「6月の勝利の歌を忘れない」の雑記その2。

昨日のブログで「6月の勝利の歌を忘れない」のDVDを見直したことを書いたら、ツイッター上でも同じようにしている人をたくさん発見しました。なんだかうれしいっすね。やっぱりサッカーファンの考えることって同じなんですね。
 ただこの作品はすでに廃盤になっているらしく、Amazonのマーケットプライスで新品を購入しようとすると、とんでもない高値になっていたことはアイタタタ・・・でしたけど。昨日の夕方見たときは、新品で5万円越えしていた。いくらなんでも高すぎでしょう(現在はそこまでではしないようです)。まぁ、youtubeにアップされているようなので、どうしても見たい方はそこで探してみるのもいいかと思います。
あと彼のインタビューが掲載されている、春に出た季刊エルゴラもAmazonのマーケットプライスでは5800円の値段になっているとのこと。ただこちらはまだ若干在庫があるので、書店経由で入手すれば定価で購入できるはずです。
季刊エルゴラ 2011年 05月号 [雑誌]/著者不明

¥580
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 さてこのDVDの感想は昨日も書いたのですが、今日ももう少しだけ。
なんというか、当時は何気ないと思っていたシーンでもイチイチ考えてしまうんですよね。例えば冒頭で、松田直樹がマッサージを受けながら、「これどういうので使うの?」とカメラを回して映像を撮っている代表スタッフに尋ねる場面。「NHKとかフジテレビに売るの?」、「それもありえない話ではないけど・・・」みたいな、なんとも思わないで見ていた、たわいもない会話ですよ。でもさ、発売から9年後に。こんな思いで、松田直樹の発言を見なければならないわけじゃない。
 ラストシーンもしかりです。
ベスト16で散ったトルコ代表戦後のロッカールームの様子を伝えて、この作品は幕が閉じるんですが、サッカー協会の方が、敗戦で深くうなだれる選手たちの前で、こう言います。
「・・・2006年、2010年とワールドカップは続いていきます」
 このシーンを見た当時は、「次は2006年ってずいぶん先だな。ましてや2010年なんて・・・」と感じていたものですよ。すごく、すごく、遠い未来のことのように感じていた。
でも、いまは2011年なんですよね。
2006年も、2010年も、未来ではなく日本サッカーの過去としてすでに刻まれている。
SMAPの夜空ノムコウじゃないけれど、あの頃の未来に僕らは立っているんですよね。
しかも当時学生だった自分が、いっぱしのサッカーライターとして仕事してるんだもんな・・・・。
そんなことをしみじみと思いましたね。
ちなみにこの場面、松田直樹は「ディフェンダーはベテランでいこうよ!」と盛り上げて、「またフラットスリーでいくの?」と味方から突っ込まれていた。あははは。
 あー、松田直樹の自伝が読みたくなった。
読んだ後に、売ってしまったんだよなー。売らなきゃよかった。
闘争人―松田直樹物語 (SAN-EI MOOK)/二宮 寿朗

¥1,600
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さて。
今日は、等々力でフロンターレ対セレッソ戦の取材です。いろんな思いを背負ってピッチに立つ選手がいると思います。しっかり取材せねばな。... 記事を読む

今日のエルゴラ、そして「6月の勝利の歌を忘れない」の松田直樹を見て。

今日のエルゴラ。
昨日の午後に届いた悲しいお知らせにより、急遽紙面が差し替えとなりました。松田直樹選手が表紙です。一夜明けても、やっぱり信じられません。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
日本のサッカー界で別れの季節というのは12月なんです。天皇杯に勝ち残っていないクラブは、12月頭にシーズンが終わると、だいたいその後1週間ぐらいの全体練習を終えるとオフに入ります。だから取材する記者にとっても、クラブから離れる選手とは、そのシーズン後のわずかな練習期間が触れ合うことの出来る最後の機会になる。
 選手が所属クラブを離れる理由は、「移籍を志願している」、「引退を決断している」、「戦力外通告を受けている」などさまざまですが、やはりさびしいのが戦力外通告を受けた選手。シーズンが終わったばかりで、まだ次の移籍先が決まってない状態で彼らと別れの挨拶をしなければなりません。
 このとき、僕は「さよなら」とは言わないようにしている。「じゃあ、また」と言ってその選手と握手するようにしている。その選手がサッカーに携わる仕事にい続ければ、そして自分がサッカーの仕事を続けていれば、またどこかで会えると信じているからです。「さよなら」と言って別れると、なんかずっと会えない気がするんですよね。だって、その選手が現役選手としてであれ、指導者の道であれ、あるいは解説者業なりのメディアでの仕事なのかはわからないですけど、またサッカーの世界で会おうよという思いもこもっている。だから「さよなら」は言わないようにしているんです。
 でも松田直樹選手にはとはもう会えなくなってしまった。「さよなら」と言わなくてはならない。本当につらい「さよなら」だ。こんな悲しいことはないです。
昨日の夜、フロンターレの練習取材から帰ってきてから、あるDVDを見ようと思った。
 「6月の勝利の歌を忘れない」
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
2002年日韓ワールドカップのトルシエジャパンに密着していたドキュメント。もともとDVD用に収録していたのではなく、帯同している代表スタッフが撮影した映像を、岩井俊二監督が編集した作品で発売当時は大変話題になった。
六月の勝利の歌を忘れない 日本代表、真実の30日間ドキュメント DVD-BOX/出演者不明

¥7,980
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押入れから引っ張り出して見てみようと思った。
 見直すのは、一体何年ぶりだろう?
懐かしい顔ぶれだ。当たり前だけどみんな若い。トルシエは相変わらずだし、通訳のダバディもいい味を出している。中田英寿もいる。戸田和幸は赤いトサカだ。いまはフロンターレでプレーする稲本潤一もいる。このときのメンバーにはやはり思い入れがある。
そんな中で松田直樹は・・・やっぱり松田直樹だった。
彼らしいなと思ったシーンが、開幕前の決起集会での一コマだ。一番にプールに飛び込んでいって、その場を盛り上げたのは松田選手だった。さらに誰もが一目置いている中田英寿にも遠慮なく「ナカタが飛ぶぞ」コールをして彼をプールに落とし、ズブ濡れになっている中田英寿に頭をガシガシ叩かれていた。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 大会中はフラットスリーの右CBとしてレギュラーを担っている。そして初戦のベルギー戦では、ラインコントロールにミスが生じて、二列目から飛び出しで右サイドを破られて失点を喫している。トルシエからも呼び出されて、松田選手が厳しく咎められている場面もあった。
 その後、ロシア戦を控えた練習後。
最終ラインだけでラインコントロールの修正点をあれこれ話し合っている場面があった。
「ただアイツはすっげぇうるせいじゃん。でもまぁ、試合で点を取られなきゃいんでしょ。」
アイツというのはトルシエのこと。トルシエの理論通りでは、ときに守備に破綻が生じることもあるのは選手たちも痛感していた。そんな状況を踏まえて、松田選手はそう言い放っていたのである。こういうやんちゃっぷりも、なんだか彼らしいな。
そんな風に映像にのめりこんでいけばいくほど、そして「6月の勝利の歌を忘れない」を見終わっても、やっぱり松田直樹のプレーがもう二度と見られなくなったなんて信じられなかった。
本当に残念です。
心からご冥福をお祈り申し上げます。... 記事を読む

スパサカ。

月曜深夜に放送しているので、見逃しがちなTBSの「スーパーサッカー」。
その時間は寝ているので、毎週録画してあとで見ているのですが、今週の放送はなでしこジャパンをゲストに招いてのトークでした。ついに国民栄誉賞も受賞ですかー、すごいわ。
 なかなか面白かったですね。
まず帰国時、澤さんが「お寿司を食べたい」と言っていたことに着目し、近賀ゆかり選手の実家であるお寿司屋さんに行き、「なでしこイレブン寿司」を父親に作ってもらう企画を実施してました。
 2トップの安藤梢選手と川澄奈穂美選手は、スピードとキレがあるので「イカ」、澤穂希選手は寿司の王様ということで「中トロ」、岩清水梓選手は、センターバックとして守備をシメる意味で、貝の中でも王道の「赤貝」とか、趣向を凝らしていました。近賀ゆかり選手は、右サイドバックとして上下動を繰り返し、攻撃に守備に、粘って粘って戦い抜いてきたので、「納豆」でした。
鮫島彩選手は寿司ネタにサメがないので「カニ」とか、かなり強引なのもありましたけど、そこは「小さいことは気にするな!ワカチコ、ワカチコっ!」ってことでいいと思います(古いよ、ネタが)。
最後に佐々木則夫監督は、イレブンを包み込むっていうことで「かんぴょう巻」。「則夫だから、ノリで包むってことで」とか、キレ味抜群のダジャレも発揮していました。
 あと澤選手に向けて、中村憲剛選手から祝福のVTRも流れていました。
その中で「怪物だなんて言ってません!」と、ある報道を全力否定(笑)。たぶん、これかな?
憲剛も応援「沢さんは最初に会った怪物」
http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20110713-804215.html
 僕が取材したときとは別の日なので、真相はわかりませんが。まぁ、小学生時代の2歳上の上級生って、ものすごく大人でもありますからね。澤選手について語るときの中村選手が、ものすごく腰が低くなっていたのも、ちょっとわかる気がします。
なお自分が取材したときは、「同じ2歳上の伊藤宏樹さんには、すごいタメ口をきいてますけどね」と律儀にオチをつけてくれてました(笑)。
澤選手の自伝「ほまれ」にも、ちゃんとケンゴ選手の話題は出てきてますよ。
ほまれ/澤 穂希

¥1,680
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ドイツ大会は澤の大会。

 なでしこジャパン、帰国しましたね。なでしこフィーバーですね。
この優勝、海外では「ドイツ大会は澤の大会」と表現されているとのこと。大会最優秀選手賞、ボランチでありながら、得点王を獲得。そして試合終了間際の劇的同点弾。記録も記憶も刻みましたからね。文句なしだと思います。
 ヴェルディを長く取材させてもらっていたので、澤穂希選手にも何度かインタビューしたことがあります。
 こちらの質問にはすごく的確に答えてくれるし、とにかく頭の回転が早い人だなーというのが感想でした。そして自信に満ち溢れている。ずっとトップを走り続ける人のメンタルってこういうものなんだろうなーと思ったし、男子のフットボーラーとはまた違った印象を受けたことを覚えております。
 あとベテランといわれる年齢になったからこそ、「最近、サッカーが楽しくなってきたんですよ」とも言っていました。若いときとは違ってプレーの選択肢が増えて、パスの質、リズムを変える工夫など、頭を使うプレーが楽しいと。そういうサッカー観の変化が興味深かったですね。
「もし、サッカー選手になっていなかったら?」という話題の時には、「弁護士かな」とも言っていました。資格を取るのが好きだそうです。似合ってそうですね。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 これは、マイ手帳のサインコーナーにある澤選手のサインです。
さて、仕事に戻ろう。... 記事を読む

日本がワールドカップで優勝した日。

$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
ワールドカップトロフィーを掲げる澤穂希.
いやはや、朝からしびれました。ワールドカップで優勝すると、こういう気持ちになるんですね。はー。こんな光景、キャプテン翼の世界ですよ。いや、キャプテン翼よりも先に実現してしまうんだもんな。
この日の試合展開もそうですが、現実は漫画よりもドラマティックで、エキサイティングで、スリリングで・・・あとはなんだ?うん、わかんないけど、最後まで絶対にあきらめない気持ちとか、夢を叶えるチカラとか、そういうのも全部ひっくるめて、見ている人の心に響く戦いぶりでした。あの「最後まで絶対にあきらない気持ち」っていうのは、彼女たちの才能ですよね。本当にすばらしい。
 一応サッカーライターのはしくれなので、試合を少し冷静に振り返ってみます。
前半は無失点で済んでいるのが不思議なぐらい防戦一方でした。アメリカが高いラインで激しいプレッシングを敢行。澤のところをかなりケアされていて、後ろからのビルドアップもままならなくて、奪ったボールを縦に入れても、すぐに取られて逆に相手の速いカウンターを受け続ける悪循環。アメリカのプラン通りのサッカーをされていたと思います。ただ守備を崩されながらも、最後の局面で必死に身体を寄せて守っていた。相手のシュート精度にも助けられてましたけど、あの立ち上がりに一本でも決められていたら、0-2、0-3となっていた可能性もあったと思ったぐらい。本当に心臓の悪い前半だった。
 後半も劣勢は変わらず。ワンバックとの空中戦はよく抑えていたのですが、カウンターからモーガンのスピードにやられて失点。それでもサイド攻撃から打開して、最後は逆サイドから中に走りこんでいた宮間が、クリアボールのこぼれ球を拾ってゴール。「なんでそこにいるの?」という「そこにタニ」、「そこに悠」に次ぎぐ、「そこにあや」でしたな。
 延長戦前半に、警戒していたワンバックにヘディングを叩き込まれたときは、さすがにダメかと思ったがそこから追いつくんだもんな。CKから決めた澤穂希の魂のダイビングシュートもミラクルでしたけど、それよりも評価したいのは、そのCKを取ったプレーですよ。澤のロングパスに反応していた右サイドバックの近賀ゆかりですからね。延長後半のあの時間帯にサイドバックがゴール前に攻撃参加しているんだから、恐れ入りますよ。彼女の攻撃参加が奇跡的な同点劇を呼び込んだのだから、あのプレーはもっともっと評価すべきですよ。
 PK戦は、1本目で勝負が決まったんじゃないかな。
まずGK海堀がアメリカの1本目を足で止める。ただこういうときって失敗が連鎖するというか、日本も決まらない流れが生まれがちなんですよね、PK戦も場合。でも宮間の落ち着きが半端ない。小刻みにステップワークするアメリカGKのソロの動きを冷静に見極めて、逆をついて成功。
 最後のキッカーになった4人目の熊谷の「決めたらたぶん勝ちだと思ったけど、確信はなかった。みんなが喜ぶ姿を見ていて、喜んだ」っていうコメントにも爆笑。だって、「決めたらワールドカップで優勝」というシチュエーションでのPKですよ。世界中のサッカー選手でも感じたことのない大プレッシャーなのに、あんまり気づいてなかったっていうね。天然かっ。
 はー、ワールドカップで優勝してしまうんだもんな。
岡田武史前監督は、日本代表のワールドカップベスト4を掲げて臨みました。あのベスト4宣言も、もともとは「韓国代表だって(日韓大会で)ベスト4まで行ったんだから、俺たちだっていける」というのがきっかけでベスト4を目指したと記憶しています。でもさ、なでしこが優勝したんだから、男子だって「ワールドカップ優勝を目指す」と口にしたっていいと思う。無理だよ、じゃなくて男子もやったろうじゃん、てなっていこうよ。そういう意味でも、本当にいろんなメッセージのこもった優勝だったと思うわ。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
今日のエルゴラ、フロンターレが表紙だったんだけど、すっかりかすんでしまったぜ(笑)。まっ、ワールドカップで優勝したんなら仕方がないよね。
本当におめでとう、なでしこジャパン。... 記事を読む

等々力取材。

昨日は等々力で川崎フロンターレ対アビスパ福岡を取材。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 ドラえもんも応援に駆けつけてました。
フロンパークでは子供との撮影会がありました。いいなぁー。試合前はのび太くんが始球式をしたし、スタンドに長さ約40メートルの大型ドラえもんフラッグが登場しましたからね。もともとは、9月3日に「藤子・F・不二雄ミュージアム」が川崎市にオープンするので、それでコラボできたみたいですが。。。。なんといっても「あの」ドラえもんですからね。実現にこぎつけるまでは、相当大変だったみたいです。
 スカパー!の中継打ち合わせでは、秋田豊さんが解説でした。
秋田さんとはまだ2度目の面識なのですが、相馬さんがフロンターレでやっている戦術のことをわりと僕に聞いてくるんですよ。「こういうやり方だけど、練習ではどうなの?」とかなどなど。僕ごときでは日々の練習と取材で得た知識の範囲でしか話せないのですが、元日本代表・秋田豊さんとサッカー談義(議論?)させていただけると、非常に勉強になります。試合後の監督フラッシュインタビューを見ていたら、相馬さんにガツガツ突っこんでいてちょっと面白かったです。
 試合は最下位・福岡に辛勝。
収穫と課題の両方のポイントがあった試合だったと思いますし、福岡のプランにうまくやられたところもありました、そのへんのあれこれは、エルゴラに書きましたんで、そちらを買って読んでくださいということで(休刊日ゆえ火曜発売なのでご注意を!!)。
 ただ正直、後半、3-0になった時点で等々力は「フロンターレがあと何点取るのか?」という空気になっていたと思いますね。だって6月には大宮戦の5-0ってのがありましたから。そしたら岡本選手に見事な2発を見舞われ、残り15分でまさかの3-2。終盤は、フロンターレも暑さで足が止まり、福岡のパワープレー攻撃にバッタバタ。終了直前にはエリア内で實藤選手がハンドを取られてもおかしくない場面もありました。フロンターレとしてはラッキーな判定でしたが、よくよく考えたら、先週のマリノス戦のロスタイムではこちらがエリア内での相手のハンドを見逃されるアンラッキーな判定がありましたからね。まぁ、そんなもんです。
ナイターゲームだったので、取材を終えて自宅に帰るとだいたい日付が変わってます。土曜だったんで、フット×ブレインが放送してました。ゲストは、情熱大陸にも出てたブックディレクターの幅さんでした。サッカーマニなんすね。例によって、本棚を作成。いいチョイスしてたわ。
 もう一度、冷静に見直して原稿を書こうと、試合映像を分析していたのですが、そしたらすっかり朝方に・・・・そりゃ、なでしこジャパン見るでしょ。いやはや・・・大興奮でしたわ。。敵地で3連覇を目指すチャンピオンに勝つなんて、日本サッカー史上ナンバーワンのジャイアントキリングでしょ?
 もう言葉にならない・・・試合中はツイッターでもつぶやいてましたが、最初は山王工業に挑む湘北の気分でしたわ。でも善戦じゃ終わらなくて、本当に我慢強く戦って、延長に入って丸山のゴールでついに先制。延長後半の地元の大声援も「こんな応援聞こえんわー!」と湘北ベンチメンバーの気分だったもんな。本当にすごかったわ。震えたし、しびれたし、吠えたわ。
あの歴史が変わった瞬間の感覚は、朝起きてニュースで結果を知ったり、録画で見ても味わえないわ。MOMは澤穂希選手ですね。自分が採点していたら、たぶん8.5点か9.0点クラスだと思う・・・勝利の価値といい、それぐらいの試合だったからね。というか、そういう点数はこういう試合じゃないとつかられないですから。
 うーん、本当にいいものをみせてもらった。なんか最近、サッカーで感動し過ぎだわ、おれ。... 記事を読む

鹿島対川崎F戦。

土曜日は、カシマスタジアムへ。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 相変わらず遠かったっす。そして涼しいというよりも、上着がいるぐらい寒かったですね。おかげで、モツ煮込みを美味しく食べたけどなっ!
 試合は、10人になったフロンターレが怒涛の反撃で0-2から同点に追いつく劇的な展開。
しかも一度はゴール認定されたかと思った89分の同点弾が、鹿島側の抗議で取り消されながらもロスタイムに追いつくというしびれる展開でしたからね。G大阪戦のケンゴラッソといい、清水戦の終盤の決勝弾といい、ここ最近のフロンターレが見せる勝負強さには、ただただ脱帽させられてしまいます。
 とはいえ、あのノーゴールの判定を受けたときも「いやいや、もう一度何かあるかもな」と記者席では不思議と冷静な自分がいたんですよね。なんとなくこのままでは終わらない雰囲気が感じられました。
 それは取り消された判定に執拗な抗議をせず、すぐに気持ちを切り替えて再開しようとしていたフロンターレの選手たちの光景が目に入っていたからかもしれません。ああいう風に、選手がピッチに集中できているときって、やはりいいプレーが起きやすいですからね、うん。そういう意味では、フロンターレサポーターの「応援の切り替え」も見事だったと思います。チーム全体で「次だ、次!」になっていたんだろうな。
 とかいいつつも、本当にコバユウが決めた瞬間は、隣で見ていたライター・江藤さんと、「うわわぁぁーーーー!!」と声を出してしまったんですけどね。あはは。ほんと興奮させられましたわ。
 まぁ、試合の詳細は明日発売のエルゴラ(※表紙だぜ!)に書いているので、ぜひ買って読んでくださいませ。
 んでその原稿を鹿島の某ホテルで書いていたわけですけど、前節清水戦のときもそうだったのですが、アウェイ遠征でホテルにこもって原稿を書く場合は、自宅とは違って試合映像の確認ができないので、ちょっとストレスがありますねー。試合数時間後では、ネットの動画にもあがっていないので、スポーツニュースのダイジェストを待って、それでもろもろの場面を映像で確認するしかないです。特に今回の試合はオフサイドでの取り消しなどもありましたから、細かい部分の確認もしたかったのですが、それがなかなかできず、もどかしくもありましたわ。アウェイ連戦で原稿を書いたので、ちょっとそんなことを思いました。
 翌日は、お昼までかかって原稿を書き上げてから、高速バスで東京へ。
5連戦がようやく終わって、バスの中でもホッと一息でした。選手のキツさにはかなりませんが、原稿を抱える僕も何気にタイトでしたわ。よく頑張ったわ、おれ。
 次は一週間後に日産スタでマリノス戦です。
神奈川ダービーでもあり、2位・3位の直接対決でもありますね。注目を集めそうです。
それでは。... 記事を読む

中村憲剛選手の隠れた好プレー。

ようやく勝ったぜ、日本平。
いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 
 もうほんと、「コバユウ様々」って感じでしたね。小林選手の得点自体は、コーナーキックの二次攻撃から生まれたものでした。こぼれ球を拾った山瀬選手がクロスを挙げて、それを菊地選手がヘディング折り返して、ワントラップした小林選手がヒールで「えぃっ!」って流しこんだ形です。これで6得点目。後半途中出場が多い選手なので、驚異的な得点力です。
試合については、今日のエルゴラでも見開きでバッチリ書いてます。取材後、静岡のホテルにカンヅメで原稿2本を書き上げました。
$いしかわごうの「サッカーのしわざなのだ。」
 ドタバタの試合展開についてのマッチコラムと、ようやくJリーグ復帰弾を決めた稲本選手のコラムです。稲本選手の移籍後初ゴールネタは、去年、待てど暮らせど書く機会が巡ってこなかったですからね。いやー、長かった。Jリーグでは01年以来、10年ぶりのゴールだそうです。最近、話題沸騰中のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)の寸評もぜひどうぞ。
 さてあの清水戦の決勝点を見ていて、すごく不思議に思ったことがあったんですよ。
それはあのコーナーキックを獲得する前のプレー。映像が見れる人はぜひ確認して欲しいのですが、田中裕介選手からのスローインに反応したのは中村選手でした。思い切り良く飛び出して、そこから高い位置での仕掛けによって獲得したのが、あのコーナーキックだったわけです。
 そもそもこの時間帯、フロンターレで10人となって相手に押し込まれていたわけで、勝ち点1でも悪くない状況でもありました。実際、この直前には高木選手のミドルシュートがバーを直撃するなど肝を冷やしています。そんな流れの直後に、あえてボランチの選手が中盤の持ち場を離れるリスクを背負って、攻撃に出て行った。その結果生まれたワンチャンスだったわけです。
・・・なんで中村選手はあんな勇気ある飛び出しができたのか。あの決断というのは、勝算というか、理屈ありきで下したプレーだったのか。それとも、いわゆる「ゴールが匂った」という本能的なプレーだったのか。すっごく気になるわけですよ。
 試合後のミックスゾーンで聞くつもりだったのですが、他の選手を取材しているときに中村選手が出てきてしまったので、残念ながらタイミングが合わなくて捕まえられず。そして昨日の練習後、ようやく聞くことができました。
 「あれは隠れた好プレーだったと思うんですよ」と中村選手に伝えると、「実は誰もそこに触れてくれなくて・・・」と笑顔。そしてあのときの判断については、こう語ってくれていました。
「今年は、チームとしてああいうチャレンジをしているので、自分が前に行っても誰かがカバーしてくれると思って出て行きました。それに誰かが大きな動きをしないと、チャンスも生まれないと思ってました」
 つまり、勇気を持って前に出て行くという、相馬監督になってからずっと取り組んでいた姿勢が生んだ、根拠あるプレーだったということです。普段の意識付けがあったから、身体が反応してあの飛び出しにつながった。もちろん、あの勝負どころを嗅ぎ分けることのできる中村憲剛という選手個人の優れた状況判断も加わってのものだったとも思いますけどね。
 うん、こういう風に選手に直接話を聞くことで、彼らの思考を垣間見ることができるし、自分のなかに抱えていた疑問が解消されると、すごくうれしくなりますわ。サッカーライターをしていてよかったなと実感するときですわ。ちなみにこのとき、「そこまでちゃんと見てくれているのは、いしかわさんだけですよ。ありがとうございます」と中村選手からお褒めの言葉までいただいてしまいました・・・ふふふ、恐縮です。
 
 さて明日・・というか、今日は鹿島で取材です。5連戦をいい形で締めくくれたらいいですな。... 記事を読む