どうも、いしかわごうです。
今日は、先週の新潟戦の2得点について少し。
中村憲剛選手がズバッと通したシュートみたいな鬼パス、大島僚太選手が起点になったアウトサイドでのパス、どちらも絶品ですなぁ。あれだけでご飯、何杯でもいけますわ。
(新潟戦のハイライトはこちら)
あまりにも見事だったので、少し掘り下げて取材してみました。
まず小林悠選手が決めた同点弾の場面です。
中村憲剛選手が出した時、新潟の最終ラインが左右に開いて、真ん中がポッカリと空いているんですよね。試合後、柳下監督が「ビックリした」とコメントしていましたが、映像を見返すと、田坂祐介選手が左サイドに流れる動きをして、それにセンターバックがついていった影響だとわかります。
個人的に聞きたかったのは、パスを出した中村憲剛選手の視野では、あの場面がどう見えていたかということです。
だって、もし自分がボールを持ったときに相手守備の真ん中が「パッカー」って開いたら、パサーのほうこそビックリするじゃないですか。それこそ、まるで「モーゼの十戒」じゃないですか。
そこで、モーゼ中村に聞くと、こう解説してくれました。
「リョウタから横パスをもらった後に、タサが前に居たんですよね。そのタサの動きに、相手のセンターバックが食い付いた。その間にユウがこ〜う(※センターバックの背後から回り込む小林悠の一連の動きを指で再現しながら)動いた。だから、すごくわかりやすかった。一番最初にトップを見てユウがいたし、オフサイドになってもいいやと思って出した」
なるほど。ボールを持った瞬間は、「一番遠い場所を見ろ」の原則どおり、ゴールに直結する動きをしていた小林選手の動きを視界に捉えていた、というわけです。
さらに憲剛選手が小林選手に出したパスは、低いボールではなく、高めのボールでした。それもシュートと言っても良いぐらい、強いボールを空中で通しています。グラウンダーのパスを選ばなかった理由も教えてくれました。
「右斜め前にいた佐藤(優平)選手がいたので、下ではなく浮かしました。思いのほか豪速球になって、『あっ!』と思ったけど、ユウがうまくコントロールしてくれた。あんな豪速球で蹴るつもりはなかったんですよ、本当は。ゴロで通したかった。だからスッキリとはしてない・・・なんか小林の手柄になってるし(笑)。ただユウは悪球打ちなのか、普通のボールよりも、ああいうボールのほうが得意みたい」
なるほど。思いのほか豪速球になったけど、結果オーライというわけですね。にしても、あの豪速球を胸トラップから反転して、冷静にループシュートに持ち込んだ小林悠選手の身のこなしも鮮やかでした。やべっちFCのサブイボで扱われていたぐらいですからね。
悪球打ちといえば、ドカベンの岩鬼ですが、小林悠もなかなかの悪球打ちなのかもしれません。打つというよりも、トラップでおさめてるので、「悪球収め」なのかもしれませんが・・・(そんなフレーズ、聞いたことないわ)。
「試合全体を通してああいうシーンは多くなかったけど、あのときだけエアポケットになってましたね。チームどういうというよりも、あれは単体での動き。ユウの良さと自分の良さがミックスされた得点だったと思う」と憲剛選手。
・・・モーゼ中村と悪球打ち(収め)の悠による見事な同点弾でした。
思いのほか長くなったので、2点目の大島選手のアウトサイドパスについては、明日書きます。
ではでは。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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