どうも、いしかわごうです。
昨日の続きで、フットボールサミットの執筆話を。前回紹介できなかった「プロモ部2年目、伊藤宏樹の進む道」と「新等々力劇場の作り方」についてサラサラッと書いてます。お茶漬け感覚で読んでください。
●プロモ部2年目、伊藤宏樹の進む道
なんだか現役時代の伊藤宏樹よりも、プロモ部員になったからの伊藤宏樹のほうが、たくさん原稿を書いている気がします・笑。実際、現役時代よりも取材する機会や身近に接する機会が増えましたからね。
ただ社員2年目ともなると、一年目と比べて原稿の切り口が難しいもので、わりと原稿の内容とテイストは悩みました。2年目を迎えたヒロキー企画の変化と、ファン感謝デーの伊藤宏樹の役割という部分に注目したわけですが、読みやすさを重視しして、テイストとしてはあえて軽いタッチで書きました。
あと選手を中心に周辺取材していて感じたのは、選手にとっても、伊藤宏樹という選手出身のスタッフがフロントにいるのは、予想以上に大きいんだなということ。「つなぐ男」として伊藤宏樹の今後を楽しみにしたいと思います。
これは今だから言える話になりますが、自分がエルゴラの担当だった2009年のシーズン、もし最終節でリーグ戦優勝を果たしていたら、紙面用のインタビューをする予定の選手は、チームキャプテンの伊藤宏樹選手でした。残念ながら、優勝は果たせなかったのでインタビューをすることもなかったのですが、あのときもし優勝していたら、クラブはどうなっていたんだろう・・・と、ときどき思います。
●新等々力劇場の作り方
メインスタンドが出来た今年、等々力での応援の取り組みは何か変わったのか。その現状を調べるべく、川崎華族のコールリーダー・小俣海人さんを取材した原稿です。取材した翌日が締め切りという、かなりハードなスケジュールでの執筆しました・笑。
良い建物を建てるのには時間がかかるように、新しくなった等々力にあった良い応援スタイルを確立するのも、そんなにお手軽に出来上がったりはしないのでしょう。記者席から試合を見ているだけじゃわからないこともたくさんあるので、「そうなんだ!」という刺激的な話も聞けました。
この一冊を作り上げるまでの取材で、選手、監督、クラブスタッフに限らず、サポーターも含めて新しい等々力劇場を作るべく、まだまだ試行錯誤している段階なのだと感じました。そこで、ふと思い出したのが、かつてイビチャ・オシムがサッカーダイジェストのインタビューで言っていた言葉です。
「守るのは簡単ですよ。要は、作り上げることより崩すことは簡単なんです。家を建てるのは難しいが、崩すのは一瞬。サッカーもそうでしょう。攻撃的ないいサッカーをしようとする。それはいい家を建てようとするのと同じ意味。作り上げることは、つまり攻めることは難しい」
風間監督のもと、川崎フロンターレは「攻めを作り上げるほう」に向かって強く舵を切りました。攻めることは難しいです。時間もかかります・・・本当に。連敗していることで風当たりも強くなっています。
ただオシムは、最後にこう問いかけます。
「でもね、作り上げることのほうがいい人生でしょう。そう思いませんか?」
難しいからこそやりがいもある。そこにトライし続けているプロセスを、しっかり見届けたいと思います。
週末は天皇杯ですね。対戦相手は、松江シティでマルこと谷尾選手がいます。負けは許されません。なにより、一つ勝ってチームの雰囲気を変えてもらいたいと思います。
ではでは。