ひさびさの日立台。

$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 日曜ナイターなのでエルゴラは即上げ原稿でした。
試合終了直後が締め切りなので、試合を見ながらモロモロの原稿を同時並行で書いていたわけですが、後半に2点リードして、そこからひっくり返される展開はさすがにしんどかった。リードしてからグググッと書き始めた勝ちコラムのトーンも構成も、一転して全部再考しなければならないし、採点寸評ももちろんすべて書き直し・・・でっ、試合終了(=締め切り時間)まであと10分!?みたいな修羅場でしたわ。
 個人的に注目していたのは、先発の田坂選手でした。
あれは名古屋戦の前日だったかな。ここ1~2ヶ月ぐらい、チーム事情もあって、彼はボランチやサイドバックで起用される機会が多かったんですよね。気が利くユーティリティな選手ですから、監督目線で考えれば、どのポジションでもある程度計算できるプレーが出来る駒というのは、非常にありがたいわけです。
 ただ彼自身が、得意とするポジションは、サイドアタッカー。負け続けていた時期ということもあって、彼自身も「やっぱり二列目で勝負したいですよ」と話していたんです。思い返せば、NACk5での大宮戦での豪快なダイビングヘッドなど、フィニッシュにも絡むことの出来る攻撃的な仕事は、ボランチやサイドバックではなかなか出来ませんから。
 そんなことを話していたら翌日の名古屋戦で、彼は得点直後に足の負傷で交代する楠神選手に代わって投入されました。ポジションは二列目、得意とするサイドハーフです。「おおっ、ようやく田坂くんのサイドハーフが見れる!」と1人で興奮していたのですが、その数分後、田中裕介選手が退場。それを受けて、右サイドバックにはサイドハーフとして入ったばかりの田坂選手がスライドすることに・・・・あぁ。
 そんな経緯があっての柏戦での田坂選手の先発起用、そしてあの見事なダイレクトシュートでしたからね。ジュニーニョのドリブルゴールもすごかった。2人とも気持ちでねじ込んだようなゴールだっただけに、勝利と言う結果で報われて欲しかったのですが。
 週末にはファン感謝デーがありますが、チームは週半ばまでオフです。
身体と気持ちをしっかり休めて、もう一度、ファイティングポーズを取ってもらいましょう。
僕も今週は少しゆっくりしようかな。... 記事を読む

日本代表、復帰。

中村憲剛選手が、「日本代表2014FIFAワールドカップ ブラジル アジア3次予選」メンバーに選出されました。
 いいニュースですね。
ひとつでも明るい話題が欲しい今日この頃だったので、これはうれしい限りです。
・9月2日(金)vs朝鮮民主主義人民共和国代表 19:20@埼玉スタジアム2002)
・9月6日(火)vsウズベキスタン代表 19:00@タシケント(ウズベキスタン)
 サッカーのワールドカップって大会は、一度出たら、また出たくなる大会らしいです。
 
 僕は出たことないんでわからないですけど(笑)。
・・・4日に開催されるファン感謝DAYを、今年も欠席なのは残念ではありますが、頑張ってきてもらいましょう。
たまにはこんな短い感じで締めてみます!... 記事を読む

サッカーのチカラ展、トークショー。

 昨日は、日本サッカーミュージアムへ。
8月6日から「東日本大震災被災者支援企画作品展・サッカーのチカラ展」が開催されているんですが、昨日は、日本サッカー協会の原博実技術員長、サッカージャーナリスト・後藤健生氏、カメラマンの六川則夫氏という3人によるトークショーがありました。雨が凄かったんですけど、面白そうだったので足を運んでみました。
いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 実に楽しいトークショーでした。
基本的には、原さんが中心となっていろいろと語るスタイル。まずは、一年前の話から入ったのですが、「一年前の今は・・・(日本代表の監督交渉で)身を隠していたね(笑)」。
 のっけから「らしい」入りで笑いを取る原さん。そして代表監督交渉の裏話を少し明かしてくれました。
交渉時に話していて一番大変だったのは、欧州の監督にアジアと日本のカレンダーの問題を理解してもらうことだったそうです。
 例えば、日本が優勝した今回のアジアカップ。
今年の1月に開催されることは去年からすでに決定されてました。ただそのスケジュールを説明すると、「なぜこんな大事な大会をワールドカップの翌年、それも1月にやるんだ?」と困惑されたそうです。そのたびに「オリンピックの年と重ならないようにするため、アジアカップはワールドカップの翌年に行うことになって。1月なのは開催地のカタールが暑くて6月は無理なので、1月にやることになって・・・」と原さんは経緯を説明したそうですが、まず理解してもらえなかったと。
 日本の日程もしかりで、「なぜ12月にリーグ戦が終わってから、一ヶ月間もカップ戦(天皇杯)をするのだ?」と。「せめてリーグ戦後一週間で終わらせて、選手はオフにすべきだろう」ともっともな意見。「それは12月に世界クラブ選手権が開催されることと、あとは1月1日に決勝戦をやるのが伝統になっていて・・」と原さんは説明したそうですが、確かにこの負けたクラブのほうがオフが長くなるっていうカレンダーって、ちょっと特殊ですよね。
 この話の流れではないのですが、後藤さんが天皇杯の日程について、「伝統、伝統といっても、天皇杯の決勝が元日になってまだ40年ぐらい。昔は、1月15日が決勝だった。伝統は壊すから伝統であって、変えることで良くなるなら早急に変えるべき」とおっしゃってました。さすが後藤さん、僕が生まれる前から取材している人は、キャリアの重みが違い過ぎますね。
 あと面白かったのは、ザッケローニ監督の就労ビザ習得の関係で指揮が執れず、自身が代行監督をした原JAPANの話かな。
「(早稲田大学の後輩でもある)関塚にやれと言ったんだけど断られて、俺がやるしか選択肢がなかった(笑)。ただザッケローニは練習にはいた。ただミーティングに出ても聞くだけだったし、『まだ監督じゃないから』と代表のバスにも乗らなかった。あれで代表の雰囲気もわかったと思うし、いい引き継ぎができたと思うよ」
 「将来的に原JAPANが実現する可能性は?」と聞かれると、仮に監督をやるにしても「クラブチームのほうがいい。毎日練習ができるし、勝つにせよ負けるにせよ、毎週試合がある。代表は間隔があくし、負けるとそのストレスを次までずーっと引きずるからね」と言ってました。なにより、「今はこの技術員長という立場でのことしか考えていないね」と。だから、「(代表監督は)まあ、2勝してやめたからもういいよ(笑)」.と言って、会場大爆笑でした。
トークショーのザックリとした流れは、ライター北くんのつぶやきをまとめているので、ここが詳しいです。
「原博実トークショー(サッカーのチカラ展)」
http://togetter.com/li/176507
日本代表激闘録 AFCアジアカップ カタール2011 [DVD]/出演者不明

¥3,990
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サッカーのチカラ展は9月4日まで開催しているので、興味がある方はぜひ足を運んでみてください。
http://dekirukoto-football.jp/faa/
ちなみに来週8/26(金)には、トークイベント「家本主審 vs J’s Goalライター陣 / Jリーグを語ろう!」だそうですよ。... 記事を読む

エコエコサマラク×エコエコアザラク。

 今日は朝から麻生へ。
暑さ、やばかった。ハンパなかった。開始1時間でミネラルウォーターのペットボトル2本飲み干してしまった。
そして練習後は、来週の名古屋戦に向けた「エコエコサマラク×エコエコアザラク合同プロモ」の記者会見を取材してきました。川崎フロンターレからは中村憲剛選手、映画「エコエコアザラク」で主演・黒井ミサ役をつとめる前田希美さんが登場。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 詳しい会見の模様はブロゴラに書きました。
「エコエコアザラク」は、70年代、週刊少年チャンピオンにホラーブームを巻き起こした漫画・・・その世代の人によれば、かなり有名な漫画らしいですね。
エコエコアザラク 1 (少年チャンピオン・コミックス)/古賀 新一

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僕らが小学生になる上の世代だから、恐怖新聞とかあのへんの世代なのかな(想像で書いてます・笑)。
 もともとは、天野部長に「エコをテーマに集客プロモーションを出してみろ」とのお題が武田社長から出たのが始まりで、「エコ、エコ・・・エコエコアザラクしかないでしょう!」とのことでアプローチも開始。古賀新一先生の在住している福岡まで飛び、趣旨を説明すると快諾してくれ、実現にいたったとのことです。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
当日は等々力競技場内に古賀新一先生プロデュースによる「魔女の館」が登場し、「つまみ枝豆の本当にあった怖い話2」も聞けます。
「家族全員で来場すれば、家庭使用電気量も節電できて、さらにエコ!試合前は涼しく、そして試合中はアツくフロンターレを応援しよう」というコンセプトの「エコエコサマラク」とホラー漫画「エコエコアザラク」とのコラボ。
うん、フロンターレらしいプロモーション企画ですね。
なおホラーコミック「エコエコアザラク」は、8月27日(土)より映画公開、9月2日(金)にはDVD販売が開始とのことです。
エコエコアザラク ―黒井ミサ ファースト・エピソード― [DVD]/前田希美,栩原楽人

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日韓戦は3-0で完勝。巧みなビルドアップに注目。

日韓戦は3-0で完勝。
・・・うん、日本代表は強いです。得点シーンはどれもすばらしかったし、いろいろ語りたいことはあるのですが、一番は後ろからの巧妙なボール運びですね。狙いとしていた自分たちの形を出せたのは、1点目が入る前、たぶん前半30分あたりに見せた最終ラインからのビルドアップだったんじゃないかと思いました。
 少し振り返って解説してみようと思います。
 まず今野と吉田の両CBがボールを持ったら、内田と駒野が高いポジションを取って2バックになる。[3-4-3]のときは両ワイドが初めから高い位置を取っているわけですけど、組み立ての基本的な狙いは同じですね。
 2CBのボール保持に対して、遠藤、長谷部のダブルボランチのどちらかが上下動しながら顔を出して、前に運ぶために真ん中でパスを受けようとする。韓国の前線と中盤は、ここにボールが入った瞬間を奪いに行く狙い。日本はそのプレスをうまくいなすために、岡崎がボランチまで下がって引き出そうとするのが、これは岡崎に入った瞬間、韓国の中盤に潰される。ただファウルを獲得し、リスタート(センターサークル付近)。
 今野のビルドアップで再開。
今度は、遠藤が中盤の高い位置に出て行って相手の注意を引き付け、ボランチの位置まで下がってきた香川がワンタッチで今野に戻して、周囲の状況を伺う(このとき、すでに駒野と内田の両SBはどちらもサイドハーフの位置まであがっている)。次の瞬間、吉田から中央の岡崎にクサビを入れて、本田と縦関係でのパス交換。この崩しはバイタル前で韓国守備網にかかるが、こぼれ球を香川がセカンドボールを拾ってサポート。
 真ん中に寄って守備を固める韓国を見て、香川はここでがら空きの左サイドを選択。上がっていた駒野は、まったくのフリー。持ち運んで中央へとクロス。これはクリアされるが、跳ね返りを遠藤が左サイドで拾う。押し込まれっ放しの韓国はDFラインを上げようとするが、右SB・チャ・ドゥリのあがった瞬間を見逃さず、そのスペースに遠藤がループパス。駒野がチャ・ドゥリいないエリアをえぐって、再び中央へクロス。
 跳ね返されたボールは右サイドに流れていくが、そのボールを拾ったのは高い位置にいた右SBの内田。そして中にクロス。これも結果的には跳ね返されてしまうが、いやはや、息もつかせぬ連続攻撃だった。クロスがあわず得点こそ生まれませんでしたが、ポゼッションして中央を崩しながら、左右のSBも高い位置で攻撃に顔を出してゆさぶり続けるという、狙いとしている「自分たちの形」を出せた時間帯だったのではないかと思います。
 ただ苦言も。
3-0になるまではすばらしい内容だったと思いますが、終盤の軽率なパスミスから招いた3本の決定的なピンチは、ありえないですね。韓国の選手が、それ以上にありえないはずし方をしてくれたので助かりましたが、ああいうプレーはワールドカップ予選で命取りになる可能性もあるので、猛省していただきたい。
ザックJAPAN、いまだに無敗ですか。
W杯で勝つ ザッケローニの戦略 (別冊宝島) (別冊宝島 1768 カルチャー&スポーツ)/著者不明

¥980
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いろいろなザック本を読みましたが、この雑誌が一番ザックJAPANをさまざまな角度から解析していると思います。日本代表選手だけではなく、ビアホフにまでインタビューしてますからね。... 記事を読む

8月のファーストマッチ。

 気づいている方もおるかと思いますが、ブログプロフィールのアイコンを似顔絵に変えてみました。
もともとはツイッターのプロフィール用に作成してもらったんですけど、せっかくなんで、ブログでも使おうと思います。
 さて、8月のファーストマッチとなった昨日の川崎F対C大阪は、1-2で敗戦。
月が変われば、ツキも変わると思ったのですが残念でした。試合内容と結果に関して思うこともいろいろあるのですが、それを詳しく書き始めるとキリがないですし、エルゴラやブロゴラで使いたいネタまでつい書いてしまいそうなので(笑)、ここではブレーキかけておきます。
 ピッチ外のことでいうと、誤算だったのが小宮山選手の試合直前での欠場。
 スタメン発表が終わって、一時間ぐらい前かな。まだキーパー練習も始まる前の等々力のピッチ脇で、小宮山選手はトレーナーに付き添われながら、ひとりでダッシュを繰り返していたんですよ。そして一通りダッシュを終えたあと、ロッカーに戻っていきましたが、この時間帯に一人でトレーナーと相談しながら動きを確認していたので、もしかしたら何か問題が起きたのかなと記者仲間と話していたんですよ。
 そうしたら、アップを終えてから行われる選手紹介の際、ベンチスタートだったはずの柴崎晃誠選手がスタメンとしてオーロラビジョンで紹介。そして当初は登録外だった田中雄大選手がベンチメンバーに。そしてキックオフ直前、広報さんが記者席に変更になったスタメン表を配りに来ました。「小宮山は左ふくらはぎの違和感です」との説明でした。
 
 試合が始まると、小宮山選手のポジションである左SBには右SBの田中裕介選手が入って、右SBにはボランチの田坂選手、そしてそのボランチには負傷明けの柴崎選手がという形でした。SBとCBのできる實藤選手が負傷でベンチ入りしていなかったのが痛手でしたね。彼がベンチにいれば、どちらのSBもできますし、連携も含めて何も問題はなかったと思いますし。
 キックオフからスクランブル体制でしたが、入り方はよかったんですよね。セレッソは相変わらず両SBが高い位置を取るので、いい形でつないでその背後のスペースを突ければ、一気にチャンスが作れる。6分にはその狙い通りの形でビッグチャンス。ワンタッチゴーラー小林悠に、ジュニーニョから「あとは流し込むだけ」のラストパスという場面もありました。でもそこで決められずにいると、開始10分でCKから失点。この失点時間って、前節浦和戦とほぼ同じ時間帯。つまり、残り80分は、引いた相手をどう崩すかの作業になりました・・って、うん、書き始めたら、やっぱりキリないな。
 ただ最近の負け方を見ていて気になるのは、まず相馬フロンターレの対策が相手に共有されつつあること(具体的なことは書きませんが)。そしてこちらが先に失点した展開になっていることで、その形にまんまとはめられていることかな。
もちろん、いくら対策を取られてもそれを打ち負かすだけのパワーであったり、戦術のオプションがあれば理想なのですが、就任一年目の監督がスタイルを浸透させている段階ですし、さらにけが人も多く台所事情も厳しい状況下で、その戦い方に「幅」を持たすことを監督や選手に要求するのは、現時点ではちょっと酷かなとも思ってます。夏場と言う要素も含めてね。
 だから現実的には、まず自分たちが先手を取って相手が狙っているパターンに持ち込ませない試合展開にさせるのが大事なんだよな。それだけに浦和戦やセレッソ戦のような形での失点が非常にもったいないわけで、うん。
 あんまり書かないといいつつ、結局、こんなにツラツラ書いてしまった・・・いやーん。
ではみなさん、明日からよい一週間を。... 記事を読む

「6月の勝利の歌を忘れない」の雑記その2。

昨日のブログで「6月の勝利の歌を忘れない」のDVDを見直したことを書いたら、ツイッター上でも同じようにしている人をたくさん発見しました。なんだかうれしいっすね。やっぱりサッカーファンの考えることって同じなんですね。
 ただこの作品はすでに廃盤になっているらしく、Amazonのマーケットプライスで新品を購入しようとすると、とんでもない高値になっていたことはアイタタタ・・・でしたけど。昨日の夕方見たときは、新品で5万円越えしていた。いくらなんでも高すぎでしょう(現在はそこまでではしないようです)。まぁ、youtubeにアップされているようなので、どうしても見たい方はそこで探してみるのもいいかと思います。
あと彼のインタビューが掲載されている、春に出た季刊エルゴラもAmazonのマーケットプライスでは5800円の値段になっているとのこと。ただこちらはまだ若干在庫があるので、書店経由で入手すれば定価で購入できるはずです。
季刊エルゴラ 2011年 05月号 [雑誌]/著者不明

¥580
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 さてこのDVDの感想は昨日も書いたのですが、今日ももう少しだけ。
なんというか、当時は何気ないと思っていたシーンでもイチイチ考えてしまうんですよね。例えば冒頭で、松田直樹がマッサージを受けながら、「これどういうので使うの?」とカメラを回して映像を撮っている代表スタッフに尋ねる場面。「NHKとかフジテレビに売るの?」、「それもありえない話ではないけど・・・」みたいな、なんとも思わないで見ていた、たわいもない会話ですよ。でもさ、発売から9年後に。こんな思いで、松田直樹の発言を見なければならないわけじゃない。
 ラストシーンもしかりです。
ベスト16で散ったトルコ代表戦後のロッカールームの様子を伝えて、この作品は幕が閉じるんですが、サッカー協会の方が、敗戦で深くうなだれる選手たちの前で、こう言います。
「・・・2006年、2010年とワールドカップは続いていきます」
 このシーンを見た当時は、「次は2006年ってずいぶん先だな。ましてや2010年なんて・・・」と感じていたものですよ。すごく、すごく、遠い未来のことのように感じていた。
でも、いまは2011年なんですよね。
2006年も、2010年も、未来ではなく日本サッカーの過去としてすでに刻まれている。
SMAPの夜空ノムコウじゃないけれど、あの頃の未来に僕らは立っているんですよね。
しかも当時学生だった自分が、いっぱしのサッカーライターとして仕事してるんだもんな・・・・。
そんなことをしみじみと思いましたね。
ちなみにこの場面、松田直樹は「ディフェンダーはベテランでいこうよ!」と盛り上げて、「またフラットスリーでいくの?」と味方から突っ込まれていた。あははは。
 あー、松田直樹の自伝が読みたくなった。
読んだ後に、売ってしまったんだよなー。売らなきゃよかった。
闘争人―松田直樹物語 (SAN-EI MOOK)/二宮 寿朗

¥1,600
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さて。
今日は、等々力でフロンターレ対セレッソ戦の取材です。いろんな思いを背負ってピッチに立つ選手がいると思います。しっかり取材せねばな。... 記事を読む

今日のエルゴラ、そして「6月の勝利の歌を忘れない」の松田直樹を見て。

今日のエルゴラ。
昨日の午後に届いた悲しいお知らせにより、急遽紙面が差し替えとなりました。松田直樹選手が表紙です。一夜明けても、やっぱり信じられません。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
日本のサッカー界で別れの季節というのは12月なんです。天皇杯に勝ち残っていないクラブは、12月頭にシーズンが終わると、だいたいその後1週間ぐらいの全体練習を終えるとオフに入ります。だから取材する記者にとっても、クラブから離れる選手とは、そのシーズン後のわずかな練習期間が触れ合うことの出来る最後の機会になる。
 選手が所属クラブを離れる理由は、「移籍を志願している」、「引退を決断している」、「戦力外通告を受けている」などさまざまですが、やはりさびしいのが戦力外通告を受けた選手。シーズンが終わったばかりで、まだ次の移籍先が決まってない状態で彼らと別れの挨拶をしなければなりません。
 このとき、僕は「さよなら」とは言わないようにしている。「じゃあ、また」と言ってその選手と握手するようにしている。その選手がサッカーに携わる仕事にい続ければ、そして自分がサッカーの仕事を続けていれば、またどこかで会えると信じているからです。「さよなら」と言って別れると、なんかずっと会えない気がするんですよね。だって、その選手が現役選手としてであれ、指導者の道であれ、あるいは解説者業なりのメディアでの仕事なのかはわからないですけど、またサッカーの世界で会おうよという思いもこもっている。だから「さよなら」は言わないようにしているんです。
 でも松田直樹選手にはとはもう会えなくなってしまった。「さよなら」と言わなくてはならない。本当につらい「さよなら」だ。こんな悲しいことはないです。
昨日の夜、フロンターレの練習取材から帰ってきてから、あるDVDを見ようと思った。
 「6月の勝利の歌を忘れない」
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
2002年日韓ワールドカップのトルシエジャパンに密着していたドキュメント。もともとDVD用に収録していたのではなく、帯同している代表スタッフが撮影した映像を、岩井俊二監督が編集した作品で発売当時は大変話題になった。
六月の勝利の歌を忘れない 日本代表、真実の30日間ドキュメント DVD-BOX/出演者不明

¥7,980
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押入れから引っ張り出して見てみようと思った。
 見直すのは、一体何年ぶりだろう?
懐かしい顔ぶれだ。当たり前だけどみんな若い。トルシエは相変わらずだし、通訳のダバディもいい味を出している。中田英寿もいる。戸田和幸は赤いトサカだ。いまはフロンターレでプレーする稲本潤一もいる。このときのメンバーにはやはり思い入れがある。
そんな中で松田直樹は・・・やっぱり松田直樹だった。
彼らしいなと思ったシーンが、開幕前の決起集会での一コマだ。一番にプールに飛び込んでいって、その場を盛り上げたのは松田選手だった。さらに誰もが一目置いている中田英寿にも遠慮なく「ナカタが飛ぶぞ」コールをして彼をプールに落とし、ズブ濡れになっている中田英寿に頭をガシガシ叩かれていた。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 大会中はフラットスリーの右CBとしてレギュラーを担っている。そして初戦のベルギー戦では、ラインコントロールにミスが生じて、二列目から飛び出しで右サイドを破られて失点を喫している。トルシエからも呼び出されて、松田選手が厳しく咎められている場面もあった。
 その後、ロシア戦を控えた練習後。
最終ラインだけでラインコントロールの修正点をあれこれ話し合っている場面があった。
「ただアイツはすっげぇうるせいじゃん。でもまぁ、試合で点を取られなきゃいんでしょ。」
アイツというのはトルシエのこと。トルシエの理論通りでは、ときに守備に破綻が生じることもあるのは選手たちも痛感していた。そんな状況を踏まえて、松田選手はそう言い放っていたのである。こういうやんちゃっぷりも、なんだか彼らしいな。
そんな風に映像にのめりこんでいけばいくほど、そして「6月の勝利の歌を忘れない」を見終わっても、やっぱり松田直樹のプレーがもう二度と見られなくなったなんて信じられなかった。
本当に残念です。
心からご冥福をお祈り申し上げます。... 記事を読む