アジアカップ・日本代表対イラク代表戦〜PKを呼び込んだ、乾貴士による真横の動き出し。


 どうも、いしかわごうです。
アジアカップ第2戦の日本代表対イラク代表戦がありました。日本代表のスタメンは、パレスチア代表戦と同じ11人。小林悠はベンチスタートです。試合会場、暑そうですね。気温28度だったそうです。


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 アギーレ監督としては、ここで2連勝して突破を決める腹積もりだったと思いますが、一足先に行われていたヨルダン対パレスチアが5-1で終了。この試合結果で突破が決まることはなくなりました。

 試合は1-0で日本の勝利。ゲーム展開を見れば、妥当な勝利だったと思います。追加点のチャンスとなる絶好機も巡ってきましたが、本田圭佑がポストに当ててしまい追加点ならず。

 試合については、ざっとポイントだけ。印象的だったのは、日本の左サイドの関係性。

 具体的に言えば、長友と乾と遠藤の3人です。抜群のタイミングでオーバーラップを仕掛けて数的優位を作れるサイドバック・長友、動きながらボールを受けるプレーができるウィング・乾、そしてその瞬間を見逃さずにピンポイントでパスを出せる遠藤。この3人が噛み合っているときは、なかなかワクワクします。

 特に乾の存在が大きいと思います。
縦に割って入ってボールを引き出す動きが絶品。PK獲得につながった場面では、真横に割っていく動きで、サイドバックとセンターバックのギャップに切り込んでいきました。ゴールに向かっていく縦の動きではなく、ゴールを横切っていくような動きです。これを瞬間的にされると、守る方は掴まえ方が非常に難しいんですよね。その動き出しを見逃さないでパスを通す遠藤ももちろん素晴らしいですが、縦に切り返した突破からのクロスがPK獲得の流れにつながりました。いやはや、ブラボー。今の日本代表は、乾の動きが前線の良いアクセントになっている印象です。

 代表通算150試合に達した遠藤は、相変わらずの安定感。
試合序盤はややマンマーク気味に密着されていて窮屈そうでしたが、あっさり長谷部と並ぶような中盤の底に下がってボールに触って組み立てのリズムを作ったりと、このあたりの対応力はさすがです。それでいて、人数をかけるところではしっかりゴール前に顔を出し、PK獲得を呼び水となったパス出しなど得点につながる仕事もしっかり果たしているのだから、お見事としか言いようがありません。

 この試合の長友に関していえば、右サイド・カラフとの攻防が見応えありました。

 立ち上がりのイラクは、ストロングポイントであるカラフにボールを集めて右サイドから仕掛けさせてましたが、日本がやや軽率なファウルを与えてしまい、セットプレーからヒヤリとする場面も。この右で仕掛けてファウルをもらってセットプレーという狙いは、わかっていながらもちょっとやっかいでした。

 ただ長友も経験豊富なサイドバックですから。果敢にやり返して再三のオーバーラップで今度はカラフを守備に張り付かせてました。でも後半になると、今度はイラクが右サイドに人数をかけながら、追い越す動きで長友の裏を取ったり・・・と、このへんの引っぱり合いが、観ていて見応えがありましたね。

 2連勝したものの、突破は決まらず。3戦目は勝つか引き分けで問題なしですけど、日本が負けて2勝1敗で3チームが並ぶとややこしくなります。3戦目を消化試合にはできないとはいえ、ここ2戦で出番のなかった小林悠に出場機会は巡ってくるのか。

大会前にはあれだけ「コバヤシ!」って言ってたんだから、アギーレさん、そろそろ使ってください。

最後まで読んでくれてありがとうございました。


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