将棋×サッカー漫画「ナリキン!」の第1巻が出た。

9月7日、ナリキン!の第1巻が発売されました。
$いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
このブログでもたびたび紹介させてもらっている、月刊チャンピオン連載中の将棋×サッカー漫画です。プロ棋士になった生意気な将棋少年がプロサッカー選手として活躍する物語です。
 サッカーファンに「読んでみてよ!」とオススメしても、雑誌だとなかなか手が伸ばしてもらいにくかったりしますが、コミックスになると、こちらもオススメしやすいです。
 残念ながら、新刊コーナーで平積みはされていないと思いますが(泣)、秋田書店の棚で探してみてください。サッカーファンも将棋ファンも、どっちもよくわからない人も読める新感覚の漫画だと思いますよ。
 ちなみに僕がこの漫画をこれだけ熱を入れてオススメする理由なのですが、その出会いが運命的だったからなんです。
というのも、自分はサッカーライターであり、将棋ファン(アマ三段の免状も持ってます)ですから、サッカーの戦術と将棋の戦法の共通点にずっと注目していました。これを世に知らしめる方法はないかと書籍の企画を持ち込んだりしましたし、去年からは「将棋の名人が代表監督になって日本をW杯出場に導く」というストーリーで漫画の原作を書き下ろしていました。
 最初は小説の形式にしようと思っていたのですが、両者の戦い方の共通点を説明するときは、例えば、サッカーのフィールドと将棋盤をうまく重ねて見せたいときなんかは、やはり文字よりビジュアルの方が伝わるんですよね。
 サッカーと将棋の漫画なんて、自分以外に誰も描けないだろと思っていましたから、今年4月の月刊チャンピオンで「将棋×サッカー漫画」が連載開始と聞いて「えぇぇーーー!?テーマが丸かぶりじゃん!?」とイスからズリ落ちるぐらいビックリしました。そして「先を越された・・・なんでこのタイミングで・・」と大ショック。
 その後の経緯は省きますが、作者である鈴木先生とツイッターでやりとりさせてもらっているうちに意気投合し、今ではすっかりナリキン!を応援している立場になっております。
サッカーと将棋の面白さを世に知らしめるためにも、鈴木先生と野月プロにはぜひとも頑張って欲しいですね。
みなさんも、ナリキン!をよろしくお願いします。
ナリキン! 1 (少年チャンピオン・コミックス)/鈴木 大四郎

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別冊 少年チャンピオン 2012年 10月号 [雑誌]/著者不明

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月刊 少年チャンピオン 2012年 09月号 [雑誌]/著者不明

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月刊 少年チャンピオン 2012年 07月号 [雑誌]/著者不明

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月刊 少年チャンピオン 2012年 05月号 [雑誌]/著者不明

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渡辺啓太「なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか」

最近読んだ本。
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「なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか」
サッカーではなくバレーボールの本です。
ロンドン五輪で、見事に銅メダルを獲得したバレーボール女子日本代表。そのチームアナリスト・渡辺啓太さんによる本。出版したのは五輪前です。以前、「ナダールの穴」という番組にも出演していましたね。
 そもそも、チームアナリストってなんじゃらほい?って話になると思うのですが、女子バレーでは、眞鍋監督が試合中にiPadを手に持ちながらあれこれ指示を出していますよね。
 そのiPadには「データバレー」という世界標準のソフトが入っていて、目の前で行われているリアルタイムのゲームデータが反映されている。具体的には、コートを45分割して、ボールの落ちてきた位置を座標で素早く入力し分析。監督はそのデータを元に、作戦や戦術の指示を出すわけで、監督が持つそのiPadに情報を送るのが、アナリストの渡辺啓太さんの仕事です。そんな彼のデータ分析術が公開されていました。彼がどうやってアナリストになったかの紆余曲折も面白かったです。今までない職業ですから、それを認めさせて居場所を確保するのは大変ですよね。
 どうしてもサッカーとの比較をしてしまうのですが、サッカーもかなりの情報戦になってきていますが、ピッチの広さもありますし、タイムが取れないスポーツですし、バレーのように分析をリアルタイムに伝えるというのは、まだできないですよね。せいぜいハーフタイムに情報を伝えるぐらいでしょうか。iPadのような通信手段の道具をベンチに持ち込むことも制限されていますし、PK戦のときにコーチがメモをGKに渡したことが問題になったこともありました。
 サッカーとの比較という意味でも、情報化が先鋭化されているバレーの世界の分析が垣間みれて、興味深い一冊でした。
なぜ全日本女子バレーは世界と互角に戦えるのか―勝利をつかむデータ分析術 バレーボール「観戦力」…/渡辺 啓太

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データバレーを採用した眞鍋監督の本。
「精密力」~日本再生のヒント~―全日本女子バレー32年ぶりメダル獲得の秘密 (主婦の友新書)/眞鍋 政義

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チームのスイッチを入れる。 カリスマじゃなくてもできる組織を変える55の戦略/眞鍋 政義

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スティーブ・ジョブズ「ラスト・メッセージ」、前刀 禎明「僕は、だれの真似もしない」

 最近読んだ本と観たDVD。
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 どちらのアップル関係のものです。
DVDはスティーブ・ジョブズの半生を振り返った映像集。
彼の半生は知ってましたが、公の場でビル・ゲイツと対談している映像があるというのに惹かれて買いました。
 対談自体はダイジェスト風味だったので、そんなにうなるような話はなかったですが、この2ショットを映像で見れただけで満足でしたわ。なお対談では、終止ジョブズのペースで、ビル・ゲイツを圧倒していました。
書籍は、前刀禎明氏の「僕は、だれの真似もしない」。
僕は、だれの真似もしない/前刀 禎明

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「ジュブズに日本を託された男」の名の通り、日本におけるappleブランドを復活させた仕掛人です。彼の発想、行動力はさすがに刺激的です。
 まず日本市場でヒットさせたのが、iPod mini
彼が就任した2004年は、MD全盛期で高機能リモコンが付随しているのが当たり前だった時代で、アップルジャパンでも「リモコンのないiPod miniは売れるはずがない」という風潮だったそうです。
 そこで前刀氏が考えた切り口は、「iPod miniはデジタルでバイスではなく、ファッションアイテムだ」という考え方。まずあのカラフルな5色のカラーというエモーショナルな部分で女性に訴えたところ、反応は上々。そのうえで「これは音楽プレイヤーで1000曲聞ける」というと、驚かれたそうです。理屈や機能よりも先に「感性に訴求する」ことで勝負した。人前で使っていることが自慢できるような新しい音楽の楽しみ方を創るという意識を持たせたわけです。
 
 
 スティーブ・ジョブズにまつわるエピソードも豊富で面白かったですね。
一番考えさせられたのが、アップル本社でのジョブズの存在について。
 アップルにおけるジョブズは、やはり社員の多くからは「神」とあがめられる存在だったそうです。ただアンタッチャブルな存在でもあったそうで、例えば、ランチのときなどでは自社食堂にふらっと現れるのですが、ジョブズを見かけても誰も話かけないのが、社員の暗黙の了解。
 しかしそれを知らない前刀氏は、ジョブズを見かけると一言二言、立ち話をしていて、ジョブズも普通に応じてくれていたとのこと。
「せっかくジョブズがいるのに、なぜ誰も話かけないんだろう?」と思っていたら、仲間が渋い顔で「リスキーだからやめておけ。彼の機嫌を損ねると、首だぞ」と言われたそうです。つまり、機嫌を損ねると首になるから、誰もジョブズに話しかけない、それがアップルの常識になっていたみたいです。
 この光景から前刀氏は
「スティーブは偉大だ、すごい」と言っているだけの人間こそが、アップル本社にくればスティーブを見かけても保身のために話しかけず、後ろ向きなことを言って「彼」を怒らせてしまうだけの存在になっているのではないか。

と違和感を口にしていました。実際のジョブズはもの静かで、烈火の如く怒るのは、「それは不可能だ」、「それは絶対にできない」などとあからさまにネガティブな物言いをする人間、真剣に取り組まない人間に対してのみ。
 いろいろ考えさせられるエピソードです。
どちらもアップルをより知る上で、楽しめる内容でした。
スティーブ・ジョブズ:ラスト・メッセージ ~天才が遺したもの~ [DVD]/スティーブ・ジョブズ,スティーブ・ウォズニアック,ロス・ペロー

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僕は、だれの真似もしない/前刀 禎明

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フットボールサミット「本田圭佑という哲学」

 どうも。
サッカーブック・ソムリエいしかわごうです。
 最近読んだ本。
いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
フットボールサミット第8回「本田圭佑という哲学」
 本田圭佑という人間がどう形成されていったのか。
ザックジャパン、岡田ジャパン、ガンバユース時代、高校時代、名古屋時代、オランダ時代、CSKAモスクワでの実情、そしてFK を含めたプレースタイル・・・徹底的に検証しています。
 本田選手の変遷はもちろん、ピッチ上のテクニカルな部分をがっつり読みたい人も、人となりを知りたい人の要求も満たしてくれる一冊になっていると思います。バランスのよい記事が多かった印象です。
 ビッグマウスで知られる本田選手のコメントを心理学者が分析した記事もありました。
 彼のコメントってすごく刺激的ですよね。「ぬぬ?」と、ひっかかるフレーズを言って来る。たぶん自分に言い聞かせているところもあるんでしょうけど、彼が発言したいくつかのコメントを心理学者が分析していました。例えば、
 「誰も止められないところまで1年で突入したい」
オランダVVVフェンロ時代に公言したものですが、これは目標だけではなく、具体的な期限を公言することで「公表効果」を生んでいるなどなど、彼の数々のビッグマウスは心理学的にも理にかなっていることだとわかります。
あとレギュラーコーナの松本育夫さんの炎の説教部屋、佐山さんの書評は相変わらず面白いです。都倉のバロテッリパフォーマンスを一刀両断するあたり、育夫さんさすがです。
先日、佐山さんと一緒にお仕事させてもらったのですが、ちょうどこのコーナーの締め切りが近づいた頃だったのか、書評しなくちゃならないサッカー新刊本が多くてちょっとぼやいましたからね。
まぁ、僕は自分のブログで書く分は、気楽にやるスタンスですわ・笑。
ではでは。
フットボールサミット第8回 本田圭佑という哲学 世界のHONDAになる日/元川悦子

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実現の条件 本田圭佑のルーツとは/本郷 陽一

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本田の男は骨で闘う 本田圭佑、本田多聞を育てたオリンピアンの日本人の心を強くする言葉/本田 大三郎

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2010 FIFA ワールドカップ 南アフリカ オフィシャルDVD 日本代表 熱き戦いの記録/本田圭佑,長谷部誠,阿部勇樹

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日本代表激闘録 AFCアジアカップ カタール2011 [DVD]/出演者不明

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サイゾー9月号「タブーな本」特集。

 どうも。
サッカー本ソムリエ・いしかわごうです。
実は今回、雑誌「サイゾー」さんでお仕事をさせてもらいました。
 9月号の特集は「タブーな本」。
いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
 僕がお手伝いさせてもらったのは「スポーツ本のタブー」のコーナー。
作家・佐山一郎さんと写真家・ノンフィクションライター・宇都宮哲壱さんによる、スポーツタブー本の対談を担当させてもらいました。
$いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
スポーツ界のタブーに触れた本について4ページにわたってあれこれ対談してもらってます。テーマがテーマなので、内容もなかなか過激。
対談で語られている書籍のラインナップはこんな感じです。
レ・ブルー黒書――フランス代表はなぜ崩壊したか/ヴァンサン・デュリュック

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Gファイル―長嶋茂雄と黒衣の参謀/文藝春秋

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ディエゴ・マラドーナの真実/ジミー・バーンズ

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盗まれたワールドカップ/デヴィッド ヤロップ

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人種とスポーツ – 黒人は本当に「速く」「強い」のか (中公新書)/川島 浩平

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オシムの伝言/千田 善

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祖国と母国とフットボール ザイニチ・サッカー・アイデンティティ/慎武宏

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女に生まれて男で生きて 女子サッカー元日本代表エースストライカーと性同一性障害/水間 百合子

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無敵のハンディキャップ―障害者が「プロレスラー」になった日 (文春文庫)/北島 行徳

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ファンタジスタ (集英社文庫)/星野 智幸

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フーリガン戦記/ビル ビュフォード

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話題はサッカーのことが多いので、興味のある方はチェックしてみてください。
よろしくどうぞ。
サイゾー 2012年 09月号 [雑誌]/著者不明

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僕らがサッカーボーイズだった頃

 こんばんは。
サッカー本ソムリエ・いしかわごうです。
今回紹介するサッカー本はこちらです。
いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
 「僕らがサッカーボーイズだった頃」
カンゼンさんから、いしかわごう宛に献本いただきました。ありがとうございます。
 平たく言うと、プロサッカー選手がどういう少年時代を過ごしてきたのかを紹介した本です。
ちょっと大げさに言うと、どんな環境でどういう風にして、その人格が形成されてきたのか。家族や少年時代のコーチなど恩師の証言を中心に構成されて明かされています。もともとは「ジュニアサッカーを応援しよう」に掲載されていた内容を収録した一冊とのこと。著者は元川悦子さんです。
 収録されているのは、香川真司や岡崎慎司など現在フル代表でも活躍している有名選手13人。発売時期が7月30日でしたので、タイムリーなロンドン五輪メンバーも、オーバーエイジの吉田麻也を筆頭に、清武弘嗣、大津祐樹、酒井宏樹、権田修一の5人が登場していました。
 この本を読むにあたって僕が興味を持った部分は、その選手のサッカーに対する「意識」の持ち方ですね。
 現在プロとしてプレーしている彼らが、サッカーに対して真摯に向き合い、そして取り組んでいるのは当然ですが、少年時代というのは、プロフェッショナルになるはるか前の段階。その時代に、サッカーに対してどういう意識で向き合っていたのか。そこに興味がありました。
・・・・いやー、でもね。
やはりプロとして第一線で活躍し続ける選手は、みな少年時代から志が高いわー。
 例えば食生活。
ロンドン五輪では主将としてチームを牽引した吉田麻也選手は、中学生時代にファーストフードや炭酸をシャットアウトしていて、両親がマクドナルドのハンバーガーを買ってきたときも、袋の匂いを嗅いでじっと我慢したそうな・・・もちろん美談になりすぎているのかもしれないけど、中学生のときから、それだけサッカーに対して自分を投資していたということですからね、うん。こういうエピソードがバンバン出てきます。
 あとは、有名選手のそれほど有名ではないエピソードもちょいちょい読めるのがいいですね。
権田修一選手がキーパーを始めたきっかけが元アメリカ代表GKのトニー・メオラだったとは知らなかったです・・・チョイスが渋すぎるわ。アメリカ大会見てたら、カンポス(メキシコ)あたりに惹かれそうなものだけど。
 個人的には、川口能活選手の回が好きかな。
プロになってからの彼の歩みや清商時代のエピソードはよく知ってますが、東海大一中時代の話が中心だったのは堪らなかったですね。
 巻頭は、今をときめく香川真司ですが、吉田麻也、清武弘嗣、大津祐樹、酒井宏樹、権田修一などロンドン五輪組がメインですね。五輪をきっかけに彼らに興味を持ったサッカーファンは読んでみるといいかもしれません。そしてサッカー少年を持つ親御さんの参考書とも言える一冊です。
僕らがサッカーボーイズだった頃 プロサッカー選手のジュニア時代/カンゼン

¥1,680
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吉田選手のブログ本。めちゃくちゃ面白いです。
サムライDays、欧州Days/学研マーケティング

¥1,400
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宮本恒靖の「学ぶ人」。

どうも。
サッカー本ソムリエ・いしかわごうです。
 今回紹介する本はこちら。
いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
 宮本恒靖の「学ぶ人」です。
現役引退を発表し、最近は解説者としても活躍中の宮本さん。五輪のサッカー中継でも引っ張りだこですね。丁寧かつ冷静でなめらかな解説は、さすがです。
 さてこの本はというと、平たく言うと、現役時代に行ってきたインタビューをまとめた回想記です。
 Numberに連載されていたインタビュー連載で、ガンバやザルツブルクなど所属クラブの話題もありますが、中心はやはり代表。日韓ワールドカップ、ジーコジャパン時代などなど。03年や05年のコンフェデなどの話題は懐かしかったですね。ジーコジャパン体制下では、チームの戦い方の試行錯誤であったり、中田英寿との調整役として板挟みになっていたりと、ディフェンスリーダーとして、そしてチームキャプテンとしてチームをどうまとめてきたのか。そのへんを詳しく語ってます。
 宮本選手の話しぶりを見ればわかるように、彼は物事を理路整然と伝える技術に長けたタイプです。どんな質問にもよどみなく回答できる優等生だと思います。
 でも、それゆえに本音の部分、心のひだはなかなか明かさないタイプでもあるんですよね、きっと。この本では、インタビュアー・佐藤俊さんが宮本選手のその内面の深い部分をかなり引き出しています。そこがこの本の神髄ですね。
 本文ではほぼ対談形式のように、糸をほぐすようにじっくり、丁寧に質問しながら、少しずつ宮本選手の核心に迫っていってます。あとがきに「まるで宮本選手の心理カウンセリングを行っているみたい・・・」との読者の声が紹介されてますが、まさにそんな感じです。質問に対する答えだけではなく、そのとき動作や表情などディテールの描写が豊富で、それが読んでいる方にも生々しさを与えています。
 ライターの腕が光っている一冊です。
同業者視点でいうと、佐藤さんの質問の仕方、手法がとても参考になりますね。非常に勉強になる一冊でした。
 宮本恒靖視点での「あのとき」を知りたい方はぜひ読んでみてください。
宮本恒靖 学ぶ人/佐藤 俊

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 その他の宮本恒靖関係の本、DVDはこちら。
宮本選手視点での試合観戦術。ゾーンに分けて見る手法です。
宮本式・ワンランク上のサッカー観戦術 (朝日新書)/宮本恒靖

¥756
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ドイツワールドカップの敗因を膨大な関係者の証言から分析した一冊。
敗因と/金子 達仁

¥1,575
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PK戦のエンド変更など奇跡的な勝ち上がりをしたアジア杯のDVD.
日本サッカー協会オフィシャルビデオ 日本代表激闘録 アジアカップ 中国 2004 V2 [DVD]/中田浩二,ジーコ,川口能活

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ガンバ大阪オフィシャルDVD 宮本恒靖DVDバイオグラフィー/出演者不明

¥5,500
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Walk on TSUNEYASU MIYAMOTO [DVD]/宮本恒靖

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JリーグオフィシャルDVD ガンバ大阪 2005年シーズン J1リーグ初制覇の軌跡/宮本恒靖,大黒将志,西野朗

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Jリーグサッカー監督 プロフェッショナルの思考法。

 どうも。サッカーブック・ソムリエ・いしかわごうです。
 最近ブログで漫画のことばっかり書いているので、このままじゃいかん、ということで、最近のサッカー本を紹介していきます。今日はこちら。
$いしかわごうオフィシャルブログ「サッカーのしわざなのだ。」
Jリーグサッカー監督 プロフェッショナルの思考法
 現在ヴァンフォーレ甲府で指揮を執っている城福浩監督による本です。構成を担当した飯尾篤史さんから献本をいただきました。それも、フロンターレのプレスルームで手渡しでもらいました・笑。
 一言で言えば、現役のJリーグ監督が、チームの作り方を明かした本です。
就任時のチーム編成、シーズン前の補強、キャプテンの選び方、そしてシーズンが始まってからのマネジメント。シーズン中は、週イチで試合が行われるのが基本なので、ゲームに向けた一週間の過ごし方も明かしています。
 ミーティングでのスカウティング映像は12分でまとめるのがポイントなど、ところどころに城福流のチームマネジメントが垣間見れる内容になっています。甲府は今年からということもあり、具体的な例はFC東京時代の話が多いですね。日本代表の今野選手(現:ガンバ大阪)をコンバートしたときの話などエピソードも豊富です。
 チーム作りに関するチャプターを読んでいて感じたのは、城福監督はごく正統派だな・・ということ。志向するサッカーにそれぞれのスタイルがあるように、監督にもいろんなタイプがいるのでどれが正解というのはないものですが、この本を読む限り、チーム作りにあまりクセがない指導者ですね。選手のコンバートが好きなぐらいでしょうか。そういう意味では、「Jリーグ監督が行う仕事のスタンダード」を示す教科書でもあると思います。
オススメポイントとしては、
・サッカークラブ監督の仕事の仕方、チーム作りに興味がある人(ジャイキリファンにも)
・戦術論、システム論、采配についての項目などはサッカー観戦術に役立ちます
・チームマネジメントは、サッカー以外の団体競技の指導者が読んでも参考になる
といったところでしょうか。
しっかりまとまっている正統派の良書ですので、興味ある方はどうぞ。
Jリーグサッカー監督 プロフェッショナルの思考法/城福浩

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