第33節広島戦〜ジェシの背中を誰よりも見続けてきた守護神。


 第33節サンフレッチェ広島戦は1-1。

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 前半に生まれた大久保嘉人の8試合ぶりのゴールでYOSHIメーターも更新。しかし飛ばし過ぎた前半の代償で、後半は選手の足が止まり防戦一方に。さらに広島は佐藤寿人と高萩洋次郎を投入して、攻撃のスイッチを切り替え。ボランチの横のスペースに下りて起点を作りながら、コンビネーションで中央を崩す。さらにウィングバックも積極的に上がって来てサイドからも打開。これでフロンターレをタコ殴り状態に。

 終盤、風間監督がジェシを呼んでピッチに送り出す。
去年の最終節、伊藤宏樹を投入した場面を思い出す采配。そこから等々力の雰囲気も変わり、チームも反発力を見せてようやく追加点が奪えそうな気配が漂ってきた矢先の88分、CKから痛恨の失点。佐藤寿人が、ライン上でクリアしようとした大島僚太ともつれながら押し込んだ格好になった。

 再三のビッグセーブを見せていた西部洋平が崩れ落ちていた。

「悔しい。ジェシをホーム最終戦で勝って送り出してあげたかった」

 試合後のミックスゾーンで話を聞くと、彼はそう言葉を絞り出してくれた。

 思えば、この2人は2012年にフロンターレに移籍してきた同期組だ。

この3シーズン、ゴールマウスを守る西部洋平と、その前で壁のように立ちはだかっていたジェシ。ピッチ上でジェシの背中を誰よりも長く見続けていたのも西部洋平だったわけで、守護神とザゲイロという2人だけの強い絆もあったんだろうと思う。それだけに、西部洋平は本当に悔しそうだった。

 それでも試合中に抱えていたピッチ上の問題点を聞くと、気持ちを切り替えて冷静に述べてくれるあたりはさすが。ポイントになったのは、やはり57分の佐藤寿人と高萩洋次郎の投入だったと話す。

「寿人(佐藤寿人)と高萩(高萩洋次郎)が入ってから流れが変わって、相手の時間帯が長くなり過ぎてしまった。前に出たら裏を狙われるので、チーム全体としては耐えようという意識だったが、耐えているだけになってしまった」
 

 できればベタ引きにならず、もう少し最終ラインをあげて守りたかったところだけど、足が止まり、相手のボールホルダーに中盤でプレッシングがかからない状態でそれは無理。裏抜けの名人・佐藤寿人がいるのだから、それは自殺行為に等しい。ピッチ上の選手としては、ベタ引きの選択で耐えるしかなかった。

 ただそれ以上に難しい問題だったのは、ボールを奪った後のほうだったかもしれない。

「奪ったボールも味方が積極的に受けられなくなり、『そのボールをどうしていこうか』というところでの共有が、試合中にできなかったと思う」

 リードしたら、相手にボールを渡してうまく守り切るではなく、リードしても、ボールを保持して時計の針を進めて勝ち切るほうのスタイルを選択しているチームだけど、運動量がガクンと落ちてボールを受ける動きができる人がいなくなると、とたんにボールポゼッションが機能しなくなってしまう。ゴールキックの場面で、CBにつけるボールを相手の前線にケアされてしまったため、西部洋平は仕方なくロングボールを選択していたけど、そのボールを前線で競るのは大久保嘉人かレナト。この2人では、さすがに競り合いが厳しい。そこでのセカンドボールも拾えず、再び相手ボールになり、守備に時間が始まる悪循環から最後まで抜け出せなかった。残り1試合ですから、来季に向けた課題として捉えてもらうしかありません。
 
 等々力のホーム最終戦。
2年間親しんで来たこの仮設メインスタンドの記者席からの景色も、これでお別れです。ちょっと名残惜しい。

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(記者席からの景色写真を撮っていた某スキフロMC)

ただ、ジェシとパウリーニョとはまだ1試合あります。
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