フロンターレが直筆署名の手紙を届けるワケ。







毎年、シーズンの全日程が終わると、川崎フロンターレはシーズンチケットホルダー&後援会会員に手紙を届けています。

その手紙には今季の応援感謝と来季の応援継続のお願いが記載されており、その書面の最後には武田社長(or庄子GM)と選手一人からの直筆署名が添えられております。

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 今年、我が家に届いたのは武田信平社長と大島僚太でした。
たった一筆ではありますが、後援会会員は25000人ほどいるわけです。選手みんなで手分けして書くとはいえ、単純に考えると1人1000枚前後は署名している計算です。ファミリー会員には一枚だけの郵送になるため、実際に書く数はもっと少ないのでしょうけど、それでもかなりの手間です。毎年10月ぐらいになると、署名用の紙が入った分厚い封筒を抱えてクラブハウスから帰っていく選手に、「何枚書くの?」なんて会話を選手とするのは、秋の風物詩だったりします。

 そして自宅でせっせとしたためた署名入りの手紙が、シーズンオフには後援会会員のもとに届くわけです。物凄く地道だし、アナログなアプローチですけど、こういう手紙からもフロンターレというクラブの姿勢が垣間みれるわけです。

 天野春果部長は、著書「僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ」の中で、集客に関して記述をしています。

 それは、新規顧客と併せて「既存顧客を維持すること」の重要性です。つまり、ファンやサポーターをいかに減らさないか。「どうやったら集客を伸ばせるのか」はよく語られる重要なテーマですが、その一方で「どうやったら顧客が減らないのか」は意外に見落とされがちです。新規顧客を増やすというよりは、現在のファンやサポーターを減らさない為にそれだけ目を配れるか。フロンターレがやっているこの署名入り手紙は、その後者のアプローチなわけです。

 この一手間をかけた直筆署名入りの手紙にもいろんなものが込められているのだよなぁ・・なんてついついストーリーに思いを馳せてしまった年末でした。





2 comments:

  1. 『どうやったら顧客が減らないか』は、意外と見落とされがち。

    まさにJリーグが決定した、2015シーズンからの二期制とポストシーズン導入がいい例だと思います。

  2. 今年はサネの署名入りでした。
    毎年嬉しいです。
    今年は完売続きで開門前にずいぶん並びましたが、新しいメインスタンドがいっぱいになるといいですね。

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