今シーズンのケンゴ選手。

新加入選手について書いたので、少しは既存の選手のことも。今年、密かに注目しているポイントがあります。
 それは中村憲剛選手のポジションです。
昨シーズン、ケンゴ選手は2列目のインサイドハーフでスタートしました。近年は、ボランチとして全体のバランスをとったり、味方を「使う側」としてのチームのタクトを振るってきた彼が、30歳になってからポジションを一列あげてプレーをする。
 この起用法は、自分にとっては相馬監督が指揮した当時の小さなサプライズでした。「使う側」ではなく、「使われる側」にもなることで、どういう中村憲剛になるのか。その変化で生まれる期待について、僕は去年の季刊エルゴラにも原稿にしています。
 ただ去年は、夏に稲本選手が離脱して以降、チーム事情もあってボランチに戻ったんですよね。結局、シーズン最後まで柴崎選手とのダブルボランチを組み続けました。なので、「もし、あのままインサイドハーフで固定され続けていたらどうなっていたのかなー?」という思いもあるんですよ。
 今年はどうなるのでしょうか。
本人に「今年はどっちで勝負したいですか?」と聞いたことがあります。
ケンゴ選手の答えは、少し考えてから「両方で!」とのことでした・・・欲張りっ!!笑
日本代表では[4-2-3-1]のトップ下で大活躍もしましたからね。フロンターレでもトップ下の中村憲剛を見てみたい思いが個人的にはあるかな。
今の時期だからこそ、みなさんも個人的な注目を探してみてはどうでしょうか。
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ネタの宝石箱・パウロ。

 今日は「パウロ」こと田中淳一選手。
大阪桐蔭からきた恐るべし新人です。彼は存在感がすごいですよね・・・・おもにピッチ外での存在感が。だから、なんかプレーのこととか、あんまり書く気になりません・笑。ガタイがよくて左足が強烈なので、一説によれば、「和製フッキ」らしいですよ、はい。
 ピッチ外では、いじるとネタが出てくる「ネタの宝石箱」みたいな感じです。入団時に背番号26か28を提示されたのに、ジュニーニョのつけていた背番号10を希望したりとか、ちょっとつついただけで、面白エピソードでポッケがパンパンになります・笑。
なにせ、練習後もプレスルームのあたりをなぜかウロウロして、記者に「話しかけてくださいよオーラ」を出してますからね。こういうタイプは・・・・そうだな、マツこと松本拓也選手以来だな。マツもよくプレスルームを行ったり来たりして、某選手から「お前、用もないのに・・・なんだ、そんなに取材されたいんか?」とツッこまれていたからね。
パウロも先輩からも早速いじられてますね。山瀬選手には、真顔で「お前・・・ガリガリ君に似てるな」と言われてました。
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・・・・確かに似てるかも!!!
ちなみに僕らは、ネイマールヘアで頭がちよっとトサカになってて、ほっぺたがまだ赤いので、「おぼっちゃまくんに似てる」と言ってました・笑。
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 そもそも愛称の「パウロ」も、田中マルクス闘莉王の父親・田中パウロ氏に顔が似てたことから由来してますからね。ニコ生では、パウロだから、背番号のネームに「 P・TANAKA 」みたいなことも本人が言ってたぐらい。確かに田中多いな・・・どうなることやら?
あと実家はエルゴラを宅配で取っているそうです・・・ポイント高いわー。実家が喜ぶ記事の出る活躍してほしいですね。
 なんとなーくお伝えしてきた新加入選手の記事は、このパウロでラストです。ブラジルトリオは直接はあまり取材してないので・笑。
ではでは。
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多摩川クラシコ “ガチ”トークバトルを見た。

 ニコニコ生放送で中継された川崎フロンターレ×FC東京 多摩川クラシコ “ガチ”トークバトル!! 第2部から見てました。
 第2部は、フロンターレ側の中西哲生・佐原秀樹 、FC東京側の藤山竜仁・加賀見健介が選ぶ歴代ベストイレブンを紹介しながら、サポーターからの投票結果も見ながら、あーだこーだ盛り上がる感じでした。
 フロンターレ側のベストイレブンでは、センターラインにケンゴ選手、伊藤選手、川島選手あたりはやはり鉄板。FWは我那覇選手、ジュニーニョ、テセ選手を組み合わせる感じですね。中西さんが、歴代のそうそうたる顔ぶれのなかに田坂選手を右MFに選出していたのが驚きだったかな。「フロンターレの今後を担ってほしい選手なので」とすごく期待しているようです。
あとは、さりげなくドイツから応募してきたテセ選手の歴代ベストイレブンも発表されていたり・・・・ちゃっかりしてるなー。FWにフッキが入ってました・笑。
 「対戦したときに嫌だった選手」という質問では、失点に関する苦い思い出が多かったですね。特に多摩川クラシコはゴールがたくさん入るカードでもありますし、よくよく考えたら、今回の主演者ってDF出身者の割合が多いんですよね。
中西さんは、全盛期のアマラオを挙げて「試合前、一番警戒していたのに4点ぶち込まれたんですよ」と力説し、藤山さんも0-7で負けた試合をあげて「テセくんがシュートを打てば入るみたいな感じになってて・・・もう前半でサッカーをやめたくなった」みたいな、DFとしてトラウマになってそうな体験を明かしてました。ちなみに加賀見さんは「中西さんが嫌でした。試合中に話しかけてくるから・笑」。
サポーターの投票によるベストイレブンや、「相手チームのこの選手が欲しい」、「ここがうらやましい!」などでは、FC東京側から「フードパークがうらやましい!」との声も・・・・やはりそこなんですね・笑。ちゃんこ鍋とか美味っすよ。
新体制発表会見のときは、現場にいたのでニコ動の雰囲気がよくわからなかったのですが、今回は普通にイチ視聴者としてリアルタイムで楽しませてもらいました。第2弾も成功だったのではないでしょうか。
フロンターレのプロモーションの秘密はこの本に書かれています。かなりオススメです。
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真面目な小松塁選手。

 今日は小松塁選手。
小松選手も・・・真面目ですね・笑。そして背が高い(191センチ!)
 大学指定選手として05年からセレッソ大阪でプレーしてるんですね。
正式入団は06年なのですが、この年の10月にV・ファーレン長崎に期限付き移籍という経歴が・・・・全国地域リーグ決勝大会突破のための助っ人だったのかな。今は認められていませんが、当時は出場機会のないJリーグの選手が、この地域リーグ決勝大会期間だけ電撃的にレンタル加入することがわりとあったんですよ。その2ヶ月以外はセレッソ一筋・・・フロンターレの黒津勝選手みたいな存在ですよね。それだけに、今回の移籍は大きな決断だったとのこと。
フロンターレで顔なじみだった選手を聞くと、矢島選手を挙げてくれました。大学選抜のときに一緒だったそうです。ほぉー。この2トップは迫力あるなー。一度、見てみたいですねー・・・って、今年から同じチームじゃねーか・笑。
 フロンターレでは、「いい動き出しをすれば、中盤からパスがたくさん出てくるのが楽しみ」と言ってました。この体格に目が行きがちですが、スペースにも走れるタイプでもありますからね。所属していたセレッソも攻撃的なチームだと思いますが、言われてみれば、香川選手、乾選手、清武選手・・・とアタッカータイプが多いチームの印象はあります。個人的にも、小松選手はまわりに生かされるタイプのFWでもあると思っているので、ケンゴ選手、コーセイ選手、稲本選手、大島選手・・・・彼らと生み出す新しい攻撃の形を楽しみにしています。
ちなみに・・・算数ドリルの撮影後に感想を聞いてみると、「噂にはいろいろ聞いていたので、こういう感じなのかと・・・」と苦笑いしてました。ちゃんと覚悟して移籍してきているようなので、大丈夫でしょう・笑。
 関西暮らしが長かったので、初めての関東暮らしになります。
実はまだ家探しが終わっていないらしく、いまは選手寮に住んでるとのこと・・・意外!ただ若手とコミュニケーションが取れるから、ある意味、一石二鳥ですな。早くいい部屋が見つかるといいですね。
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真面目な森下俊選手。

 今日は森下俊選手です。
 森下選手は・・・・なんだろう、真面目ですね。
シーズン前のこの時期というのは、実戦的な練習をまだしていないこともあって、取材する側も聞ける話題がどうしても限られてしまいます。サッカーの話にしても、ピッチ上で起きた具体的なサッカー論ではなく、少し抽象的なサッカー論になりますからね。あとはピッチ外のこと(味方の印象や意気込み、趣味とか)が多くなります・・・選手のキャラクターを早く掴みたいですし、それはそれで意外な一面が垣間見れて面白かったりします。
 ただ森下選手の場合は、京都サンガから移籍してきたということもあって、サッカー話をガッツリ聞いてしまいました。「実は大木さんには甲府の監督時代に大変お世話になって・・・」と明かすと、彼も京都での練習内容や感じた変化を直球で語ってくれましたね。おかげで刺激的な話をたくさん聞けることができました。
 一番戸惑ったのは、「そこもボールに(アプローチへ)いくの?」という判断だったそうです。
例えば、ディフェンスには「迷ったら待て」という言葉がありますよね。カウンターを受けてピンチになった状況で、残されたのが自分だけの場合、すぐに飛び込まずに味方が戻ってくるまで待ってディレイさせるというのは、守備側のひとつのセオリーです。
でも大木監督の判断は違う。「そこはボールにいけ!」と言われる。「迷ったら前に」が原則なんです。人数を揃えること、スペースを埋めることよりも、ボールを最優先する。「えっ、そこもボールに(アプローチへ)いくの?」と、頭と身体が慣れるまでかなりとまどったそうです。
 浸透するまで時間はかかりますが、シーズン中盤以降はチームも手ごたえを感じてきて、終盤は怒涛の連勝劇。天皇杯ではJ2ながら鹿島やマリノスを撃破して決勝進出ですからね。大木さんのもとでやっているサッカーは面白かったといってました。
京都に愛着もあったとのことですが、J1でプレーしたいとの思いでフロンターレに移籍。フロンターレは攻撃的なチームですし、ここでもそういうプレーが求められていることも自覚していました。
・・・ってな感じでガッツリと真面目なサッカー談義をしてしまったので、「5月11日生まれって、泉谷しげるとか浜田雅功と同じですよねー」とか、くだけた話ができませんでした・笑。
背番号33なのは、京都時代の3に思い入れがあるのかな、とかも聞きたいこともいろいろあるのですが、それはまたキャンプから戻ってきてからの機会にでも。
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柴崎晃誠選手の口癖。

 昨日の高木駿選手のときに、菊池新吉GKコーチとの話が出ましたが。
実は柴崎晃誠選手がヴェルディにいた時期も、トップチームでGKコーチをしていました。
とはいえ、柴崎選手はフィールドプレイヤーですからね。GKコーチとはそれほど絡んでいないでしょう・・と思いながら、柴崎選手に聞いてみると、「いや、セットプレーがよかったんですよ。紙に図を描いて説明してくれて、すごくわかりやすかったですね!」との返事が。ほう、セットプレー担当だったのですね。去年はセットプレーでの得点率がよくなかったですからね・・・もしフロンターレでも担当するなら、新吉コーチの手腕には期待したいところです。
 そういえば。
今年の高校サッカー選手権をTVで見ていたら、歴代の大会ダイジェストCMが流れたんです。10年前(第80回大会)、優勝した国見高校のゴールシーンには、どこか見覚えある坊主頭の選手がガッツポーズしてました。そう、若き日の柴崎晃誠選手だったんですね。本人に「高校サッカーのCMに出てたよ」と伝えると、「僕も見ましたよ。出てましたねー。若かったー」と笑ってました。
 2年生のときに連覇して、このときは彼自身も得点王に輝いているんですよね。ごっつぁんゴールが多かったらしく、本人は「ラッキーです。たまたまでした」といつも謙遜しますが、たまたま取れるもんじゃないでしよ、「高校サッカー選手権得点王」は・笑。
 身近に取材していて気づいたのですが、柴崎選手って「ラッキーでした」が口癖なんですよ。
彼が移籍後初ゴールを決めた日産でのマリノス戦を覚えてますかね?・・・CKからの自身のシュートがポストにはねかえり、それがGkに当たって入った、ちょっと不思議なゴールです。そのときも「ラッキーでした」で片付けてました・笑。
 
 きっと口癖にしているからこそ、幸運がむこうから舞い込んでくるのかもしれませんね。「愚痴や批判ばかり言う人には、ネガティブなことばかり起きる」なんてことを本で読んだことありますし。僕も今年は「ラッキー」を多用していこうと思います・笑。
柴崎晃誠の幸運を引き寄せる魔法の口癖」なる本が出版される日も、そう遠くないかもしれません(いや、遠いよ)。
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高木駿選手と新吉さん。

 今日は明治大学から加入したGK高木駿選手を紹介します。
 「楢崎さんタイプか、川口さんタイプかでいえば、川口さんタイプです」と本人は話してました。実際、前に出て行けて、モビリティーに優れているタイプです。リベロ的な仕事もできるので、最終ラインを高めに設定する相馬監督のサッカーとはかみ合わせも良いのでないのでしょうか。
 それに加えて目を引いたのは、足技の上手さです。ハーフコートのミニゲームで、寸分の狂いもなく、サイドの選手の足元にボールを出したときは、「ちょっとこれは・・・!」とビックリしましたから。もちろん、本人もこの持ち味を出して勝負することを意識していました。「川口能活+西川周作タイプ」といったほうがいいのかもしれません。新人とはいえ、大卒の選手らしく「ゲームに出たい」と意欲的なのも好印象です。五輪代表の安藤選手より年上ですからね。
 今季からフロンターレのGKコーチは、イッカさんから菊池新吉さんになりました。
もしやと思って聞いてみたら、やはり高木選手はヴェルディの下部組織に所属していたときに指導してもらっていたとのこと。イッカさんが辞めることは知っていたそうですが、代わりに来たのが新吉さんだったのにはビックリしたみたいです。
「これからは1人のプロとして見られているわけですから。あのときは若さで許されていたことも許されなくなる思ってます」と、その師弟関係にも、プロとしての自覚を口にしていました。
 好きなGKとして、元メキシコ代表のカンポス、ヴェルディユース出身の先輩でもある柏レイソルの菅野選手を挙げていました。「カンポス好きなの!?」と僕はカンポスにめっちゃ食いついてしまいましたけどね・笑。
 
 背番号1をつけた杉山選手、百戦錬磨の西部選手、生え抜きの成長株・安藤選手、そしてニコ駿・高木選手・笑。
 今季のGK争いは、楽しみです。
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