どうも、いしかわごうです。
先週末はJリーグ開催。
川崎フロンターレはベガルタ仙台と対戦しました。
東日本大震災から10年という節目で迎えた復興祈念マッチでした。
仙台イレブンは特別な思いを背負ってこの試合に臨んできたのは当然のこと。
しかし王者は手を抜きません。その思いを上回る強さを見せて得点という数字で突きつけました。前半だけで4得点の容赦ない展開。
結局、5-1で大勝を飾りました。
とはいえ簡単なゲームだったわけではありません。試合後の鬼木監督が言います。
「今日のゲームは、仙台のホーム開幕戦で、いろんな雰囲気に飲まれてもおかしくなかったと思ってます」
王者としてたくましくなっていることを示したゲームだったと言えますね。
一言で「10年」と言っても、その間にはベガルタ仙台だけではなく、川崎フロンターレにもいろいろなことがありました。
でも、紆余曲折がありながらも、攻撃的なサッカーをぶれずにやり続けてきたことで、ついに頂までたどり着いたわけです。
そんな時に、ふと思い出したのが、かつてイビチャ・オシムがサッカーダイジェストのインタビューで言っていた言葉でした。
「守るのは簡単ですよ。要は、作り上げることより崩すことは簡単なんです。家を建てるのは難しいが、崩すのは一瞬。サッカーもそうでしょう。攻撃的ないいサッカーをしようとする。それはいい家を建てようとするのと同じ意味。作り上げることは、つまり攻めることは難しい」
10年前、フロンターレは相馬監督でうまくいかず、その後は風間監督のもと、「攻めを作り上げるほう」に向かって強く舵を切りました。
攻めることは難しいです。時間もかかります・・・本当に。連敗していることで風当たりが強くなったこともありました。フロンターレにだって、苦しい時期もありました。
ただオシムは、最後にこう問いかけます。
「でもね、作り上げることのほうがいい人生でしょう。そう思いませんか?」
難しいからこそやりがいもある。そこにトライし続けてきたプロセスを、自分なりに観てきた自負もあります。
そしてオシムのこの言葉を聞くと、そうだよな。作り上げることのほうがいい人生だよな、と自分の人生にも気合いが入ります・笑。
そんな一戦の詳しい振り返りはnoteでたっぷりと。
■「メンバーを替えた試合で、勝ち点3を落としてはいけないと思っていた」(小林悠)、「鬼木監督からは『結果を出してこい』と言われました」(遠野大弥)。強い思いを持って臨んでいた3トップのユニット。そして小林悠とアンパンマンのマーチ。
■「特にサイドからのクロス、ボールの速さ、飛び込む速さに対して、クリアができなかった」(手倉森監督)。前半の4得点を生んだサイド攻撃。今季2アシスト目を記録した田中碧が「矢のようなクロス」を磨き続けている理由と、その手本とは?
■特別な思いを背負ってきた相手を圧倒し続けた前半のプレー強度。機能し続けた即時奪還とセカンドボール回収のメカニズム。
■残り約10分で披露した谷口彰悟のアンカー起用。あの意味から読み解く鬼木監督のリスク分散マネジメント術。
■「チームとして一歩一歩ですが、進んでいると進んでいると思います」(鬼木監督)。あれから10年。作り上げることのほうがいい人生でしょう。そう思いませんか?
全部で大体10000文字です。考察コラムも多めなので、ぜひどうぞ。
ではでは。