ブラジル×チリ。


 ブラジル×チリ。

 チリが先制すれば面白い試合になると思ったけれど、ブラジル相手に先に2失点してしまう展開ではさすがにしんどいですね。0-3の完敗。ブラジルは強かった。

 スペイン戦もそうだったけど、チリは攻守の切り替えを早くして、高い位置から人数をかけて球際に強くアプローチしていくので、その局面でボールを奪えないと苦しいんですよね。スペインクラス、ブラジルクラスになると、どうしてもそこを個人技でかいくぐられて、ピンチを招く場面が多くなる。

 それでも流れの中ではうまく守っていたのだけど、コーナーキックからヘディングで競り負けて失点。ちびっこ集団・チリのウィークポイントを露呈してしまいました。チリは後ろから勢い付けて走り込んで飛ぶことで、うまくセットプレーでの競り合いもうまく対応していた。ただこの場面ではブラジルは密集エリアに数人を殺到させて、チリの選手に助走距離を取らせなかったため、単純な空中戦で競り負けてしまった。

 その数分後には、前がかりになったスペースを突かれ、見事なカウンターを食らい2失点目。出すタイミングが0.5秒遅かったらオフサイドになったであろう、カカのスルーパスが絶妙でした。

 後半開始時に、ビエルサはスペイン戦同様、2枚替えで勝負をかける。
アタッキングサードまではボールを持ちこんで果敢に仕掛けることはできても、バイタル付近に近づいた時のブラジル守備陣がとにかく鉄壁。あの手この手でこじあけようとしても、なかなかシュートまで持ちこめていなかった。結局、試合全体を通じても、決定機らしい決定機は、スアソがエリア内で見せた個人技ぐらいだったと思います。

 残念ながら、応援してたチリはベスト16で敗退。でも、すごくいいものを見せてもらった気分です。サッカーにとって、大事な何かをね。ホント、拍手を送りたいです。ビエルサ、万歳。

 あとこの試合の主審が、イングランドのハワード・ウェブ氏でした。
ドキュメント映画「レフェリー」に出演していた方なので、試合中に彼の姿をみると、つい映画のシーンがよぎってしまいましたよ。この試合に関しては、誤審がないのはもちろん、試合中のストレスも少なく、総じていいジャッジングだったと感じました。ヨーロッパのベスト・レフェリーに選出された経歴の持ち主ですし、イングランドはすでに敗退しているので、決勝戦の笛を彼が吹く可能性もあるかもしれませんね。

http://www.webdice.jp/referee/

(まだ上映中です)

 さて。
これで8強のうち、6チームが出そろいました。
ウルグアイ、アルゼンチン、ガーナ、ドイツ、オランダ、ブラジル・・・ここにスペインorポルトガル、そして日本も名を連ねる可能性があるかと思うと、もうドッキドキですな。だって、これ世界中が注目しているサッカーのワールドカップですからね(笑)。

緊張するぜ。

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