どうも、いしかわごうです。
神戸戦は5-0で勝利。
久しぶりの大勝となりました。近年、5点差で勝った試合といえば、去年のナビスコ杯(ルヴァン杯)でアルビレックス新潟に5-0、一昨年に名古屋グランパスに大久保嘉人のハットトリックの6-1でですね。
そしてゴールがたくさん決まった後のミックスゾーン取材あるあるなんですけど、例えば「2点目の崩しのところなんですけど・・・」と、その局面に関しての狙いやポジショニングなどを選手に聞いたときに、「2点目?・・・ってどんなゴールだったっけ?」と、選手に思い返してもらうまでに若干の時差が生じてしまうということがよくあります・笑。
この試合後は、大島僚太選手に先制点の起点になった場面に聞いてみたんです。というのも、大島僚太→中村憲剛→小林悠→阿部浩之と崩しの流れが素晴らしかったので。ただ大島選手に「・・・・点が入りすぎてあんまり覚えていないです」と苦笑いされました(その後、ちゃんと狙いについては話してくれました)。大量得点試合後、あるあるです。
ハイライトを見るだけでも楽しいですね。
https://twitter.com/J_League/status/881328112234938368
なお2点目の場面、カウンターで中村憲剛選手が抜け出してゴール前に入っていくとき、逆サイドに走っていた阿部浩之選手がタッチラインのほうに向けて、3回も首を振っているんですよね。
最初は副審の位置を確認しているのかなと思ったけど、すでに憲剛選手が前にいるのでオフサイドではありません。少し疑問だったので、オフ明けの3日の練習後の囲みで阿部選手に聞いてみたら、「後ろから追いかけられていた相手がいないかな、と。こっち(内側)に入っていたら(自分には)追いつけないので、こっち(外側)から来るかどうかだけ見ていました」とのことでした。
なるほど。
直前でブロックやタックルがこないかどうか、もしパスが来たときに、ちゃんと自分がフリーで流しこめるかどうかを準備していたんですね。
基本的な動作と言えばそれまでです。しかし、憲剛選手があのままシュートを打った可能性があったにもかかわらず、1度ではなく3度確認しているところに、彼の準備周到さが垣間見れます。
ちなみにあの2点目をアシストした憲剛選手。
カウンターで持ち込みGKと1対1でしたが、あそこは自らシュートという選択肢はあったのでしょうか。試合後に聞くと、「シュートもあったけど、バタついてしまった。ゴールにいくイメージが急になくなった(笑)。去年の広島戦(等々力)はあったけど、今日はなかったね」と笑っていました。
確かに、去年の広島戦ロスタイムと似た角度のカウンターでしたね。ただ角度的には、神戸戦のほうが鋭角だったのでちょっと難しかったのかもしれません。ただとっさに判断を切り替えられるのもさすがです。
ごうnoteのゲームレビューでは、ネルシーニョ監督の狙いがハマらなかった理由と、特に1点目と3点目をかなり詳しく掘り下げております。特に1点目は後日取材も含めて追記していてかなり充実しているので、ぜひ読んでもらえたらなと思っております。
レビュー書きました。よろしくどうぞ。➡️ 「最初から向こうは混乱していた」(中村憲剛)。ノーストレスでボールを動かし続け、まるで手品のようだったゴール劇場を読み解く。(リーグ第17節・ヴィッセル神戸戦:5-0)|note(ノート) https://t.co/gO9cxyNiDR
— いしかわごう (@ishikawago) July 3, 2017
今回のラインナップはこちらです。
1.「最初から向こうは混乱していた」(中村憲剛)。「後ろのエドゥ(エドゥアルド)とショウゴさん(谷口彰悟)のビルドアップが効いていた。あそこで相手はハメれなかったんじゃないかな」(車屋紳太郎)。ノーストレスでボールを動かし続けて、終始圧倒できた理由とは?
2.「個々でみんながうまいポジションを取ることで、相手の嫌なところ、つきにくいところで相手のマンマークをはがしていた」(登里享平)。攻守に絶妙な存在だったノボリの「クレバーさ」と「推進力」を読み解く。
3.26本パスをつないだ、手品のような先制点。いつ攻撃のスイッチを入れようとしたのか、大島僚太に聞いてみた。
4.3点目を呼び込んだ、中村憲剛から「そこにエウソン」のスルーパスが絶妙過ぎた件。「エウソンはいつもいるから。こう(ボールを)持った瞬間に、ギュンと行ってくれる」(中村憲剛)、「ナナメに入る動きが好きですし、リョウタ(大島僚太)やケンゴは日頃から、こっちを見てくれています」(エウシーニョ)。
5.阿部浩之は何がすごいのか?彼の真骨頂は、「使う側」にも「使われる側」にもなれるプレースタイルにあり。
6.(※追記)「あそこでチームのためにパスをした。それが大量得点につながった」(鬼木監督)。なぜ小林悠はシュートではなく、パスを選択できたのか。先制点の崩しをとことんまで深掘りしてみる。
以上、6つのポイントで全部で約8000文字です。読み応えたっぷりです。
「最初から向こうは混乱していた」(中村憲剛)。ノーストレスでボールを動かし続け、まるで手品のようだったゴール劇場を読み解く。(リーグ第17節・ヴィッセル神戸戦:5-0)
ではでは。明日はもう浦和戦だ。