あの瞬間から4年。代表発表前日に、37歳の中村憲剛が語ってくれたこと。


どうも、いしかわごうです。

先日公開した清水エスパルス戦のゲームレビューに、「ポイント6」として中村憲剛選手に関する内容を「追記」しました。

 追記してまで書いた内容というのは、実は清水戦でのことではありません。この清水戦の前に、ガーナ代表との親善試合に向けた日本代表メンバー発表があったのですが、その発表前日に、彼に現在の心境を聞いておきたかったのです。

 4年前、ブラジルワールドカップで落選を知ったときの彼の表情は、いまでも忘れられません。そしてワールドカップ前の最後のリーグ戦となった等々力での横浜F・マリノス戦では、ウォーミングアップに出てきた中村憲剛選手に対して、フロンターレサポーターから、超特大の横断幕が掲げられました。彼は「あの光景は一生忘れない」と言っています。

 あれから4年。
正確に言うと、あの落選から4年です。

 あのとき33歳だった彼に、「次のロシアを目指そうよ」なんて軽々しく言えるわけはありませんでした。

 なぜなら、2018年の中村憲剛は37歳という年齢を迎えます。年齢という「数字」と、それに伴う周囲のシビアな評価に対して、より戦わなくてはいけません。いくら中村憲剛といえど、4年後にJ1リーグでスタメンとしてやっているかどうか、もしかしたら現役を続けているかどうかもわかりません。

 しかし現実の彼は、2016年にはJリーグMVPを獲得。2017年にはクラブの初優勝に貢献します。そして2018年になってもスタメンとして高いパフォーマンスを発揮し続けています。

ワールドカップメンバーの代表発表を控えて、どんな心境なのか。

なにより、この4年は自分にとって長かったのか。それとも、早かったのか。

 そんなことをちょっとだけ聞いている内容です。

・・・・とはいえ、あくまで「追記」として残しておこうと思って書いたものなので、そのつもりで読んでくださいね。

6.(※5月22日追記)「10年から14年までの4年よりも、14年から18年の4年のほうが自分は良い選手になった・・・・気がする」。あの瞬間から4年。代表発表前日に、37歳の中村憲剛が語ってくれたこと。

これにより、清水戦のゲームレビューは全部で12000文字ほどのボリュームになっております。

ラインナップはこちらです。

1.「自分は(ボールを)収めるとかフィジカルとかじゃない。スペースをみんなに空けたりとか、味方がやりやすいようにとか、うまい具合にやれるように考えていた」(阿部浩之)、「全体的に流動性を持ってやれたと思う。去年もやっていたし、違和感なくやることができた」(家長昭博)。阿部浩之のゼロトップは、なぜ渋滞が起きずに機能したのか。そこにあった、ある確信。

2.「ウチがよくないときは幅が足りなかったり、深さがなくて、足元ばかりになってスペースがなくなってしまう」(長谷川竜也)。幅と深さを取って、絶妙なアクセントを攻撃に加えていたタツヤ。彼が齋藤学よりも起用されるのには理由がある。

3.「あんまり縦に急ぎ過ぎないようにはしていました。1点取ってからは、追加点とリスク管理のバランスを見ながらやっていた」(大島僚太)。ほぼパーフェクトだった前半。ボールを動かしながらも、あえて縦に急がないことでクリスランのカウンター発動を封じた、中盤のゲームコントロールを読み解く。

4.「ケンゴさんとは、もともと(守備の)イメージが一緒だし、守備のスイッチを入れることができた」(阿部浩之)。「スイッチの入れどころがうまい。言わなくても、(プレッシングを)かけてくれる。むやみやたらに行くんじゃなくて、相手が嫌がるようなプレスをかけてくれる」(奈良竜樹)。得点を決めた阿部浩之と中村憲剛が意識し続けたのは、「守備のスイッチ」。ボール支配率とボール回収率の両輪が生んだ圧勝劇と、その背景にあったものとは?

5.「前も前で、『もっとラインを上げろ』という声も(後ろに)あった。ただ後ろとしてもプレスがかかってない状態で上げるのはリスクが高い。じゃあ、どうするか」(奈良竜樹)。相手のパワーに後手を踏んだ後半の立ち上がり。3点目を取るまでの時間帯に、チーム内で起きていた齟齬と、改善すべき修正案とは?

6.(※5月22日追記)「10年から14年までの4年よりも、14年から18年の4年のほうが自分は良い選手になった・・・・気がする」。あの瞬間から4年。代表発表前日に、37歳の中村憲剛が語ってくれたこと。

以上、6つのポイント。約12000文字になっているので、じっくりと読んでみてください。

得点を決めた阿部浩之と中村憲剛が意識し続けた「守備のスイッチ」。ボール支配率とボール回収率の両輪が生んだ圧勝劇と、その背景にあったもの。(リーグ第15節・清水エスパルス戦:3-0)

よろしくどうぞ。





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