デンマーク戦・ドキュメント


 昨日は例によって、試合前にユーストリームの生中継。

 まず23時にスタジオ入りしてイタリア×スロバキア、パラグアイ×ニュージーランドを同時観戦。ただみんな、スロバキアに先制されたイタリアに釘付け。2失点で後がなくなり、1点返すも再び2点差とされ、ジ・エンド。ロスタイムに決まった、美し過ぎるループミドルが切なすぎました。2-3での黒星で、アッズーリまさかのGL敗退。前大会の覇者でありながら、今大会のイタリアの下馬評は決して高くなかった。でも組み合わせも悪くなかったですからね。「自分がサッカーを見始めてから、イタリアがGLで負けた記憶なんてねーぞ?」と思っていたら、実に36年ぶりだそうです。おれ、生まれてないっす(←若者ぶりアピール)。

 あとこの組は、ニュージーランドがインパクトを残しましたね。下手くそだけど、体格を生かしたあのゴリゴリとした無骨な戦い方は、好感が持てました。3戦目はブラックユニフォームだったので、ちょっと強そうに見えたし。

 気づいたらあっという間に24:50。「あと10分で本番です」の声。そこから3時までジャスト2時間の生中継。出演者は、MCに大庭さん、ゲストに大御所・西部さんと滋さんとおれという、前回と同じセット。前回の流れもあり、それぞれの立ち位置もハッキリしていた分、話しやすかったですね。ただCM休みなしのノンストップは、やっぱりキツかった。無事終了。

 本番終わって一息つけようと思ったら、なぜか夜食の買い出しにパシらされ(笑)、コンビニに走るおれ。
試合中は、隣で大庭さんが趣味で(?)実況してくれ、横で西部さんがときおり解説をしてくれるという、スカパーに負けない豪華環境を堪能させてもらいました。

 試合に関しては、立ち上がりに生じていた、トマソンの動きを捕まえ切れず、なかなか修正ができなかった時間帯をうまく無失点でしのいだこと、そして引き分けでもOKというアドバンテージの中、守り続けるのではなく、攻撃の姿勢を貫いたことがこの結果に結びついたのでしょうね。特に駒野、長友の両SBの積極的な姿勢はすばらしかった。

 あとはなんといっても、本田のFK。ソーレンセン、完全に逆をつかれていえて反応が遅れていたね。ただ、あのシチュエーションで決めるとか、本田がすご過ぎる。

 ちなみに自慢じゃないけど、おれ、05年に本田のプロ初ゴールをスタジアムで見ているからね。

 自慢じゃないけど、平日ナイターの瑞穂競技場での試合だったから、仕事を早退して新幹線で名古屋まで行ったからね。

 まぁ、自慢じゃないけど、思いっきりヴェルディ側の応援席で、平本がプロ初ハットトリックを達成したのに4対5でヴェルディが負けたっていう、切なすぎる試合でしたけど。

 だから自慢じゃないけど、本田の初ゴールとか言われても、「あぁ、なんかイ・カンジンが股抜きされて決められてたヤツか?」ぐらいの記憶しかないんだけど、いいんです。一生自慢してやる。

 遠藤のFKも見事すぎる。「あの距離は遠藤もいけるでしょ?」とか話していたら、本当に決めるんだもんな。なにより、ワールドカップなのに、相変わらずひょうひょうとしてプレーしてるもんな、ヤットさん。あとはコロコロPKもぜひ見たいですな。

 失点場面は仕方ない。川島くん、一度はPK止めたんだけどな。地面を3回たたく、尋常じゃない悔しがり方に彼の気持ちが感じられた。でも総じて安定したセービングでしたね。日本国民の知名度、現在急上昇中だろうな。

 そして3点目が入ったときの日本ベンチでは、大木さんが一瞬、岡田監督に抱きついていました(笑)。オオキ・タケシ・ウォツチャーとしては今大会最高の瞬間です。岡田監督の隣で、大木さんの喜ぶ顔を見るだけでごはん3杯いけますね。どうせなら、トルシエ時代のダバディばりに目立って「あのおっさんは誰?」と話題になってほしいですけどね。ただJリーグ見ている人でも、コーチ陣の名前を全員言えるかというと、けっこう怪しいと思う。まぁ、いいか。

 試合が終わると、すっかり朝。テレビのニュースでは、渋谷がすごいことになっていると騒いでいた。

 そりゃ、騒ぎたくて騒いでいる若者もあの中にはいっぱいいると思うけど、彼らの何パーセントかがここからJリーグにも足を運んで、本当のサッカーファンに育ってくれればいいや。まぁ、あまりにトガリすぎて、「クラブしか応援してないから、日本代表なんて興味ないよ!」とか言っちゃうサポーターにはなってもらっても、それはそれで困るけど。

 さて、そんな日本のサッカー文化が成熟していくためのツールとなるべく、エルゴラッソも日々頑張っております。デンマーク戦の特集号は明日土曜日発売!

 サッカーは人間を幸せにすることができるものだと、あらためて感じました。

 いろいろあるけど、それでもこの仕事に人生をかけている自分も誇りに思います。

 やったぜ、ニッポン。

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