鳥栖戦レビュー:逆襲の後半でおきた誤算。巻き返しのタイミングで起きた、3つの裏目とは?







どうも、いしかわごうです。

 先週末のサガン鳥栖戦は0-1の負け。
フロンターレとしてはリーグ戦17試合ぶりの敗戦となりました。

 気になったのは、攻撃面ですね。
いつもに比べると、ゴール前までのボールの運び方、ゴール前の仕掛けで「らしさ」を出せませんでした。特に前半途中までは、ビルドアップで鳥栖のプレッシングをはがすのに思いの外苦戦した状況が、前と後ろの選手に、少し意識の齟齬が起きていた印象です。

 例えば、リーグ戦初先発となったトップ下の長谷川竜也選手。
後ろの選手とボランチが鳥栖の圧力をかいくぐるのにやや手間取っている前半の時間帯、自分が中盤の底まで降りてボールを運ぶサポートをするという選択肢もあったはずですが、彼は我慢して攻撃のために前線にとどまり続けていました。

「ケンゴさんのマークが厳しかったですね。でもじれて縦パスを入れるよりは、つなぎながら、つなぎながらという話だったので、(ボールが)来なくてもじれることはなかったです。もしあそこで自分が下がってしまったら、もしボールを受けても、相手のブロックの外になってしまうと思いました。それならば、自分はできるだけヨシトさん(大久保嘉人)の近くで、相手のセンターバックとボランチの間をウロチョロしていようと。そういうイメージでやっていました」

 鳥栖は3ボランチでしたが、後ろが剥がしてくれれば、中盤はワンボランチにもなりがちだったので、彼の両脇はスペースができていました。彼はあれこれと仕事をするのではなく、自分の仕事に徹していたわけで、その判断は悪くなかったと思います。それだけに前半32分の中央から崩し切った決定機を決めていれば・・・・とも思いますが、これは「たられば」ですし、試合を通じて、狙っていた中央から崩しの決定機を一度しか作れなかったのが問題だったとも言えます。

 あとは、右サイドはかなりエリアを圧縮されて守られていたので、活かしたかったのはやはり左サイドの攻撃でした。具体的には、左サイドバックの武岡優斗と左センターバックの谷口彰悟がボールを持ったときですね。

・・・とまぁ、「どうすべきだったのか」について詳しくは、いつものようにごうnoteで公開しております。

今回のラインナップです。

1.苦戦の前半を振り返る。鳥栖のプレッシングと、それをはがすビルドアップで起きていた駆け引き。

2.32分、長谷川竜也の決定機にあった鳥栖守備陣攻略のヒントとは?

3.窮屈だった右サイドと、広大だった左サイド。「右と左で違いを考えないようにしていたが、違いはあった」(武岡優斗)。活かしにくかった武岡優斗の左SBと、もっと活かしたかった左CB・谷口彰悟の持ち運びとゲームメーク。

4.逆襲の後半でおきた誤算。巻き返しのタイミングで起きた、3つの裏目とは?

5.徹底されていた鳥栖のロングボール攻撃。「あれをちゃんと処理しすぎた。ラインを上げ過ぎずに、低い位置でコンパクトにしてもよかったのかもしれない」。谷口彰悟が口にした、ライン設定における柔軟性の是非。

今回は5つのポイントで約6500文字です。無得点に終わった攻撃陣の原因とその改善策が中心です。逆襲するはずの後半に起きた3つのアクシデントも。

守備陣に関しては、あれだけ徹底されたロングボール対策をどうすべきかも、谷口彰悟にも聞いています。

よろしくどうぞ。

窮屈だった右サイドと、広大だった左サイド。「自分たちの距離感」で守ってボールを奪うサガン鳥栖に、「自分たちの距離感」でボールを回して攻め込めず。 / ワンポイントレビュー:リーグ2nd第8節・サガン鳥栖戦:0-1





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