川崎フロンターレのオフィシャルページのコーナー「ピックアッププレイヤー」に原稿を書かせてもらいました。登場するのは新井章太選手。
「何者でもない」
おかげさまでたくさんの反響をいただいてます。
松本山雅の喜山選手や、カターレ富山の舘野選手も読んでくれたようで、Twitterで感想をつぶやいてくれてました。ヴェルディ時代のチームメートだったんですね。ありがとうございます。
ピックアッププレイヤーは毎回頭を悩ませながら書いているのですが、今回の新井章太選手は特に悩みましたねぇ。プロになって3シーズン、1試合もピッチに立っていないゴールキーパーのどう原稿で表現しようか。彼のあの天性とも言える明るいキャラクターを伝えつつ・・・それでいて内に秘めているあのギラギラしたものもしっかり知ってもらいたかったですから。文章構成には特に気を使いました。
この企画のインタビューをする部屋に、たまたま憲剛選手が居合わせていて、憲剛選手「章太に何の取材なの?えっ、ピックアッププレイヤー?」と驚いていて、企画の詳細をあまり把握していない新井選手に向かって「このコーナーに出るのって凄いんだよ!」と熱弁しておりました・笑。そうなんですよ、新井さん。
取材自体はともても楽しくて、新井選手のあんなことからこんなことまでたくさん聞かせてもらいました。泣く泣くカットした話もたくさんあるのですが、原稿の後半は得点王・大久保嘉人選手とのエピソードを中心にしてみました。ここ数日で大久保嘉人選手のメディア露出はたくさんありますが、新井選手とのエピソードはかなり面白いと思いますよ。
ゴールキーパーというポジションを選んだ男の生き方は、本当に興味深いものです。
Jリーグというプロのクラブでゴールキーパーになるだけでも狭き門ですが、さらに若くして出場し続けるゴールキーパーなどほんの一握りです。10代で花開いて活躍することも多いストライカーとは、対極的とも言えるかもしれませんね。
でもゴールキーパーの人生というのは面白いもので、試合に出ない期間にしっかりと経験を積み重ねていくことで、数年後に勝負できるポジションでもあるんですよね。菊池新吉コーチも言っていましたが、「我慢強く、チャンスを待ってやり続けるメンタリティーが重要なのだ」と。日本代表の川島永嗣選手も、名古屋グランパス時代には楢崎正剛選手の控えとして積み続けたあの経験の重要性を口にすることがありますから。
「ゴールキーパーはワインと同じ。時を重ね、熟成されたワインと美味しいように、ゴールキーパーのプレーにも味が出るものだ」とは、元イタリア代表の伝説的なGKディノ・ゾフの名言です。
・・・やっぱりゴールキーパーの生き様は面白いです。彼らの生き方だけで1冊の本にしたら、読み応えありそうですよね。
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まだ画像が出ていませんが、こんな感じです(感じというか、これです)。
サッカーファンであれば、誰でもわかるように書いています。「えっ、将棋?なんか難しそう・・・」と思う人にぜひ。将棋が理解できて、さらにサッカーも面白くなるという、欲張りな本になってます。
本屋さんではサッカー本の棚に置かれるのか、将棋コーナーの棚に置かれるのか、謎です。