神奈川ダービーレビュー:相手を動かしてからじゃないと、勝負のパスは出せません。







 どうも、いしかわごうです。

日産スタジアムでの試合前でのこんな一コマ。

チャントに合わせてぴょんぴょん跳ねるイガちゃんのお子さんが、めんこかったです。

試合のほうはというと、横浜F・マリノスに0-2で敗戦となりました。

「彼らが戻らないときはチャンスでもあるが、ピンチでもある。だから、攻撃を完結させないといけない」

 このマリノス戦前に中村憲剛選手が話していたゲームのポイントです。

「彼ら」とは両サイドのマルティノスと齋藤学選手のこと。マリノスのサイドアタッカーは、守備のときに前線で攻め残りをすることで、奪ってからのカウンターに備えていることがあります。

 スラムダンクで「牧(紳一)は守りながら攻めてくるんだ……!!」という宮城リョータのフレーズがありましたけど、フロンターレはボールを保持して押し込みつつも、両サイドバックは、いつもより駆け引きを慎重しなくてはいけない状態でした。

 ただここの駆け引きは、強気でできていたと思います。「あそこまではボールを運べていた。学とマルティノスを下げさせるところはできていた」と憲剛選手。

 なので、問題はその先の展開だったと言えます。
その意味で、後半に巻き返す一手として放った登里&ハイネルの二枚替え采配が、狙い通りに機能しなかったのは鬼木監督としても誤算だったと思います。

今回のレビューでは、そのへんについて詳しく語ってみました。

ラインナップはこちらです。

1.「もう少し攻めておくとジャブのように効いてくるが、それも前半はあまりできなかった」(谷口彰悟)。ジャブを打つ手数自体が少なすぎた前半の攻撃。その2つの原因とは?

2.「ボールは前半から持てていたが、怖いプレーがなかった。ただボールを回しているだけだった」(車屋紳太郎)。マリノス守備陣に「使わされた」サイドでの崩し。そこで必要だった工夫とは?

3.「相手が攻め残りするか、相手を下げさせるかは紙一重」(奈良竜樹)。マルティノスと齋藤学が戻らないときはチャンスでもあるが、ピンチでもある。攻め残りするサイドアタッカーと、強気な姿勢で駆け引きを続けていた守備陣。

4.巻き返しの一手になるはずだった「プランB」が、思うように機能せず無得点。指揮官の誤算は何だったのか。

5.「ゲームの構図を変えられなかった」(中村憲剛)。ミックスゾーンでそれぞれが語った敗因から読み取れる、選手たちが向き合うべき今後の課題。

 以上、5つのポイントで約7000文字です。
試合から少し日数が経ったので、冷静に試合を振り返る余裕ができたサポーターも多いのではないかと思います。ぜひ読んでみてください。

「ゲームの構図を変えられなかった」(中村憲剛)。ミックスゾーンでそれぞれが語った敗因から読み取れる、選手たちが向き合うべき今後の課題。(リーグ第14節・横浜FM戦:0-2)

ではでは。

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