仙台戦レビュー:「ああいうミスからの失点というのは、サッカーでよくあること」(家長昭博)。真夏の我慢比べで、勝敗を分けたもの。


 どうも、いしかわごうです。
先週末は等々力取材。ベガルタ仙台戦でした。

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 難しい試合でしたね。前半が始まってから、中盤で人を捕まえられないとわかると潔くリトリートして〔5-3-2〕のブロックを構えてきた仙台を見て、「今日は簡単ではないぞ」と感じましたね。最終ラインに5枚が並び、その前に3ボランチが構える守備陣は、エサ巻きのような遊びのパスにも食いついてこず、綻びを見せません。

 こうなると、「真夏の我慢比べ」です。
そして我慢比べで負けるのは、「じれた方」か「ミスをした方」が負けるのが相場と言えます。

 そこで「自分たちがミスをしないかどうか」ではなく、「いかにして相手にミスを引き起こすのか」という発想で仕掛けられたことが、この試合の勝因のひとつだったかもしれません。

 ミスを誘うためには、狙いを持ってやり続けること。わずかに生まれるであろう綻びを見逃さない「観察眼」と、それをしっかりと仕留める力が必要になります。相手のミスから生まれた中村憲剛のあの決勝弾は、そういう積み重ねがあって生まれたものだとわかりますね。

 彼は第9節の鹿島アントラーズ戦と、第15節の清水エスパルス戦の2点目、そして今回の得点と、今季は自身の果敢なプレッシングからゴールに結びつけていますからね。これだけ続くと、偶然ではないと言えます。

「ああいうミスからの失点というのは、サッカーでよくあること。そこをしっかりと突けることができた」

 試合後、そう話していたのは家長昭博です。
均衡していた試合展開だったからこそ、ミスを見逃さず、しっかりと突くことが重要だとわかっているわけです。

一方のフロンターレの守備陣は、終盤にハーフナー・マイクが入ってから、谷口彰悟がこまめなラインコントロールを見せました。試合映像では伝わりにくいかもしれませんが、最後まで強気のライン設定で対応することで、ハーフナー・マイクをゴール前からなるべく遠ざけることで、事故が起きないように心がけていました。ミスで水を漏らさないように万全を期して守っていたわけです。

 拮抗した試合でしたが、勝敗を分けるのは細部なのだと思います。今回のレビューはそういった細部にフォーカスした内容になっております。

ラインナップはこちらです。

1.「僕がフリーで持っても、あまり来なかった。だったら、そこで変に食いつかせないで、テンポよくボールを動かして相手を動かそうと思っていた」(谷口彰悟)。なぜ前半は我慢比べになったのか。パスに食いつかず、バランスも崩さず構え続けた仙台守備陣に、ゲームを作れるCB・谷口彰悟が意識していたこととは?

2.「何かしてやろうという気持ちはあったが、それが空回りしてしまった」(守田英正)、「自分のところでは前半はポジショニングを取りきれなかった」(登里享平)。リベンジを誓っていた守田と、違いを作れなかった登里の位置取り。狙い通りの組み立てと崩しの形が作れなかった前半の原因は?

3.「相手のミスを突いた形だが、そこに至る過程には今までに自分たちがやってきた蓄積がでたもの」(中村憲剛)、自分は身長は低いが、走りながらのジャンプなので自信はあった」(登里享平)。積み重ねてきた狙いと予測、そして転がってきた幸運。相手のミスを見逃さない決勝弾はいかにして生まれたのか。

4.「できるだけ良いボールを競らせない。それは意識していました」(谷口彰悟)。ハーフナー・マイクとのエアバトルで強気のラインコントロールを続けた最終ライン。試合終盤に光るチーム全体の守備意識。リーグ最少失点を続ける要因とは?

以上、4つのポイントで、冒頭部分も含めて全部で約8000文字です。読めば、発見があるレビューになっていると思います。よろしくどうぞ。

積み重ねてきた狙いと予測、そして転がってきた幸運。相手のミスを見逃さない決勝弾は、いかにして生まれたのか。(リーグ第24節・ベガルタ仙台戦:1-0)

ではでは。





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