ピックアッププレイヤー「ナンバーワン野郎!」を書きました〜大久保嘉人とイチローの意外な共通点。







どうも、いしかわごうです。

大久保嘉人選手のピックアッププレイヤーが掲載されました。タイトルは「ナンバーワン野郎!」

 せっかくなので、少し編集後記ならぬ原稿後記的なものを。

この「ピックアッププレイヤー」の執筆は、いつも大変です。

 まず「長さ」。
ピックアッププレイヤーの原稿の文字数は約6000文字ほどのボリュームです。6000文字と言われてもピンとこないかもしれませんが、サッカーのコラムだとだいたい1000文字で、長いとされるもので2000文字程度だと思ってくれれば良い。だから6000文字はかなり長い原稿になります。

 それと「深さ」。
選手の表面をサラッと紹介するのではなく、できるだけその選手の本質に迫れるような部分をどれだけ伝えられるか。長さよりも、そっちがこのピックアッププレイヤーの肝だと思っています。、「なんかこれと同じような話、どっかで読んだことあるな・・・」と思われるような内容にはしたくないですし、コアなフロンターレサポーターが読んでも満足出来る濃い内容にしなくてはいけません。

誰も聞いたことのないようなエピソードや、どのインタビューでも話していないような本音をそれだけ引き出せるか。そこが勝負なので、毎回いろいろ準備して取材に望んでいます。

 そして今回の大久保嘉人選手。いやはや、すごく悩みましたね。
というのも、3年連続得点王として、本当にたくさんメディアに露出している選手ですから、それだけたくさんの切り口で取り上げられているわけで、それこそ「得点を量産できるようになった理由」とか「J1通算ゴール記録」、「奥様や家族との秘話」は何度も紹介されています。そことは重ならないのは、どういう切り口があるのか。テーマ設定が非常に難しかったんです。

 ヒントを探してて思ったのが、あのJ1通算ゴール数をカウントしている“YOSHI-METER”(ヨシ・メーター)の存在です。あれは、そもそもイチロー選手の安打数をカウントしている“ICHI-METER”(イチ・メーター)から来ています。

 そこで、ふと自分の記録に対するイチロー選手のコメントを調べてみました。すると、4000本安打を達成したときに、こんな風に言ってたんですね。

「誇れることがあるとするならば、4000回のヒットを打つには、僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしてきている。それと、常に自分なりに向き合ってきた事実はある。誇れるとしたらそこじゃないかと思います」

 なるほど。誇れるのは、4000回の成功ではなく、その倍以上の悔しさ(失敗と置き換えてもよいと思います)と向き合ってきた事実のほうだとイチロー選手本人が言うわけです。

 同じように、大久保選手にも成功した156ゴール以上に、決められなかった悔しさもたくさんあったはずですで、ゴールへの成功思考を紹介するだけではなく、その成功に誰もが目を向けるからこそ、失敗とどう向き合ってきたのかをテーマにしてみようと思いました。

 イチローとの共通点という切り口で迫ったことが功を奏したのかどうかはわかりませんが、大久保嘉人というストライカーはたくさんの不安とずっと闘っていたことを明かしてくれました。

「不安がない…はないね。なんでだろうね。でも、不安があるから自分は頑張れる」

 あれだけ居残りのシュート練習をしているのも、頭にある不安を打ち消すための作業でもあるわけです。そんな話をたくさん聞けて、大久保嘉人の本質が垣間見れたような気がして、すごく面白かったです。イチローと神戸時代にわずかな接点があったのは少しビックリしましたけどね・笑。

 原稿のタイトルも「不安と闘い続けたその先に」とか「悔しさと向き合う」とか、最初は堅いタイトルにしようと思ってたんですけど、Jリーグアウォーズ後に掲載されるタイミングとのことだったので、景気が良くてポップなインパクトを与えるものにしました。

大久保嘉人選手のこの偉業について、中村憲剛選手が「3年連続だからね。そんな記事を書けるチャンスはなかなかないよ」と記者陣に話してくれたことがあるんですけど、本当にそう思いますね。

願わくば、来年は4年連続とタイトル獲得で!・・・・マンデーセレクション!

IMG_4431

ではでは。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

なお夕方5時からミューフロに出ます。質問、待ってます。





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>