どうも、いしかわごうです。
日本代表、オーストラリア代表に勝利してロシアワールドカップ出場を決めました。
いやー、めでたい。よかった、よかった。
現在のオーストラリア代表。
従来のパワーを押し出したサッカーではなく、パスサッカーに磨きをかけるスタイルを志向しています。確かに試合を見る限りでは、GKがロングボールを蹴らずに最終ラインからつなぐことに徹底していたり、サイドからの局面も簡単にはクロスをあげずに崩そうとしたりと、スタイルへのこだわりは感じました。
ただハリルホジッチ監督は、そこを狙い撃ちした選手起用と戦法を採用。
本田圭佑や香川真司を起用せず、前線にカウンターで揺さぶれる3トップと、井手口&山口のインサイドハーフで仕留める。そしてそれが笑っちゃうぐらいハマっての勝利(それだけじゃないですが)。これは監督の手腕が見事だとしか言いようがないです。ちょっとしびれました。
もっとも、日本のこの出方を見てサッカーを変えてきたり、違う引き出しを使ってきたらまた展開も違ったのかもしれませんが、そんなこともなく、オーストラリアは日本が嫌がることをほとんどやってこなかったですね。あまり怖さがありませんでした。
なんですかね・・・こういう相手に対するハリルホジッチ監督が対策の組み立て方って、マリノスのモンバエルツ監督がフロンターレと対戦するときの対策と、将棋で言う「棋風」が似てるんですよね・笑。以前、フローラン・ダバディ氏がフットボール批評でモンバエルツ監督にインタビューしてましたけど、やっぱり両者は通ずるものがありますよ。
さて。
これで日本代表はワールドカップに6大会連続出場です。
初出場を土壇場で逃したドーハの悲劇が1993年ですから24年前。初出場を決めたフランスワールドカップ最終予選が1997年。2002年の開催国として出場することは決まってましたが、当時はワールドカップ出場が日本の悲願でした。
あれから20年。日本がワールドカップに出るのは「当たり前」や「ノルマ」と言われる時代になりました。ただお隣の韓国代表が今回は大苦戦しているように、出続けることは決して簡単じゃないです。
今回も「最終予選の初戦で負けた国が突破できる可能性は0パーセント」、「アジア予選でオーストラリアには勝ったことがない」などのデータがありましたが、それを覆しての出場権獲得です。そして、こうして日本サッカーの歴史も紡がれていくのだと思います。
さて。
川崎フロンターレクラブの新しい歴史を作るシーズンにしたいところ。週末にはルヴァンカップFC東京戦のセカンドレグがありますが、ファーストレグのレビューも公開中です。
渾身のレビュー書きました。約7500文字です。よろしくどうぞ!/ 鬼木フロンターレ対策として定番化してきた〔5-3-2〕システム。指揮官が打ち出した「対策の対策」とは?(ルヴァンカップ準々決勝1stレグ・FC東京戦:2-0)| https://t.co/Ohmylrgwau
— いしかわごう (@ishikawago) August 31, 2017
ラインナップはこちらです。
1.鬼木フロンターレ対策として定番化してきた〔5-3-2〕システム。指揮官が打ち出した「対策の対策」とは?
2.鬼木監督も賛辞を送った守備陣。「全体的には我慢強くやれたし、最近は最後に失点していたので、そういう意味でも我慢しながら2点目を取れたのは成長だと思う」(奈良竜樹)、「今までだと何本かのミスで崩れてしまったけど、そこで自分のリズムに持って行けた」(板倉滉)。後半に積極性を取り戻した板倉と、去年のシーズン前半の堅守を支えたエドゥアルドと奈良竜樹の組み合わせが見せた、抜群の耐久力。
3.守備面で光っていた、両翼の献身性。「思ったよりもサイドから来なかったですね。だから、ワンボランチのところが肝かなと思っていました。自分たちが意識的に締めていたし、あそこから前に良いボールが展開することもなかった」(田坂祐介)。「攻撃には全く納得はしてないですけど(苦笑)、守備に関してはしっかり戻れたかなと思います」(長谷川竜也)。
4.なぜ大久保嘉人はフリーで抜け出すことができたのか。そしてそれを阻止してゲームの流れを変えたGK新井章太の「読み」。「何百本・・・いや、何千本も1対1をやっていたので」。大久保と対峙した数秒間で、彼の頭の中にあった駆け引きとは?
5.まさに家長ゾーン。またも右サイドからのカットインから巻いて左足。冷静すぎた2得点をじっくりと解説。
以上、5つのポイントで全部で約7500文字です。読み応えありますから、週末に向けて、ぜひ読んでみてください!
鬼木フロンターレ対策として定番化してきた〔5-3-2〕システム。指揮官が打ち出した「対策の対策」とは?(ルヴァンカップ準々決勝1stレグ・FC東京戦:2-0)
ではでは。