こんばんは。
サッカー本ソムリエ・いしかわごうです。
今回紹介するサッカー本はこちらです。
「僕らがサッカーボーイズだった頃」
カンゼンさんから、いしかわごう宛に献本いただきました。ありがとうございます。
平たく言うと、プロサッカー選手がどういう少年時代を過ごしてきたのかを紹介した本です。
ちょっと大げさに言うと、どんな環境でどういう風にして、その人格が形成されてきたのか。家族や少年時代のコーチなど恩師の証言を中心に構成されて明かされています。もともとは「ジュニアサッカーを応援しよう」に掲載されていた内容を収録した一冊とのこと。著者は元川悦子さんです。
収録されているのは、香川真司や岡崎慎司など現在フル代表でも活躍している有名選手13人。発売時期が7月30日でしたので、タイムリーなロンドン五輪メンバーも、オーバーエイジの吉田麻也を筆頭に、清武弘嗣、大津祐樹、酒井宏樹、権田修一の5人が登場していました。
この本を読むにあたって僕が興味を持った部分は、その選手のサッカーに対する「意識」の持ち方ですね。
現在プロとしてプレーしている彼らが、サッカーに対して真摯に向き合い、そして取り組んでいるのは当然ですが、少年時代というのは、プロフェッショナルになるはるか前の段階。その時代に、サッカーに対してどういう意識で向き合っていたのか。そこに興味がありました。
・・・・いやー、でもね。
やはりプロとして第一線で活躍し続ける選手は、みな少年時代から志が高いわー。
例えば食生活。
ロンドン五輪では主将としてチームを牽引した吉田麻也選手は、中学生時代にファーストフードや炭酸をシャットアウトしていて、両親がマクドナルドのハンバーガーを買ってきたときも、袋の匂いを嗅いでじっと我慢したそうな・・・もちろん美談になりすぎているのかもしれないけど、中学生のときから、それだけサッカーに対して自分を投資していたということですからね、うん。こういうエピソードがバンバン出てきます。
あとは、有名選手のそれほど有名ではないエピソードもちょいちょい読めるのがいいですね。
権田修一選手がキーパーを始めたきっかけが元アメリカ代表GKのトニー・メオラだったとは知らなかったです・・・チョイスが渋すぎるわ。アメリカ大会見てたら、カンポス(メキシコ)あたりに惹かれそうなものだけど。
個人的には、川口能活選手の回が好きかな。
プロになってからの彼の歩みや清商時代のエピソードはよく知ってますが、東海大一中時代の話が中心だったのは堪らなかったですね。
巻頭は、今をときめく香川真司ですが、吉田麻也、清武弘嗣、大津祐樹、酒井宏樹、権田修一などロンドン五輪組がメインですね。五輪をきっかけに彼らに興味を持ったサッカーファンは読んでみるといいかもしれません。そしてサッカー少年を持つ親御さんの参考書とも言える一冊です。
僕らがサッカーボーイズだった頃 プロサッカー選手のジュニア時代/カンゼン
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吉田選手のブログ本。めちゃくちゃ面白いです。
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