dTiuhhbbkH
— いしかわごう (@ishikawago) September 13, 2016