多摩川クラシコレビュー:「そこで森谷!」と「まさに谷口!」による起死回生の同点弾。


 どうも、いしかわごうです。

土曜日はFC東京との多摩川クラシコを取材。

今回の多摩川クラシコは、「多摩川オカシコ」と銘打って、ビックリマンとのコラボグッズが展開されていました。

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 今の子はわからんと思うけど、ビックリマンシールの人気・・・・本当に凄かったんだぜ。

まさに社会現象で、僕ももれなく集めていました。同世代のケンゴ選手がめっちゃ興奮してましたけど、サッカーを頑張っていれば、ビックリマンシールになれるとか聞いてないっすよね・笑。

 試合の方は1-1のドロー。
0-1のまま、敗戦の影が忍び寄ってきたロスタイム直前、CKに谷口彰悟選手のヘディングでなんとか追いつきました。

 まずは森谷賢太郎選手の精度が素晴らしかったと思います。
試合前日のセットプレー練習で、彼は蹴っていません。しかし先月の天皇杯ザスパクサツ群馬戦ではキッカーをつとめてましたし、あの試合でもかなり質の高いボールを蹴っていました。

 そしてこの試合でも谷口彰悟選手の頭にドンピシャ。今年はCKでの得点力がかなり上積みされていますが、中村憲剛選手がおらずとも、セットプレーで可能性があるキックを蹴れるのは、森谷選手がいる強みでもありますね。Jリーグ通算100試合出場目でアシストを記録しました。

 そしてチームを救ったゴールを決めた谷口彰悟選手。
この日は本当に暑くて、試合終盤の彼は脱水症状だったそうです。その状態でピッチに立ち続け、ロスタイム直前にはヘディングゴールで起死回生の同点弾を決め、そして終了直前には韋駄天・永井謙佑の高速カウンターに一人で対応したわけです。頭が下がります・・・・というか、あんた、スゴイよ!

DAZN実況の下田恒幸アナが「まさに谷口!」と絶叫してました。「そこにタニ」ならぬ「まさに谷口」ですね。「そこで森谷!」と「まさに谷口!」から起死回生の同点弾が生まれました。

ただ、チーム全体としては、反省すべき内容でもあったと思います。まず狙い通りに攻めることができていた前半に仕留め損ねたこと、そしてその代償を後半に払わされたこと。この2点に尽きます。

 特に前半は、大島僚太選手とエドゥアルド・ネットのどちらかが、中盤で浮く状態になりました。ほぼフリーで前を向いてボールを持ってましたし、要は中盤で何でもできる状態でした。そこで勝負をつけてしまいたかったぐらいです。なぜ彼らがあれだけフリーだったのかは、レビューで詳しく分析しています。

そして反省しなくてはいけない、後半の対応。そこもレビューしております。

ラインナップはこちらです。

1.「もうちょっと前を向けるときはありました。向いてからのところは、もっとできないといけないですね」(大島僚太)。相手の出方を見て、空いているエリアを使う。前半の大島僚太が、中盤で自由に前を向けた理由とは?

2.得点が生まれるのは時間の問題だったはずの前半。にもかかわらず、絶好の決定機もポストに阻まれ、無得点でハーフタイムに。「一本の大事さを感じ切れるようにしたい」(阿部浩之)。改善策の二つのポイントとは?

3.前半に仕留められなかった代償を払った後半の立ち上がり。失点時、なぜ谷口彰悟は、中島翔哉のマークではなく、中途半端なポジショニングを取っていたのか。

4.小林悠のラインブレイクと、前線の流動性が消えた後半。ピッチ上の選手を悩ませていた、あるジレンマ。

5.「サイドにボールを運んだときに、3バックをもっと釣り出せればよかった・・・まだまだですね」(大島僚太)、「シンタロウ(車屋紳太郎)とエウソンの前に誰かがいて、そこを回って高い位置で相手を押し込んでという形が少なかった」(中村憲剛)。徹底し続けた後半のサイド攻撃で、足りなかった工夫とは?

6.「そこで森谷!」と「まさに谷口!」で生まれた起死回生の同点弾。鬼木監督が家長昭博ではなく森谷賢太郎を入れた理由。

7.(※追記)「右足であげさせたということは、左足ほどの(クロスの)質のボールはこない。そうなると、中がしっかりと弾かないといけなかった」。太田宏介の左足を警戒していたが故に起きた失点を悔やむ谷口彰悟。失点場面では何が起きていたのか。

 以上、今回は7つのポイントで約8000文字です(※8月7日夜にポイント7を追記)。読み応えたっぷりですので、よろしくお願いします。

前半に仕留められなかった代償を払った後半の立ち上がり。失点後の選手達が抱えていたジレンマとは?(リーグ第20節・FC東京戦:1-1)

ではでは。
それにしても、等々力で新・ヨシメーターが更新されなくてよかった・・・・・。

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ではでは。





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