松本山雅戦〜機能した[3-4-3]システム。なぜ武岡優斗は、先制点の場面でゴール前にいたのか。






 どうも、いしかわごうです。

 3大カブ巨匠イベント、楽し過ぎました。楽し過ぎたので、後日別に書きます・笑。

何が凄かったって、桐谷さんの人気が凄いですね。桐谷さんのトークショーを聞くべく、キックオフ4時間前にフロンパークに足を運んだのですが、ものすごいひとだかり。さらに桐谷さんのことを写真画像入りでつぶやくと、物凄い数のリツイートされました。

「うわー、夢にまでみた光景だよー」

 このとき、トークショーのステージに向かって自転車にまたがって進んで行く桐谷さんの後ろ姿をみた天野部長が、そんな言葉をうれしそうに漏らしていました。微力ながら、桐谷さん出演に協力できたことを、うれしく思います。試合後は、桐谷さんとも少しお話できました。

 試合についての考察を。
松本山雅に2-0で勝利。前半の終わりと、後半立ち上がりの15分ぐらいまでにピンチが2〜3本あったものの、総じて完勝だったと思います。

 勝因は2週間のインターバルがあったことで、心身ともに選手個々のコンディションが良かったこと。そしてこの間にチームとして取り組んで来たという、ボールを失った後の切り替えの早さと、局面の球際の強さ、それを選手が表現してくれたことだと思います。ダブルボランチの縦関係もよかったですし・・・・と、語り出したら、沢山ありますね。

 なので、深堀りはひとつだけ。
それは、ここ数試合継続している[3-4-3]システムが非常に機能したことです。このシステムの難しいところは、最終ラインが3枚とダブルボランチが後方で構える分、チームとしてのバランスを保てないと、どうしても後ろが重くなりやすく、攻撃に人数と厚みが生まれにくいのが難点でした。ただこの試合の前半では、そのシステムの良さを出すことが出来ました。

 その「良さ」といえる現象のひとつが、3バックの攻撃参加です。
フロンターレの3バックは、車屋紳太郎、井川祐輔、武岡優斗という並びでした。風間監督は当たり前のようにこの3人をセンターバックとして送り出してますが、今年の車屋紳太郎は左サイドバックや左ウィングバックが主戦場ですし、武岡優斗も右サイドバックの選手ですから、センターバックらしいセンターバック、いわゆる「ザゲイロ」というのは、真ん中の井川祐輔だけです。

 なぜ本職のセンターバックを使わないのか。それは、この松本山雅戦のようにボールを圧倒的に保持して相手陣地で攻撃できる展開になると、3バックの両センターバック2人は、サイドバックのように攻撃参加して、相手守備を崩せるからです。

 先制点の場面は、まさにその狙いが凝縮されていました。
得点自体は、エウシーニョの浮き球に反応した船山貴之がクロスをあげて、レナトがヘディングで合わせた形でした。

 ただゴール場面をよく見返してみると、ゴールの場面では、3バックの一角である武岡優斗がなぜかゴール前まで上がっていて、ヘディングのレナトの前に位置取りしています。「そこにタニ」、ならぬ「そこにタケ」。

 あの場面を巻き戻してみると、中盤のビルドアップに武岡が参加していて、船山にナナメのボールをつけた後、パス&ゴーでそのままゴール前にオーバーラップしていたんです。さらにエウシーニョの浮き球を受けた船山もそうですが、この2人が「出して、動く」を忠実に行っていたことがわかります。ゴールを決めたのはレナトですが、一連の局面の崩しは右センターバックの武岡、右ウィングバックのエウシーニョ、右シャドーの船山という右サイドの3人によるものだったとわかります。

 前半の武岡は、右サイドから再三オーバーラップをしていました。ああいう攻撃参加のタイミングは、センターバックというよりはサイドバック的な思考に近いと思います。もちろん、風間監督はそれを期待して彼をセンターバックのあの位置で起用しているのは言うまでもありません。そういう意味で、あの先制点は[3-4-3]システムのメリットを出せました。
 

 試合後に、得点場面前の崩しについては武岡優斗にきくと、「自分がパスを当ててそのまま入っていこうと思っていたんですよ。そうしたら、タカユキ(船山貴之)が良いタイミングで入っていってくれたんで・・・」とのことでした。「ヘディングは狙わなかったんですか?」と聞くと、「準備はしてましたけど、レナトがいたんで・笑」と笑ってました。

 もっとも、これだけサイド攻撃がハマったのは、松本がオビナのワントップで、[3-6-1]だった影響もあります。オビナ1人が中央に張っていただけなので、ボランチの谷口彰悟とセンターバック中央の井川祐輔が挟み込むような形で難なく対処できたため、センターバックの両サイドの選手が守備に後ろ髪を引かれることがなかったわけです。(その反撃を後半に喰らったわけですが)。

・・・とまぁ、書きたいことはまだたくさんありますが、今日はこのへんで。
松本山雅サポーター、アウェイ側をたくさん埋めていましたね。数が多いこともそうですが、試合前のセレモニー(哀川翔さんの始球式)や、ハーフタイムショー(桐谷さんの爆走)も温かく見守っていて、応援スタイルに、とても好感が持てました。7月のアルウィン、楽しみです。

なんとサポーターの方からいただいてしまいました・・・思ったよりもずっと甘かったー。

ではでは。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





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