天皇杯・FC東京戦までの、それぞれの一ヶ月。







どうも、いしかわごうです。

本日は味の素スタジアムで天皇杯準々決勝FC東京戦です。

 準決勝鹿島戦での敗戦から一ヶ月。

 選手は何を思いながら過ごしていたのでしょうか。

中村憲剛選手に聞いたところ、彼は「ボールを蹴ってましたよ」と笑っていました。そしてこう続けます。

「ボール蹴る機会があってよかった。あそこでシーズン終わっていたらきつかったですね。次の大会が来てくれたのは大きい。正面からはまだ捉えていないかな。でも負けたのは事実だから、仕方ないです」

 あの試合後のミックスゾーンで茫然自失としていた彼は「話さなかった」のではなく、「話せなかった」ほどでした。それについても、こう振り返ります。

「自分自身が主力で出てバリバリでやっていたならば、試合後にも語れる資格があったけど、あのときの自分にそれを語れる資格はなかったので」

 あれから一ヶ月、彼は今年のJリーグMVPに選出されました。
彼は「フロンターレのサッカーが評価されたと思ってます。個人での賞ですけど、みんなに自分の仕事に集中できる環境を作ってもらった」とまわりに感謝をしています。それから迎える初めての公式戦となります、どんなプレーを見せてくれるのか、楽しみですね。

<CS鹿島戦についてはこちら>
「攻撃の噛み合わなさ」を象徴したGKソンリョンの2度の攻め上がりと、終盤のパワープレー。そして、”話さなかった”のではなく、”話せなかった”中村憲剛のミックスゾーンでの姿について思うこと。/ CS準決勝・川崎フロンターレ対鹿島アントラーズ戦:0-1

 準決勝鹿島戦での敗戦から何を思いながら過ごしていたのでしょうか。他の何人かの選手にも聞いたところ、印象的だったのが登里享平選手でした。

「自分のプレーの選択のところで納得がいってないんです。自分の中で消化しきれないものがありました。もちろん、時間が空いたことと、サッカーをしていればまた次に向けた準備ができたので、今はポジティブに捉えることもできています」

 彼はそう明かしてくれました。

 気になったのは、「プレーの選択で納得していない」という言葉です。おそらくチャンピオンシップ準決勝・鹿島アントラーズ戦の決定機を指しているのだと思います。

 70分には縦に抜け出した登里が左サイドを鋭くえぐって突破。

 ゴール前に侵入した決定機を作り出します。彼のクロスに合わせようと、中央には大久保嘉人選手、逆サイドから三好康児選手、そして後ろから中村憲剛選手が飛び込んできました。ノボリの最終的な選択は、中村憲剛選手へのパスでしたが、間一髪のところで鹿島守備陣にクリアされてしまいます。

 試合を通じた生まれた、数少ない決定機でした。
 ノボリの「プレーの選択で納得していない」という言葉が指す場面をきくと、やはり「あのままシュートしていたら・・・」という思いがあったということです。

 「(あの場面の)シュートもそうですし、パスもそう。ケンゴさんに出しましたけど、自分でできたんじゃないか・・・そういう気持ちがありました。自分の中でもそうだし、自分でどうにかしたかった」

 あの場面ではパスじゃなくて、自分でシュートしてもよかったんじゃないか?・・・そんなことを考えていたそうです。

 あれから一ヶ月。
今日の試合では先発が予想されています。チャンピオンシップでの悔しさを払拭する意味でも、ノボリがサイドで仕掛けて、そのままフィニッシュまで持ち込む力強さも期待したいと思います。

 ちなみに元日の舞台といえば、大阪の吹田スタジアム。大阪出身のノボリにとっては地元です。「それはずっと友達にも言われてます・笑。バッチリです、準備は」と、決勝まで行く気満々でしたよ。

・・・とまぁ、今日のFC東京戦の詳しい見どころについては、いつものようにnoteで公開しています。具体的かつディープに語っていきます。今回のラインナップはこちらです。

1.気になる予想スタメン。最適解を見出すまでに、紆余曲折があったワケ。

2.「適切に判断しながらやれれば、崩れない相手ではないと思っている」(中村憲剛)。やるべきことは、実に明確。2つの練習試合を通じて見えてきた、天皇杯・FC東京戦でチームとして取り戻すべきものとは?

3.中島翔哉とのマッチアップを「楽しみですね。良い選手だと思うので」と語る田坂祐介。彼がこのゲームのキープレイヤーである、3つの理由。

4.「自分の中で消化しきれないものがありました」。CS鹿島戦の敗戦を払拭したい登里享平。左サイドで推進力と力強さを出せるか。

5.「クラブの未来がかかっていた」と中村憲剛が話す、小林悠の残留舞台裏。そして「憲剛さんのような素晴らしい選手に、そう言ってもらえた。それが一番うれしかったですね」と小林が感激した、ケンゴの言葉。

以上、5つのポイントで約8000文字の大ボリュームとなっております。

個人的には、「田坂祐介選手がこのゲームのキープレイヤーである3つの理由」と「小林悠選手の残留舞台裏」のところはぜひ読んで欲しいと思っています。よろしくお願いします。

試合をディープに観戦するためのワンポイントプレビュー(天皇杯準々決勝:FC東京戦)

 準決勝鹿島戦での敗戦から一ヶ月。チームは再び前に向かって進んでいます。元日までサッカーをするために、まずはこの一戦に集中ですね。

ではでは。





コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です