どうも、いしかわごうです。
金曜日は等々力取材。
ホーム開幕戦で湘南ベルマーレ戦でした。
試合は1-1。得点場面は、家長昭博選手からのシンプルなクロスを、そこに飛び込んでいった小林悠選手が頭で合わせた形でした。奇しくも、ACL蔚山現代戦、開幕戦ジュビロ磐田戦に続き、公式戦5得点連続でヘディングゴールとなっております。
試合後のミックスゾーンで家長選手は「適当に上げたら、ユウ(小林悠)がいたので」と話していましたが、ここの左サイドの崩しの場面を見てみると、フロンターレのサイド攻撃で考えると、あそこはその間を抜ける動きをしていた車屋紳太郎選手を使って深いところまでえぐって崩しきるのがセオリーです。例えば、ゼロックス・セレッソ大阪戦の長谷川竜也選手から大久保嘉人選手が合わせた形は、まさにその形で奪った得点です。
しかし、家長選手はあえてそのセオリーを使わなかったわけです。
このへんの判断は実は面白いところで、「フロンターレはサイドから崩し切ってくる」という狙いを逆手にとった点の取り方を見せつつあると思いますね。
現在は知念慶選手がワントップにいることで、相手の背後を突くボールも増えましたし、チームの攻撃は明らかに変わり始めています。2018年の鬼木フロンターレの輪郭が少しずつ見てきた感じがしますが、レビューではそういった進化についてもフォーカスして書いております。
「去年と何が変わったのか?」を知りたい人はぜひ読んでみてください。
書きました。約7500文字。/ 公式戦5得点連続のヘディング弾は、偶然か、それとも必然か?湘南守備陣の間抜けを狙っていた車屋紳太郎と、その狙いを囮に攻略した家長昭博による左サイド攻撃を読み解く。(第2節・湘南ベルマーレ戦:1-1) https://t.co/1nXc3ZmmN1
— いしかわごう (@ishikawago) March 3, 2018
今回のラインナップはこちらです。
1.「足元じゃなくて、一つ前のスペースに放り込んだり、裏のボールもうまく使えていた。相手はプレッシャーをかけにくかったと思う」(車屋紳太郎)。湘南にプレッシャーをかけさせず、自陣に押し込み続けた前半。その要因とは?
2.公式戦5得点連続のヘディング弾。湘南守備陣の間抜けを狙っていた車屋紳太郎と、その狙いを囮に使って攻略した家長昭博による左サイド攻撃を読み解く。
3.「ハーフタイムに、オニさん(鬼木監督)が『相手のDFラインが戻る前にボールを入れろ』とシンタロウに言っていて、それをアキくんがやった」。初ゴールを挙げた小林悠が語る、攻め筋の使い分けと、攻撃陣の伸びシロを増やしていくために必要な変化。
4.「シンプルなロングボールだったりが効いているところもあったが、それで全体が間延びしてしまうところもあった」(谷口彰悟)。背後を狙う攻撃によって保ちにくくなる、チーム全体コンパクトさ。あらためて守備陣に求められた、先制後の試合運びとリスクマネジメント。
5.「あれはDFが頑張ってくれたおかげ」(新井章太)。試合終盤、野田隆之介との1対1を止めたビッグセーブ。その駆け引きにあったものとは?
以上、5つのポイントで約7500文字。読みごたえ、十分ですのでよろしくどうぞ。
ではでは。