どうも、いしかわごうです。
先週末の等々力での柏レイソル戦は2-5の敗戦。
まず悔やまれるのは、立ち上がりに喫した2失点です。開始わずか5分で2点のビハインドを追う展開になってしまうという、実にもったいないゲームの入り方でした。
「全ては入り方だと思う。なんであんな入り方になってしまったのか、正直、わからない。チームとして一番やってはいけないこと」(小林悠)
「試合の入りがよくなかった。浦和に勝って、今日勝てば意味のある浦和戦の勝利になるということで、自分たちの気持ちはすごく入っていた。そういう部分では間違っていなかったと思うのですが・・・」(大島僚太)
「先週の浦和戦をモノにして、どっかで何かを成し遂げたような感じになってしまったんじゃないか・・・そういう振り返りになってしまいますけど、タイトルを目指すという意味では、甘くないですね」(谷口彰悟)
試合後のミックスゾーンで選手たちが述べていたコメントです。もちろん、これはたくさん語っていたコメントの一部です。
取材していて少し気になったのが、前節の浦和戦の勝ちを引きずっていたような点でしょうか。
「負けを引きずる」はよく指摘されますけど、「勝ちを引きずる」はあまり聞かないかもしれません。
今年、チームは「目の前の1試合に集中する」ということを合言葉として戦っています。それは、この先に控えているライバルとの対戦や勝敗を意識するのではなく、前後の結果を切り離して、「目先の対戦相手に勝つこと」に集中するという意味で、風間監督や選手たちは口にしています。
ただこの柏戦に関して言えば、「前節の浦和戦の勝利を活かすための柏戦」というコメントがちらほら聞かれました。
この考え自体は間違っていないと思います。ただ大きな試合を経験すればするほど、「その勝ちをうまく忘れて切り替える作業」というのは、簡単ではないんでしょうね。そして、常勝チームになるためには、「大事な試合に勝った後にうまく切り替える技術」も身につけていかなくてはいけないのだと思います。
もちろん結果論かもしれませんが、大一番の後の大敗を目の当たりにして、そんなことを感じました。
・・・・とはいえ、この試合の柏レイソルは十分に強い相手でした。
そもそも試合は90分あるのですから、挽回する時間は十分にありました。なので、開始5分で0-2になったこと「だけ」が敗因ではありません。
この試合でのフロンターレは、なぜうまくいかなかったのか。
ピッチ上のそんなあれこれは、いつものようにごうnoteで公開しています。
公開中。約9000文字のレビューです。➡️「代表で抜ける選手もいる。チームでまとまって動ける時間はないので、あのタイミングしかないと思った」。惨敗直後のピッチで、中村憲剛が円陣を組んだワケ。/ 2nd第10節・柏レイソル戦:2-5 https://t.co/UwB5E4CVob
— いしかわごう (@ishikawago) August 29, 2016
ラインナップはこちらです。
1.「なんで後半のようなプレーを前半からできなかったんだろうという思いもあります」(車屋紳太郎)。勝敗に直結した左サイド問題。伊東純也に先手を取られた原因を検証する。
2.「それが逆にリズムを作れなかったのかもしれない」(谷口彰悟)。テンポを欠いたビルドアップと、悪すぎたボールの失い方の背景にあったもの。
3.「前半は、なかなか幅が見えなかった」と語った車屋紳太郎。柏守備陣を攻略するためのサイド攻撃が機能しなかった理由とは?
4.8月はわずか1ゴール。「あれを俺じゃなくて、誰かがやって欲しい」と話す大久保嘉人が訴え続けている攻撃の問題点とは?
5.「代表で抜ける選手もいる。チームでまとまって動ける時間はないので、あのタイミングしかないと思った」。惨敗直後のピッチで、中村憲剛が円陣を組んだワケ。
ポイントは5つ。
気づいたら、今回は約9000文字。過去最高のボリュームとなりました。この敗戦をしっかりと受け止めて消化したい方に向けて書いた内容ですので、「負けた試合は早く忘れたい」という方はスルーしてくれて構いません。興味ある方は、読んでみてください。
特に試合後のピッチで、中村憲剛選手を中心にして話し合った円陣は、いまのフロンターレを象徴する光景だったように思いましたね。
ではでは。