横浜FM戦、新井章太選手のビッグセーブを支えた菊池新吉GKコーチの教え。







どうも、いしかわごうです。

小林悠選手の代表復帰戦について書こうと思いましたけど、水曜日のナビスコカップ・横浜F・マリノス戦でどうしても語っておきたいことがあったので、そっちを書きます。

 0-0の試合ってゴールキーパーにスポットが当たることが多いです。
実際、この試合でも前半はマリノスのGK榎本哲也選手が、後半はフロンターレのGK新井章太選手がビッグセーブを披露しました。彼ら二人が引き締まったゲームを演出した立役者だったと思います。

 注目したいのは、この両GKとも現在はレギュラーではなく、いわゆるセカンドキーパーという立場の選手だということです。
そして控えゴールキーパーに出番が巡ってきたときのパフォーマンスというのは、本人の準備だけではなく、ゴールキーパーコーチの力量も大きいと僕は思っています。

 両クラブのゴールキーパーコーチに目をやると、川崎フロンターレは菊池新吉さんです。
Jリーグ創世記のスター軍団・ヴェルディ川崎のゴールマウスを守ってきた方です。ファルカンジャパンでの日本代表歴もあります。、キャリアの終盤は、川崎フロンターレでプレーしていました。

 一方、横浜F・マリノスのゴールキーパーコーチは、松永成立さん。
日産自動車、横浜マリノスだけではなく、日本代表の守護神としても長くゴールマウスを守ってきました。ドーハの悲劇のときのゴールキーパーは松永さんです。当時、和田アキ子さんが「一緒に酒を飲んでみたい人物」としてなぜか名前を挙げていたほどです。

 この二人は、1993年のJリーグ開幕カードであるヴェルディ川崎対横浜マリノス戦でゴールマウスに立ったゴールキーパーでもあります。中学生時代にJリーグが開幕して、当時GKをやっていた僕には二人ともまさにレジェンド。だから、マリノス戦では両GKコーチにも勝手に熱い視線を送っていたりします・笑。

 去年、マリノス戦を控えたある日の練習後、菊池新吉さんに「マリノス戦で、相手のGKコーチにいるのが松永さんだと、新吉さんの中で意識する気持ちってあるんですか?」と、以前から気になっていたことを何気なく聞いてみたことがあります。

 ヴェルディで長くキャリアを過ごしてきた新吉さんにとってマリノスはライバルでしたし、何より相手のGKコーチが松永さんですからね。きっとマリノス戦で燃えるものが何年たってもあるんじゃないかと思ったからです。

 ただ新吉さんは「シゲさんは自分よりだいぶ先輩ですから。尊敬しかないですよ」と、恐れ多いといった感じで笑っていました。そして「それよりも中澤(中澤佑二)が頑張ってるなーと感心してるよ」なんて話してくれました。
 
 マリノスのイメージが強い中澤佑二選手ですが、彼は元々はヴェルディの練習生からプロになった選手ですからね。ブラジルから帰ってきて地元の高校でOBとして練習して、そこから彼のプロになるまでの道のりと、そこから築いていったキャリアは、漫画みたいなストーリーです(実際、塀内先生が漫画にしてましたが)。そして37歳ながらも第一線で活躍している中澤佑二の姿を、敵ながらうれしく思っているみたいです。

 話がそれてしまいましたけど、このナビスコカップマリノス戦でゴールマウスに立った二人は、そんなレジェンドGKコーチ二人に育てられているゴールキーパーでもあります。出番が巡ってきた両者は、しっかりと準備していたことを証明するかのように、決定機を防ぐファインセーブを見せて、チームの危機を救う仕事を行いました。なんだかその展開に、僕はハートが熱くなりましたね・笑。

 フロンターレの新井章太選手は、後半40分に三門雄大選手のシュートをビッグセーブしています。トゥーキック気味で打たれているので、あれにタイミングをあわせて反応するのは相当難しかったはずです。試合後に本人に聞くと、あのセーブには、菊池新吉GKコーチのある教えがあったと明かしてくれたんです。やはりシンキチさんの教えは偉大ですね。

マリノスの榎本哲也選手のビッグセーブにも、きっと松永さんの教えがあったのだと思います。

以上、どうしても書いておきたかった両ゴールキーパー&キーパーコーチの話、でした。

(※新吉さんの教えについては、こちらのレビューで紹介してます)
ワンポイントレビュー:前半の崩しに足りなかった要素、わかりますか?そして、新井章太のビッグセーブを支えた菊池新吉GKコーチの言葉。(ナビスコカップ第1節・横浜FM戦)

ではでは。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

塀内先生が描いた漫画。

見本が届きました。発売は来週です。





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