どうも、いしかわごうです。
土曜日は、等々力でFC東京との多摩川クラシコを取材。スコアレスのまま試合が進み、最後の最後で小林悠選手が頭でズドン。1-0で勝利となりました。
小林悠選手はこれで5試合連続ゴールです。
去年ぐらいから、「すごく成長したなぁ」というのは、取材するたびに感じています。それはプレー面のパフォーマンスだけではなく、チーム全体を見回したコメントを発言するようになってきていることです。
例えば、少し前に中村憲剛選手にインタビューしたとき、その実感を彼はこんな風に話してくれました。
「自分や嘉人がこれまで背負っていた荷物をユウ(小林悠)やリョウタ(大島僚太)、ショウゴ(谷口彰悟)もちょっとずつ背負ってくれるようになりました。だから、今は楽ですよ」
実際、小林悠選手は今までベテランが背負っていた荷物を彼なりに背負い始めているのだと思います。チームを引っ張っていく自覚に関するコメントもそうですが、最近の練習では、「リョウタ、ショウゴ、若い選手がチームのことを考えないで、自分のことだけを集中してやれる環境を作ってやれるようにしたい」とも口にしています。頼もしくなってきました。
一方、復帰した中村憲剛選手は、万全とは言いがたく、チームの舵取りに専念しながらプレーしていた印象です。ただ面白いことに、彼がピッチにいると、今年はなぜか失点しないんですよね。
ここ最近で失点した試合は、1st第16節のアビスパ福岡戦、2nd第3節のアルビレックス新潟戦、2nd第4節のジュビロ磐田戦なんですけど、この3試合だけ中村憲剛選手がいませんでした。彼がいる最近の試合はなんと7試合連続無失点。本人は「関係ないよ」と笑ってましたけど、いやはや謎です。
ちなみに中村憲剛選手がいた試合で最後に失点した試合となると、1st第12節のヴィッセル神戸戦までさかのぼります。ちなみにこの試合は渡邉千真選手のFKが、壁にいた中村憲剛選手に当たって角度が変わって入ったという、アンラッキーな失点だったというね。
中村憲剛の無失点記録・・・・こっそりと注目しておきたいと思います。
そんな多摩川クラシコの詳しいレビューはごうnoteで公開しています。
書きました➡️ 「みんながどこかで必ず勝てると信じてやっている」(車屋紳太郎)。積み上げてきたサッカーの自信と、チーム全体にみなぎる信頼感。勝負所で競り勝ち、多摩川クラシコを制する(リーグ2nd第5節・FC東京戦:1-0) https://t.co/twwdXdMojZ
— いしかわごう (@ishikawago) July 25, 2016
ラインアップはこちら。
1.「みんながどっかで必ず勝てると信じてやっている」(車屋紳太郎)。今年のチームを支えている「信頼感と自信」の正体とは?
2.「ずっと守っていればゴールが生まれると思っている。今は負けていないし、自信を持って準備ができている」。チョン・ソンリョンが語る1対1の極意と準備の重要性。そして、大久保嘉人が語っていた「やりにくいキーパー」の特徴とは?
3.「ケンゴに怪我があったので、自分がなんとかチームのためにという気持ちでやりました」。万全ではない中村憲剛を支えたエドゥアルド・ネットの献身性。
4.大久保嘉人と並んでチーム最多のシュート4本を記録した橋本晃司。彼がこれだけチャンスに絡み始めたのには、理由がある。
5.「チームが苦しいときにゴールを決めるストライカーになれ」。5試合連続ゴールの小林悠を変えた出来事とアドバイス。そして師匠と仰ぐジュニーニョという存在。
これだけ勝てているのには、しかるべき理由があります。そこについて掘り下げてみました。
そしてこの試合では、復帰したばかりの中村憲剛選手の仕事を、橋本晃司選手とエドゥアルド・ネットがうまくサポートしていたことで、中盤で見劣りすることのない攻撃のクオリティを出せていたと思います。トップ下の大塚翔平選手も含め、開幕時にはベンチ外にもなっていた3人が、レギュラーの座を掴みつつあることが、今年のチームの強みなのかもしれません。
そういったポイントを含めて、約6000文字で書いております。小林悠選手が変わったきっかけの背景についても、書いていますよ。是非読んで、多摩川クラシコの勝利を噛み締めてください。
よろしくどうぞ。