どうも、いしかわごうです。
先週末は等々力取材。ガンバ大阪戦は4-0で勝利。
立ち上がりに、狙っていたカウンターで先制点。さらにその直後には相手が1人退場になりました。
まだ立ち上がりの10分の段階で、1点のリードと1人多いアドバンテージを得ることができました。それが試合の大勢を決めたと言っても過言ではないでしょう。
ここで注目して欲しいのは、その退場となったファウルは先制点を奪った直後のキックオフからの流れで生まれたということです。
1点とっても落ち着かない。もっとアグレッシブに襲いかかる。チームが必要としていたことが出来ました。
試合後のミックスゾーン。
谷口彰悟が現れたので、彼に声をかけて呼び止める。日本代表なので、他の記者が一斉に寄ってきました。かなり細かいことを聞こうと思っていたのだけど、周りに人がたくさん集まってきたので、無難な質問に切り替えることにしました・笑。
その中でもやはり鬼木監督が不在の影響は聞きました。
この試合に向けた最大のトピックは、何と言っても鬼木監督が不在だったことだからです。チームを指揮して6年目。鬼木監督が不在で戦う試合は、これが初めて。寺田周平コーチが指揮を執りました。
少なくない影響はあったはずで、キャプテンとしてチームに何か働きかけはしたのか。そんな質問をしてみました。
「監督がいないというところで動揺がなかったとは言い切れないです。ただ、コーチングスタッフの皆さんを信頼しているので、不安に思うことはそんなになかった。そこはみんなで協力しあっていました」
では、具体的には何かしたのか。彼はこう明かしてくれました。
「声を出そうと。このチームは声が少ないと感じていました。とにかく、なんでもいいから前向きな言葉、要求をしてみんなで盛り上げながらやっていこうよと。それは周平さんからも言われていたし、オニさんにもビデオを通して言われていました。殻を破る、というわけではないけど、みんなでやっていこうよ。それは掲げてみんなでやりました」
確かに、このチームは(特に若手が)大人しいということを家長昭博や小林悠も指摘していました。
この試合で、実際にどういう声がけやコーチングがピッチで飛び交っていたのかはわかりません。ただ、谷口が「殻を破る」と表現したように、きっと選手の中でも何かが変わり始めた手応えもあったのだと思います。
「良いきっかけになりそうですね」と水を向けると、彼はうなづきました。
「やはり点も取れたし、みんなモヤモヤしている部分もあったと思います。そこが吹っ切れてくれればいいと思う。チームとして常に進歩しながら、前に進んでいく。そこは変わらずやっていきたいです」
というわけで、試合についてはレビューでたっぷり語っています。
開始10分でほぼ決着がついた試合でしたが、なぜそうなったのかを掘り下げております。ラインナップはこちらです。
■「そういう自分の体験を入れてお話ししてくれた。そこで、みんなそういうゲームにしたいと思っていたし、僕もその通りだと感じました」(脇坂泰斗)。寺田周平コーチが試合前に語った、試合に入るときの心構えとは?
■「そのタイミングでダミアンが必ず入ってくると理解しています。練習通り、スムーズに出来たんじゃないかなと思います」(マルシーニョ)。ハイプレスで来るからこそ、背後にはスペースがある。電光石火の先制弾にあった狙い。
■「あそこに入れて得点になるのもそうですが、入れた後に次は中が閉まるので、今度は外が空いてくるところにも繋がってきます」(脇坂泰斗)。随所に見せたL.ダミアンの活かし方〜Ver.2022とは?
■「これがフロンターレの形なんじゃないかなと思います」(マルシーニョ)、「そこは緩めずにいこうと選手間でも話していたし、全員が連動して守備ができたのがよかったと思います」(脇坂泰斗)。もっとアグレッシブに襲いかかる。先制点を奪った直後に見せた貪欲な姿勢が引き起こした退場劇の背景にあったもの。
■「コーチングスタッフの皆さんを信頼しているので、不安に思うことはそんなになかったです。そして、こんな時だからこそ・・・」(谷口彰悟)。指揮官不在の一戦で、キャプテンがチームに呼びかけたこととは?
全部で約9500文字です。ぜひ読んでみてください!!
「この一瞬という永遠の中で 」 (リーグ第21節・ガンバ大阪戦:4-0)
ではでは。