風間監督が口にする「チームのテンポ」の話。







 どうも、いしかわごうです。

 一戦一戦に集中して戦っていた結果、リーグ戦(1st)は残り5試合の時点で暫定首位になりました。そして本日は、リーグと並行している行われているナビスコカップの第5節・サガン鳥栖戦です。

 メンバーはリーグ戦と入れ替えますが、それゆえに今日の試合の注目すべきポイントも見えてくると思います。

 ここ2戦のリーグ戦、相手を圧倒した内容のサッカーで勝利できています。

 その要因として、風間監督は「新しい選手たちがチームのテンポに入ってきている」という言い方をされていました。エドゥアルド・ネットがその筆頭だと思いますけど、ようやくチームのテンポに入ってきました。最近は、トップ下・中村憲剛選手も「ネットとは合うわ。やりやすい」と彼との縦関係に手応えを口にしていましたからね。

 今週の囲み取材では、風間監督が口にしている「テンポ」を構成する具体的な要素について、質問してみました。囲みでのコメントの一部抜粋すると、こう説明してくれました。

「テンポというと抽象的な言葉だけど、リズムを揃えるために求められるのは、止める、蹴るということ。止める、蹴るという言葉は流行っているけど、置き場所一つで全てが違う。止める蹴る、それから受けるのが技術。そして、いつ見るか、どう見るか。見るがそろってくると、また技術が変わってくる。例えば、他の人は(ボールが)止まっていると思っていても、そこでボールが止まっていなかったら、ウチの中では時間が合わなくなる。ボールの置き場所を一つ間違えたら、相手の勢い(プレッシャー)が増してしまうことにもつながる。そういったものが自分たちのスピード、正確性につながるし、全部そろって判断ができる」

 風間監督の説明から自分なりに解釈したところ、「テンポ」というのは、「味方と時間を合わせることができる」という表現に置き換えるのが近いかもしれません。

 ただ時間を合わせるためには、まず圧倒的な技術が第一前提で、さらに「見る」の部分、つまり「目」が味方とも揃わなくてはいけないわけです。

 さらに風間監督は「連続で見る。それが速さ。連続でできるようになれば、見えているものがまた違ってくる。そうすると、また面白くなってくる。今はその作業を意識してやっている。それが無意識で繰り返されるようになれば、さらに面白くなっていくんだよ」とも話していました。

チームのテンポに入っていくだけでも大変ですけど、試合に出続けているスタメン組のテンポはさらに進化しているわけで、新加入の選手がこのサッカーにフィットするハードルの高さが、よくわかると思います。

 そういう意味でも、普段は先発出場する機会のない選手が出る今日のサガン鳥栖戦はポイントです。彼らにとっては、「自分はスタメン組のテンポでもやれるぜ」というアピールする機会にもつながります。選手に話を聞くと、そういうギラギラ感も多かったので、楽しみです。

今日のプレビューはいつものようにnoteで公開しています。

ポイントは7つ。

1.約1分でざっくり予習できるサガン鳥栖の戦い方

2.アウェイ連戦をどう勝ちにいくのか。「こういう連戦は厳しいが、チームが成長する良い機会でもある。そういうところを選手に見せて欲しいし、期待したい」(風間監督)。そして、気になる先発予想メンバーは?

3.「タイミングと距離感、ボールの動かし方で相手を崩していきたい」。ボランチ・橋本晃司のゲームコントロール力と、ほとばしるギラギラ感。

4.「もう一回、デビュー戦と同じ気持ちで臨みたい」。リベンジに燃えている若武者たち。

5.セットプレーが、いつも以上に勝敗の鍵を握っているワケ。
6.「◯◯されたら、鳥栖の思う壺」。それをさせないために、守備陣が遂行すべきこととは?

7.いつもと違う顔ぶれだからこそ注目したい、攻撃のスイッチを入れるセンターラインからの「縦パス」。

約6000文字に渡って、サガン鳥栖戦の見どころをディープに語っております。興味ある方のみ、読んでくださいね。

試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(ナビスコカップ第5節・サガン鳥栖戦)

ではでは。

(kindle版も出ました)





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