ノボリにまつわる話。

 本日は麻生に。
相変わらず暑かったです。灼熱です。
そんな麻生グラウンドで行われている全体練習の傍らで、登り坂を使った自転車リハビリを山本真希選手とアン・ビョンジュン選手がやっていました。

 春先には登里選手と小宮山選手がやっていました。クラブハウスからグラウンドまでのあの緩やかで、長い坂道を自転車で何往復も繰り返すトレーニングですね。
 夏場ですし、傍目からも相当キツいのはわかるのですが、そこはチーム随一のタフガイ・山本真希選手。全力でこぎつつも、どこか余裕ある表情で黙々とアップダウンを繰り返していました。「この坂道を作った人に文句を言いたい!」と笑顔で叫びながらチャリをこいでいたノボリとは違いますね。
 ゆっくり登って来たときに「何日目?」と聞くと、「三日目。今日がラストっす」とうれしそうに話していました。山本選手の完全復活も近そうですね。
 ちなみに本日のノボリ。
帰る時、その手にはコカコーラが握られていました。見せてもらうと、なんと「NOBORIZATO」のネームボトルのコーラ。

どうやらサポーターの方が作ってくれたオリジナルのラベルらしいです。すごいですね!
  いまだに鳥栖戦の決勝弾の話題を自分からぶり返して、「あのすごいゴール、決めたの誰でしたっけ・・・レナトやったかな?」とトボケるノボリ。得点はともかく、3試合連続無失点を支える最終ラインの1人として、柏戦も期待ですね。
・・・・ノボリザカ(登り坂)とノボリザト(登里)の話題で、順位もさらにノボっていきたいところです。... 記事を読む

中江有里さんの「ホンのひととき 終わらない読書」。

 
少し前の「ワイドナショー」で、松ちゃん(松本人志)が山口百恵さんのことを話してました。
自身にとって唯一ハマッたアイドルが山口百恵さん、というぐらいものすごく好きだったそうです。ただ吉本でデビューしたときには山口百恵さんがすでに芸能界を引退した後だったので、いまだに会ったことはないとのこと。昔の憧れというのは強く残るもので、一度、「HEY!HEY!HEY!」に山口百恵さんの息子が来たとき、息子にチューしてやろうかと思ったのだとか・笑。
 「自分だったら誰かな?」と記憶の糸をフンフンたぐり寄せてみました。僕が中学、高校時代というのは、いわゆる「アイドルグループ冬の時代」ってやつで、これといった女性アイドルグループがなかった記憶があります(たぶん)。
 おニャン子クラブはもっと上の世代ですし、モーニング娘。は、もうちょっと後の時期だったので。だから、これといったアイドルグループというのがない世代だと思います。
 ただ好きだった芸能人はいました。
2人いますね。観月ありささんと中江有里さん。
・・・「うわー、世界で一番どうでもいい情報を聞いちゃったよ」みたいな顔しないで!・笑。
 中学のときに好きだった観月ありささんは以前にもブログで触れたことがあるので、ここでは省略するとして、高校のときは、中江有里さんがアイドルでした。アイドルや歌手の活動もしてましたが、自分の中では女優としてのイメージが強かったですね。
「奇麗になりたい」というエステで働くドラマ、面白かったなぁ。あと月9の「白の条件」とかね。映画「学校」とか、CMの「ポッキー四姉妹物語」ね。三女・こなみ役。抽選で当たるビデオ、めっちゃ欲しかったわ・笑。当たらなかったけど!!
 芯がしっかりしていて凛とした演技がいつも印象的でした。その中江有里さんが書いた読書エッセイ、「ホンのひととき 終わらない読書」を読みました・・・・って、本題までの入り、長すぎですな。

 ちなみにサイン本。高校生のときの俺が見たら、泣いて喜ぶわ。
 読書エッセイなわけですが、読んだ本の感想うんぬんよりも、好き嫌いせず、いろんなジャンルの本を読む方なんだなぁ、ということに驚きました。いわく、野球はあまり好きではないし、知識がないので見てもよくわからないけど、自分がわからない野球の魅力を教えてくれるなら食指が動くとのこと。なるほど。本の魅力って、言い換えると、そこに尽きるかもしれませんね。
 彼女の内面や考え方もしっかりつづっています。
中学生のとき、読書好きが高じて脚本家に憧れていたはずが、スカウトされて女優業をすることになったのが芸能界入りのきっかけだったとは知らなかったなぁ。「同じドラマを作る世界なら、ついでに脚本の勉強もできるかもしれない」と思ったそうですが、脚本の勉強にもなるから、ドラマの女優をやってみようかなって、「サッカーの監督をするときの経験に役立つから、プロサッカー選手になっておくかな」ぐらい、エクセレントな発想ですよね・笑。
 20代後半にラジオドラマの懸賞で最高賞をもらい、本格的に脚本家を目指そうと思い、学校に通って勉強しようかどうかを脚本家の友人に相談すると、「あなた何年女優やってるの?家にある台本を読み返して勉強するといい」と言われたエピソードは、ちょっとハッとさせられます。
 最近は、コメンテーターとして「とくダネ!」などでも活躍中ですね。今後の活躍も期待しております。
ホンのひととき 終わらない読書/毎日新聞社

¥1,620
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まばたき―中江有里写真集/講談社

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四姉妹大図鑑~ポッキー四姉妹物語[VHS] ビデオ/江崎グリコ

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川崎フロンターレと本を読もう。

今年の「川崎フロンターレと本を読もう!」の小冊子が出てました。

今年の表紙は、中村憲剛選手、小林悠選手、谷口彰悟選手の3人です。
 他にも、武田信平社長、安藤駿介選手、可児壮隆選手のオススメ本が紹介されておりました。小林選手と武田社長は、読書にまつわるインタビューも掲載されています。それぞれオススメポイントは、この小冊子を読んでもらうとして、推薦本をざっと紹介しておきますね。
※登場順です
<小林悠選手>
陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)/祥伝社

¥679
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<武田信平社長>
国をつくるという仕事/英治出版

¥1,944
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※インタビュー中には、他にもいくつかの本を紹介しています
Jリーグ再建計画 (日経プレミアシリーズ)/日本経済新聞出版社

¥918
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そら、そうよ ~勝つ理由、負ける理由/宝島社

¥1,404
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池上彰の教養のススメ 東京工業大学リベラルアーツセンター篇/日経BP社

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<中村憲剛選手>
獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)/講談社

¥679
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獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)/講談社

¥751
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<谷口彰悟選手>
白鵬のメンタル 人生が10倍大きくなる「流れ」の構造 (講談社プラスアルファ新書)/講談社

¥950
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<可児壮隆選手>
半落ち (講談社文庫)/講談社

¥637
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<安藤駿介選手>
準備する力 夢を実現する逆算のマネジメント<文庫改訂版> (角川文庫)/KADOKAWA/角川書店
¥648
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 選手は小説か、自己啓発本を多く読んでいるみたいですね。可児選手のチョイスがちょっと渋い気がします。安藤選手、フロンターレの先輩・川島選手の本とは・・・ベタやなぁ・笑。
8月31日までフロンターレ帯コメント大賞も募集しているので、これらの本を読んでドシドシ応募してみてください。... 記事を読む

等々力取材〜勝ち切る強さ。

 新潟戦は1-0で勝利。
イベント企画、盛りだくさんでしたね。

(藤子キャラのオバQ、ドラえもん、のび太くん、パーマンが来てました・・・豪華!)

(ハーフタイムには、毎年恒例の西城秀樹さんのYMCAショー。毎年、まわりの記者も「ヒデキだー!」とテンションあがってるのが面白いです)
 
 結果は中断明けからリーグ戦4連勝(天皇杯を含めると5連勝)。それも3試合連続無失点というおまけつきです。
 この試合に関して言えば、「勝因は・・・これだ!」というわかりやすいワンポイントを挙げるのが難しいぐらい、順当に勝ち切ることができたようにも見えました。GLAY の「生きてく強さ」という昔の曲があるんですけど、今のフロンターレには「勝ち切る強さ」が備わって来た感じです。
 まぁ、GLAY関係ないですけど。
ちなみにこのGLAYのくだり、別にあとで効いてきたりはしません。
 試合後のミックスゾーンで取材していても、選手たちの口からは「自分たちのサッカー」に対する手応えが聞かれました。僕はあえて「自分たちのサッカー」というフレーズ、使っていきますけどね、えぇ。中でも印象的だったのは、憲剛選手の言葉です。
「90分ずっとやり続けることができている。どこかで無理してスピードをあげるのではなく、コツコツコツコツやって、相手の運動量が落ちたり、足が止まったら、今日の得点のように狙う。そして点を取ったら、ゲームコントロールして終わらせる」
 そうなんですよね。
今のフロンターレは、一瞬の隙を狙いながらも、淡々とボールを保持して相手の守備の綻びを見つけ出そうとしているのですが、だからといって無得点のままで時計の針が進んでもまるで焦りがありません。むしろ「そのうち、点は取れるでしょ」ぐらいの自信が感じられます。
 そして後半に森谷選手の見事なゴール。
大島選手が味方とのパス交換でボールを細かく動かしている間に、大久保選手が相手を外して動き出した瞬間を見逃さずに縦パスを出しました。森谷選手のシュートも難しかったと思いますが、大久保選手のトラップとパスも、相変わらずうめぇっすね。
 このゴールがそうなんですけど、フロンターレの攻撃は細かくパス交換している間に、味方が前線に動き出しているので、ボールだけを見ていたら、一体何が起きたのかわからなくなることが珍しくありません。
 これは手品師が「こちらにはタネも仕掛けもありませーん」と手でハンカチをヒラヒラさせているときに、逆側の手にネタを仕込んでいるようなもので、味方同士でボールを動かしているときに、相手を外してゴールに向かっている味方がいないかどうかを、こちらも常に見ておかねばなりません。手品師がヒラヒラさせるハンカチだけをずっと凝視してたら、トリックが見抜けません・笑。
 試合後、この一連のプレーを大島選手に聞いてみました。
最初に大久保嘉人を見たときはパスを出せなかったので、一度、憲剛選手にボールを渡したそうです。そこからまた味方とパス交換しつつ、小林選手からボールが戻って来た瞬間に、憲剛選手から「ヨシト!」という声がかかって、大久保選手を見たら、相手を外していたので、縦パスを出したそうです。
 風間監督の「パスはスペースより足元に出す」という教えは、たまに誤解を招くんですけど、これは「相手のマークを外した瞬間に」という但し書きがあるんですよね。相手にマークされている状態にスペースにパスを出したら、相手とのヨーイドンの競争になる。でも相手のマークを外した状態ならば、その瞬間を見逃さずに動いている味方の足元にパスを出せば、ボールも取られない。そういういうわけです。
 ちなみにこの得点シーン、中盤でのパス交換する一連のプレーを映像で確認したかったんだけど、スカパー!中継では、その場面はずっと鈴木武蔵選手を流れていた・・・得点後も、森谷選手ではなくなぜか小林選手の表情を映していたし、カメラワーク頼みますぜ、TBSさん。
 リードしてからのゲームコントロールも巧みでした。チーム全体がイケイケになるのでなく、0-0のときと変わらないような冷静さと緊張感を持って試合を進めていました。シーズン序盤に見せた、得点後のバタバタ感、不安定さはありません。そして稲本選手を入れて、しっかりとゲームをクローズさせました。
 ちなみに稲本選手の投入に伴い、憲剛選手はトップ下にポジションをあげました。面白いことに、そこからの憲剛選手は、なんと守備の局面では相手のボランチであるレオ・シルバ「を」マンマークしていたんです。最近の新潟戦では、中村憲剛選手とリーグ屈指のボール狩人レオ・シルバとのマッチアップは密かな名物となってるのでしうが、この試合の終盤は、憲剛選手がレオ・シルバに張り付きました。
「あそこで、フリーでさばかれるのが嫌だった。悠と嘉人がつけていなかったし、自分が前(トップ下)に出たんで、レオ・シルバをマンマークしてた。本人、苦笑いしてたけどね」
とのこと。ちなみに憲剛選手いわく、
レオ・シルバ:「(マンマークに来なくて)いいって」
中村憲剛:「いや、お前が一番危ないから」

みたいなやりとりを試合中にしていたそうです。会話が何語だったのかは不明・笑。
 ついでに新潟について触れると、今年は少しスタイルが変わったんですね。これまでは洗練されたプレッシングとショートカウンター、ミドルシュートの印象が強いだったのですが、今年は丁寧にショートパスをつなぐスタイルに取り組んでいるとのこと。
 ただゴール前までボールを運ぶことはできるようになっても、アタッキングサードの崩しはまだ課題がありそうです。というか、ここの精度を高めていくのは覚悟といいますか、根気強く取り組んでいく必要がありますから。前半戦最多得点のフロンターレも、風間監督の下で3年目にしてようやく花が開いたんです。1年目、2年目の積み重ねがあっての得点力であることを忘れてはいけません。
 首位・浦和が引き分けたため、射程圏内になってきました。このまま「勝ち切る強さ」を見せて勝ち点3を積み重ねて欲しいものです。
この日も大人気だった蕪師匠(仮)。

・・・蕪師匠(仮)のキーホルダー、欲しかったぜー。もっとたくさん販売してくださいよー。

こちらは、新たなキャラクターですかね。

フロンターレのサッカーをもっと深く理解したい人は、以下の本がオススメです。
フットボールサミット第19回 川崎フロンターレ 夢の等々力劇場 強く、楽しく、愛されるクラブで…/カンゼン

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革命前夜 すべての人をサッカーの天才にする/カンゼン

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「 1対21 」 のサッカー原論 「 個人力 」 を引き出す発想と技術/二見書房

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日本サッカーを救う「超戦術」 (ベースボール・マガジン社新書)/ベースボール・マガジン社

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GLAYの生きてく強さが収録されているアルバム・笑。
BEAT out!/UNLIMITED GROUP

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べしゃり暮らしの17巻が出ました。

べしゃり暮らしの最新17巻が出ました。

 連載が不定期なので、コミックスもいつ出るかわからず、気を抜けません・笑。ただしばらく休載していた連載も、今週のヤンジャンから再開していますね。
 今回は過去のエピソードが中心です。「あー、そこで、そうつながってくるのか」という展開。やはり毎回の話が濃いです。森田まさのり先生、よく考えておりますわ(何目線なんだよ・笑)
 そして、この巻に出てきた金言。
笑うからこそ人生は楽しい。そして、楽しもうとするから楽しめるという考えには、共感ですね。
 サッカーもしかり。
眉間にしわ寄せながら見たり、粗探ししながら見ても、楽しくないですもん。
 べしゃり暮らし、良い作品ですわ。ぜひ読んで欲しい漫画です。
べしゃり暮らし 17 (ヤングジャンプコミックス)/集英社

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べしゃり暮らし コミック 1-16巻セット (ヤングジャンプコミックス)/集英社

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ノボリdayだった鳥栖戦。

 難敵・鳥栖に1-0で勝利。
決勝点を決めたのは、背番号23番の23歳・ノボリこと、登里享平選手でした。

「23」の数字が並んでおります。しかも23日の試合で、23000人以上が入って満員だったベアスタ・・・なんだか出来過ぎですね。
 前半の試合運びに関しては、ここ3試合で一番良かったように感じました。
面白かったのは中盤の関係です。
 ここ2試合、フロンターレは金久保選手、憲剛選手、大島選手、森谷選手と、いわゆる技巧派タイプの4人で中盤を構成しています。
 後ろと中盤でボールを動かす時、従来の配給元である憲剛選手と大島選手に加えて、今は両サイドの2人が中央に絞って数的優位の状況を作るんです。特に金久保選手はかなりポジションレスで、左サイドハーフでありながら、トップ下に構えたり、右サイドでのボール回しにも頻繁に顔を出しています。さらに大久保嘉人選手もタイミングよく中盤に下がってプレーに関与する。
 中央に選手が密集していてボールを動かすフロンターレの前に、さすがの鳥栖もボールの奪いどころが定められないようでした。時間とともに暑さもあってバテててしまったのか、前半の途中で高い位置から奪いにいくのをやめたほどでした。首位の浦和レッズがビルドアップのときに、前線に5枚が張り付き、中盤を空洞化させた5-0-5のようなシステムになることがありますが、フロンターレはその逆でなんだか面白かったです。
 そんな前半でしたが、スコアは0-0。
悪くはない内容とはいえ、得点を奪えませんでした。あえて指摘するならば、攻撃エリアが中央に偏り過ぎてしまう問題点もあったと思います。決定的な崩しは少なかったですし、サイドを効果的に使える場面も少なかった。
 そこで後半10分に、風間監督は金久保選手を下げて左サイドの槍・レナトを投入。これでサイドを使う意識と、そこでの推進力がグッと向上します。
 そうして生まれたのが、左サイドからノボリのゴールです。
一度目は中央への折り返しを弾かれてますが、そのこぼれをしつこく左サイドでボールを動かして、再び左サイドを突破。相手のGK林選手は、さきほどの折り返しの残像があったのでしょう。おそらく中の対応を意識していて、まさかニアをシュートで抜いて来るとは予測していなかったのかもしれません。
 残りはまだ30分近くありましたが、よく耐えました。
案の定、鳥栖はピッチを大きく使って、ロングボール中心で攻撃を組み立ててきました。ロングボール攻撃を跳ね返すことも大事ですが、それに伴う問題点として、ロングボールでチーム全体が間延びさせられると、ボールを回収して攻撃に移る際、選手同士の距離感が遠くなってしまい、リズムを出せないという問題点があります。戦前にも予想していたポイントでしたが、後半はやはりこの展開に持ち込まれました。
 ただこの暑さの連戦でしたし、チームとして割り切っていたように思いました。ひたすら跳ね返して、カウンター中心でOK。クローザーとして投入されたパウリーニョが退場になりながらも、よく踏ん張ったと思います。
 決勝点をあげたのがノボリというのも不思議な感じです。
というのも、昨年のベアスタの4-5で負けた試合で、彼は豊田陽平選手に頭上からヘディングゴールを叩き込まれています。ロングボールを駆使して、空中戦を仕掛けてくる相手に小柄なサイドバックのノボリはどうしても競り合いで分が悪いです。だからこそ、あの失点を悔しがっていました。
 でも、サッカーは身長の高さでやるスポーツではありません。
空中戦を仕掛けて来るサッカーに対して、ノボリのような小柄な選手が地上戦で決勝点を決めてヒーローになる・・・なんとも痛快な勝利でした。
 再開後のアウェイ3連戦を3連勝でスタート。
特に苦手・鳥栖をアウェイで下した事実は自信という意味でも大きいです。とかく否定されがちな「自分たちのサッカー」ですが、風間フロンターレにはリーグを勝ち続けていけるだけの「自分たちのサッカー」を展開して欲しいと思います。簡単ではないですけどね。
ノボリのロングインタビューが掲載されている今月の「サッカークリニック」
Soccer clinic (サッカークリニック) 2014年 08月号 [雑誌]/ベースボール・マガジン社

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表紙の名前の漢字が思いっきり間違っていましたが・・・。
またにわかにフロンターレのやろうとしているサッカーが注目を浴びつつあると思うので・・・・そんな方は、風間監督の本を読むと理解しやすいです。
革命前夜 すべての人をサッカーの天才にする/カンゼン

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日本サッカーを救う「超戦術」 (ベースボール・マガジン社新書)/ベースボール・マガジン社

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風間塾 サッカーを進化させる「非常識」論/朝日新聞出版

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金久保順選手のピックアッププレイヤーを書きました。

 フロンターレのオフィシャルホームページにピックアッププレイヤーの原稿を掲載させてもらいました。扱ったのは、金久保順選手です。
 掲載直前のセレッソ大阪戦で、劇的な決勝弾を決めたので、急遽追加取材による加筆修正をしました。なので、原稿のボリュームがすごいことに・・・・他のピックアッププレイヤーの1.5倍ぐらいあるかもしれませんが。
タイトルは「プラスα」。
 期限付き移籍でやってきた金久保選手のこれまでのキャリアを、色々と聞かせてもらいました。小学生時代を知る小林選手の証言も面白かったなぁ。
 興味深かったのは、中学生時代の話ですね。
中学になると、小学生時代の友達がサッカーを辞めてしまう(そして、いわゆるヤンキーの道にいく)。金久保選手も何度か両親とぶつかったそうですが、自分も田舎だったので、友達がサッカーを辞めていく空気感はなんとなくわかる気がします。田舎の弱小サッカー部ってそういうところがあるんですよ・・・・。
 それでもサッカーをしっかり続けていたからこそ、今の金久保選手があるわけですけどね。なお、さぞかし強い意志の持ち主かと思いきや、「自分はわりと人の意見に左右されるんですよ。芯が強そうですか?いや、芯はないっすよ(笑)」と笑ってましたが。
 技術の高い選手ですし、プレースタイルはフロンターレに合ってますよね。チームメートからは「中田英寿選手に似てる」との声もあがっていました。風貌もそうですが、激しい戦いにも熱くならずマイペースでプレーし続ける姿は、確かにどことなく中田ヒデっぽさが漂っているかもしれません。
 ちなみに金久保選手が最も憧れているのは、イタリアの至宝・ロベルト・バッジョだそうです。
「身体能力がそこまで高いわけじゃないけど、あそこまでできるというのは、本当にうまい選手なんだなぁと思います。それとなんといっても、1994年のアメリカワールドカップですよね。PKを外したときでも、それが絵になっているじゃないですか。プレーも好きなんですけど、包んでいるオーラというか、あの佇まいが好きですね」
 わかります、わかります。
バッジォのあの優雅な立ち振る舞い・・・あれは、本当に魅了されますもん。金久保選手のあの落ち着きも、バッジョへの憧れから来ているのかもしれませんね。
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